その道のスタイルを貫く2人の一流アウトドアマンが本気で選んだ傑作モノ

一流も選ぶ傑作モノ
令和のイマは、“物価高”に“情報過多”、“多様性”などなど一概にモノ好きのココロに一様にブッ刺さる傑作モノを探し出すのが正直難しい……。ただ、モノ選びに定評のある各業界の一流に聞けば、その答えが出ると我々は考えました! さしずめ傑人も愛する傑作モノ。ましてや、一流のヒトも定番モノやグッドプライスなモノまで愛用していたら、親近感もあるし、なおのこと説得力が増しませんか!?

その道のスタイルを貫く一流アウトドアマンの傑作モノ

その道のスタイルを貫く
一流アウトドアマンの傑作モノ

自然と共生し、はたまた格闘するアウトドアマンのモノ選びはまさにファッション抜きの本気(マジ)のモノ選び!サバイブした経験で培われたその選びのキモに注目です。

「手入れをして長く愛せるものこそ傑作」

赤津孝夫さん

【一流のアウトドアサバイバー】エイアンドエフ 会長 赤津孝夫さん
世界中の優れたアウトドア用品を輸入販売し、アウトドアの概念を日本に広めた。目下の目標は木こりになること。

僕は今、木を切ることに夢中。でも日本は国土の67%が森なのに、安い輸入材木に頼っているのが現状です。昨今、熊が人里に出没し、ナラ枯れが深刻なのも人が森の手入れをしなくなり、森が疲弊しているから。自然の未来を守るため、僕は木を切るのです。
 
使うのは独の老舗「スチール」のエンジン式チェーンソー。多くの林業家が愛用し、操作性、安全性、切れ味は抜群。人類を進歩させた動力の真髄を見る完成された道具だと思う。中の機構も整備しやすく、半永久的に使えます。
 
今度スイスの山を旅するのだけど、手のひらほど小さくなる「マタドール」のデイパは必ず持っていくつもり。自然豊かな米・オレゴンで作られたバッグは、豊富な収納や胸ストラップが装備され、シンプルなのに簡略化されすぎず、フィールドテストに耐えた品質も兼備。これでU-1万円は凄いし、いい意味でアメリカらしくない洗練さを纏っています
 
なぜ今までなかったのかと感嘆したのは「ウェーブクリップ」のキーリング。スプリングメーカーが、取り付けに難があった従来のリングをウェーブ状にすることで解決。本来はメカニカルなパーツを身近な道具に取り入れたのがユニークであり、革新的です

「木のプロも認める最強ツールで“チェーンソーマン”になりたい」」

スティールのチェーンソー

【スティールのチェーンソー】
潤滑油の自動供給システムやブレーキロックなど、コンパクトなボディに機能満載。「バイク好きなので、電池でなくエンジン式に。手入れも楽しい」。直営店やECはなく、取扱店舗にて相談を重ねたうえで購入可能だ。

「軽くて小さいのにヨクデキでいい意味でアメリカらしくない」

マタドールのリフラクション パッカブル バックパック

【マタドールのリフラクション パッカブル バックパック】
パッカブル仕様だが、3つのアウトポケットにシークレットポケットと収納力に優れ、ストラップはスーツケースのハンドルにも掛けられる。「デザインも洗練されていて、山↔街で使えます」9680円(エイアンドエフ)

「取り付けのストレスも爪を痛めることもなくなった」

ウェーブクリップのスマートキーリング

【ウェーブクリップのスマートキーリング】
「最先端技術を支える機能と造形美が秀逸」というリングは、工業用の波型圧縮ばねをもとに円弧が連なるウェーブ状に。従来のリングの約半分の軽さで2倍の強度も実現した。クリップ大5940円/小5720円(ウェーブクリップ)

「バス釣りは格闘技と似ています」

髙阪 剛さん

【一流の総合格闘家】総合格闘家 髙阪 剛さん
格闘技好きに知らない人はいない世界のTK。東京・赤坂と千葉・成田で道場「ALLIANCE」を運営している。

TKシザース
シグネチャーのTKシザースも披露してもらいました!

1995年のリングス時代に、付き人をしていた前田日明さんが糸井重里さんのテレビ番組「スニーカーフィッシャーズ」で、アマゾンの巨大魚を釣るという企画に出演することになりました。僕もアマゾンに行かせてもらえて、そこで運よく魚を釣ることができた。それですっかりとハマり、帰国後に始めたのがバス釣りです。
 
バス釣りはボートに乗ってバスがいそうな場所を探しに行き、ルアー選びや動かし方で釣果に差が出る、ゲーム性の強い釣り。バスを相手と考えると、格闘技とリンクするような感覚がありますね
 

髙阪 剛さん
Myボートを牽引して週1は利根川に釣りに出かける

 
道具でいうとバス釣りを始めた当初から、シマノのリール「97メタニウム」こと銀メタを愛用し続けています。当時は画期的な回転性能を実現したリールでした。ただリールも進化して、今では銀メタよりもっと軽く、ICチップでラインをブレーキ制動するものもあります。でも僕は今でも指でブレーキをして、重厚だけど巻き心地滑らかで、ギア感のある銀メタの方がいい。“釣りをしてる感”があるんですよね。
 

G.ルーミスのロッド
G.ルーミスのロッドは本場・シアトルで購入!

 
また構造も単純で、オーバーホールして使い続けられ、どんどん愛着が湧いてくる。もうリールは銀メタさえあればいい。おそらく人生で一番気に入ってるモノかもしれません。
 

利根川で釣った自身最大の53cmのバス
利根川で釣った自身最大の53cmのバス

「釣りをする喜びを感じられるギア」

シマノの97メタニウム

【シマノの97メタニウム】
銀メタの愛称で知られる97メタニウムは、現代リールの原点ともいわれる名作。「中古で状態のいい銀メタを探し、部品を交換しながら使い続けています。オーバーホールも楽しい作業ですね」。相場は3~5万円(編集部調べ)

 
※表示価格は税込み


[ビギン2024年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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