その歴史が隠し味。昭和浪漫が薫る銘酒から世界で愛され続ける4大スピリッツまで美味しく嗜みましょ♪

傑作リカー 4大スピリッツ

一流も選ぶ傑作モノ
令和のイマは、“物価高”に“情報過多”、“多様性”などなど一概にモノ好きのココロに一様にブッ刺さる傑作モノを探し出すのが正直難しい……。ただ、モノ選びに定評のある各業界の一流に聞けば、その答えが出ると我々は考えました! さしずめ傑人も愛する傑作モノ。ましてや、一流のヒトも定番モノやグッドプライスなモノまで愛用していたら、親近感もあるし、なおのこと説得力が増しませんか!?

昭和浪漫が薫る
100年老舗の傑作リカー(Liquor)

昭和のお父さんにとって、銘酒はステイタスであり男のロマン。洒落たボトルを棚に飾って、毎晩チビチビ飲るのが楽しみでした。100年を超える歴史を持ち昭和の時代から愛されているのに、気取らず飲めるプライスレンジ。そんな銘酒をそろそろ僕らも嗜みたいと思うのです。

100年老舗の傑作リカー

文豪が愛した庶民派傑作
[Since1893]電氣ブラン(Denki Bran)

電氣ブラン

神谷バー(後述)で飲む場合は、「電氣ブラン〈オールド〉」(40度)グラス500円、「デンキブラン」(30度)グラス400円。今のご時世、このプライスで飲めるのはまさに庶民の味方! ボトル/30度。720ml。1037円(合同酒精)

【日本最古のバーが受け継ぐ秘伝のリキュール】
電氣ブラン。それは日本最古のバー「神谷バー」の創業者、神谷傳兵衛が1893年(明治26年)に考案した“夢のカクテール”。

当時目新しいものを“電気○○”と呼ぶのが流行していたこと、また45度のアルコール分でビリリとしびれるように酔いが回ることからその名が付いたと言われています。

“ブラン”は、カクテルベースのブランデーの略。他に、ジン、ワイン、キュラソー、薬草などがブレンドされていますが、その処方は未だに秘伝。度数は変更したものの、暖かみのある琥珀色とほんのり甘みを感じる口当たりは現在もそのまま受け継がれています。

明治~昭和の文豪にも愛され、太宰治は『人間失格』で「酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し……」と書き、他にも芥川龍之介、坂口安吾、林芙美子、萩原朔太郎など名だたる作家の作品にも登場。

坂口安吾、芥川龍之介、太宰治
左/坂口安吾、中央/芥川龍之介、右/太宰治

また、今も同店の常連客は電氣ブランとビールをセットで注文し交互に飲む昭和以来の飲み方をする人が多いとか。今も昔も“電氣ブラン”は庶民の浅草浪漫なのです。40度。720ml。1226円(合同酒精)

神谷バー(Kamiya Bar)
明治13年(1880年)に創業し、多くの文豪たちにも愛された日本初のモダンな洋酒バー。本館は国の登録有形文化財に指定されている。オリジナルケース入り電氣ブランのボトルも販売。30度1040円、40度1230円(720ml)。住所.東京都台東区浅草1-1-1 ☎03-3841-5400

芸術家のリカーといえば……
[Since1805]ペルノ アブサン(Pernod Absinthe)

ペルノ アブサン

【ゴッホ、ゴーギャン、ピカソも虜にした“禁断の酒”】
原料のニガヨモギに含まれるツヨンという成分が幻覚作用を引き起こすとされ、20世紀初頭に発売中止になった伝説のスピリッツ。近年になって各国で規制が緩やかになり、かつてのレシピを元に復活を遂げた。68度。700ml。5280円(ペルノ・リカール・ジャパン)

フィンセント・ファン・ゴッホ
フィンセント・ファン・ゴッホ

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