最古にして最新!?の一生モノメソッド
【カリステニクス】 自重で鍛える古代ギリシャ流メソッドで“薄ニット映え”ボディを目指す
明日から自信がつく!一流のカラダ作り[読本]
筋肉モリモリ、胸毛ボーボー、Get Wildなゴリマッチョが持て囃されたのは遠い昔の物語。じゃあ今ウケるカラダって何なのさ?っつーところを、カラダ作りの基本たる「トレーニング」「食事」「睡眠」の三本柱で再定義。“Get Mild”な一流ボディの作り方を、その道の一流に教わってきました!
Sleep(睡眠)+Eat(食事)+Training(トレーニング)のセットで決まるッ!
古代ギリシャ発“カリステニクス”で目指すは“ジョンスメボディ”
イイ感じに筋肉質に、それでいてヘルシー。そんな夢のメソッドが古代ギリシャに!?
せっかくの名門ニットをひょろガリ体型で台無しにはしたくない……。とはいえ程よく筋肉質に、欲を言えばヘルシーになれる方法なんてこの世に……あるんです!!
それが古代ギリシャに端を発する、“カリステニクス”。「ダンベルさえ存在しない時代、自重だけで強くなるために行われたトレーニングです」と話すのは“カリステニクス東京”のDaisukeさん。
「単なる自重トレーニング?と思われがちですが、単一の筋肉を狙うそれとは違い、カリステニクスでは複数の筋肉を同時に、ときには全身をフルに使う。自重で筋肉に負荷を与えながら、不安定な体勢やダイナミックな動きで神経系にも働くんですね。」
「そうするとカラダが本来もつ機能を引き出し、いつまでも効率的に動ける“アスリート体型”に導いてくれるんです」。古代ギリシャの彫像を見ればその肉体美は言わずもがな。初心者もできる種目をDaisukeさんに指南いただきました!
BC5~400年頃、古代ギリシャ兵が行っていた強くなるためのトレーニング。当時の彫刻家・ポリュクレイトスの「槍を持つ人」がまさにそれ。「ダンベルもない時代にここまで鍛えたんだゼ」……かっこよくない?
解説はこの方
カリステニクス東京 代表・トレーナー
Daisukeさん
上半身のアウトラインをつくる肩、胸、上腕の筋力を鍛えると、薄ニットを着たときにも映えるボディラインになりますよ!
19歳で陸上自衛隊に入隊し、精鋭と評される第一空挺団に所属していたフィジカルエリート。カリステニクスの国際認定資格を持ち、オンラインやパーソナル、セミナーなどで信者急増中。instagram/calisthenics_tokyo
kallos sthenos=“美しく力強い”肩・胸・腕こそ薄ニット映えボディへの近道だ!
JOHN SMEDLEY[ジョン スメドレー]
ドーセット
エクストラファインメリノウールを用いたハイゲージな30Gの薄ニットポロは、大ぶりの衿がクラシックな説明不要の大定番。ややゆとりのあるイージーフィットだからこそ、一流のカラダを手に入れて程よい陰影を浮かばせたい! 5万5000円(リーミルズ エージェンシー)
単なる自重トレ以上に筋肉が総動員されるから
効率的に動ける“アスリート体型”に!
なぜなら……
「不安定な体勢やダイナミックな動きで、カラダの各部位の位置や状態を見ずに把握できる“固有受容覚”も向上。機能的に効率よく動けるアスリート体型を目指せるんです。」(Daisukeさん)
丸く力強いシルエットをつくる
三角筋
[Level.1]プランシェ・リーン[往復8回3セット]
肩幅より少し広めに、指を斜め前に向けて両手を着く。両足はきっちり揃えて、肘とヒザの一直線をキープしながらゆっくりと体重を前後に傾ける。肘を曲げると負荷が肩から抜け、胸に効いてしまうので注意する。
[NG]肘が曲がると胸に効いてしまう
[Level.2]パイク・プッシュアップ[8回3セット]
肩幅より少し広めに、指を前に向けて両手を着く。体を股関節からくの字に折り、あごを引いて頭頂部前方が床に着くまでゆっくりと下ろして上げる。つま先で踏ん張り、両手のやや前方に頭を下すように行う。
[NG]頭は手の間に入らないように
[Level.100]ハンドスタンド・プッシュアップ
さりげない陰影をつくる
大胸筋
[Level.1]ダイヤモンド・プッシュアップ[8回3セット]
胸の下にくるように両手を着き、左右の親指と人差し指で菱形をつくる。脇を開きすぎないように、かかとから肩まで一本の棒になったイメージで、肘を曲げて腕立て伏せを行う。つま先もしっかり踏ん張る。
[NG]手の位置が頭に寄らないように
[Level.2]タイプライター・プッシュアップ[往復8回3セット]
うつ伏せになり肩の真横から拳ひとつぶん下の位置に、指を外に向けて手を着く。つま先で踏ん張り、かかとから頭頂部まで一直線を意識しながら体を浮かせ、片肘が伸び切るまで一方に体重を移動させる。
[NG]頭を下げすぎると胸に効きにくい
[Level.100]ワンアーム・プッシュアップ
たくましい腕の土台をつくる
上腕三頭筋
[Level.1]ベンチ・ディップス[8回3セット]
安定感のあるイスのフチに両手を着き、かかとで体重を支えながらお尻を座面外に浮かせる。腕が外に開きすぎないように意識しながら肘を曲げて体をゆっくり沈め、肘が90°になったら折り返す。
[NG]首をすくめると肩を痛めやすい
[Level.2]トライセプス・プッシュアップ[8回3セット]
指を前に向けて両手を着き、つま先で踏ん張りながら、かかとから頭頂部まで一直線を意識して体を浮かせる。腕が外に開かないよう注意しながら肘を曲げ、前腕が床に着いたら肘が伸び切るまで体を押し上げる。
[NG]腕が開くと負荷が抜けてしまう
[Level.100]エレベイティド・トライセップ・エクステンション
これができたらあなたも立派な古代ギリシャの戦士!? ジョンスメの薄ニットを着こなすなど朝メシ前でしょう。
※表示価格は税込み
[ビギン2024年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。