【グラミチ、グレゴリーなど】歴史の表舞台から姿を消しながらも、時を経て復活した新傑作6選
一流ブランドの新提案をしかと見よ![新傑作図鑑]
トレンドの移り変わりが激しい昨今、“変わらない”のと等しく、時代にアジャストして“変わる”のもまた「傑作」の条件かも。ってことで、さまざまな角度から要所をテコ入れして生まれ変わった新傑作をお届け!
5つのカテゴリーごとに「新傑作」をご紹介!
すでにある傑作に匹敵する新傑作を、いかに作り出すかが各社の腕の見せ所。今回リサーチした結果、その術は概ね下の5カテゴリー。どれも安定感と鮮度を見事に両得している!
・【素材変え系】
・【色変え系】
・【サイズ変え系】
・【復活系】
・【珍型系】
今回ご紹介するのは……
【復活系】6選
ひとえに新傑作といっても、それは必ずしも新しいものにあらず。歴史の表舞台から姿を消していた傑作が悠久の時を経て復活したならば、それは当時よりもいっそう輝きを放つはず!?
着こなしにコクが出るピグメントダイver.
永世定番グラミチパンツにグッドエイGングが出た!
GRAMICCI[グラミチ]
グラミチパンツ ピグメントダイ
オーガニックコットン100%のタフな生地を用いたグラミチパンツに、ピグメントダイ(顔料染め)を施したシリーズ。サイドシームにはグリグリにパッカリングが表れ、古着を思わせる味な表情が楽しめる。各1万3200円。
スタイリスト 近藤さんの着こなし解説
スタイリスト
近藤有倫(こんどうともみち)さん
1987年生まれ。ファッション誌からアウトドア誌まで活躍する敏腕スタイリスト。登山やキャンプを趣味にもつ。平時よりグラミチパンツを愛用。
安楽宙斗に森秋彩に。パリ五輪のスポーツクライミングで選手が見せた圧巻のパフォーマンスも記憶に新しいですが、クライミングパンツの傑作といえば、ご存じグラミチのグラミチパンツ。
180度の開脚を可能にするガゼットクロッチに、片手で調整できるウェビングベルトと、クライマーの求める機能を見事に具現化したグラミチパンツはまた、カジュアルの定番ボトムスでもあります。そこにこの度、ピグメントダイを名前に冠した味満点の新シリーズが仲間入り!
グラミチにおいてピグメントダイは馴染み深いものとはいえ、あらためてコレがイイ塩梅なんですよ♡ 「穿くだけでこなれた雰囲気が出せるのがイイですね」と話すのは、スタイリストの近藤さん。スタイリングのツボを聞けば、「チノパン感覚でOK。カーディガンやブーツを合わせればキレイめにこなせますし、アウトドアベストやキャップを合わせれば、ストリートっぽくこなせます。少し腰に落として穿くのが気分ですね」とのこと。
穿くほどにさらに味が増すのも醍醐味ですから、ガシガシ穿いて育てましょ!
Daily Style
「スタジオ撮影にはカーディガンやブーツを合わせて小綺麗に」
Active Style
「外ロケにはアウトドアベストやキャップでストリートっぽく」
[1948]
デニムマニア垂涎の超ピンポイント復刻
Lee[リー]
ライダース 101-J 1948モデル
1940年代からほとんどデザインを変えていない不朽の名作Gジャンの1948年ver.。所蔵するヴィンテージを解析し、当時のタグやポケットの形状、バキバキの色落ちが期待できる生地など、細部まで忠実に再現。遠目ではわからない超絶微差だけど(笑)、これがマニアにはたまらんのよ。4万9500円(エドウイン・カスタマーサービス)
1940年代の“センター赤タグ”もバッチリ再現
[1968]
伝説のライダーモデルが現代仕様でかえってくる
SEIKO 5 SPORTS[セイコー 5スポーツ]
SBSA269
初代仮面ライダーの主人公・本郷 猛が劇中で着用していたことから「本郷モデル」と呼ばれる名作を、大きさや形状に極限までこだわって再現したようだ。ブレスレットは当時の意匠を基にしつつ現代の品質にアップデートされている。自動巻き。SSケース。縦44.8×横38.5×厚さ12.4㎜。5万9400円(セイコーウオッチお客様相談室)
当時のモデルに最大限近づけた文字盤やベゼル
[1980s]
わかる人にはわかるちょい小さめ仕様
GREGORY[グレゴリー]
デイアンドハーフ OG
通常のデイアンドハーフが33ℓなのに対して、32ℓと若干小ぶりな設計。その理由は1980年代ごろのデイアンドハーフを各種ディテールとともに再現しているから。中身は当時なかったPC収納スリーブを備えるなど現代仕様になっており、使い勝手は向上! W43×H50×D19.5cm。3万8500円(グレゴリー/サムソナイト・ジャパン)
ハーネス下部の“ハーフムーンパッチ”も現行にはない意匠
[1990]
当時の人気色なのもよくわかってる~
Timberland[ティンバーランド]
7 アイ クラシック ラグ
2024年春にビームス別注として20年ぶりに復活した隠れモカシンシューズが定番化! 当時と同じインパクト大なオイルドレザーはもちろん、特に人気を博していたルートビアー × グリーンのコンビ配色なのもイイ感じ。そして新たにライニングにゴアテックスを採用することで、最新鋭の機能性も獲得! 3万9600円(VF ジャパン)
ギラリと光るオイルドレザーは無骨さMAX!
[2008]
小ぶりながらもガバッと開いて視認性&収納力◎
L’arcobaleno[ラルコバレーノ]
ラウンドジップミニウォレット
人気がありながら、諸般の事情で泣く泣く廃番となっていたミニ財布がカムバック。ミニサイズのジップ型とは思えないほどガバッと開く構造となっており、見た目以上の収納力と視認性を誇る。素材はお馴染みの、美しい発色と細やかな型押しがソソる「アルラン」社のゴートレザー。W11.5×H9.5×D2cm。3万5200円(エンメ)
視認性抜群で中身をスムーズに出し入れできる
※表示価格は税込み
[ビギン2024年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。