ミリタリー古着ラバー・今野智弘さんが選んだ傑作ファティーグジャケットやレアなインテリア雑貨たち
一流も選ぶ傑作モノ
令和のイマは、“物価高”に“情報過多”、“多様性”などなど一概にモノ好きのココロに一様にブッ刺さる傑作モノを探し出すのが正直難しい……。ただ、モノ選びに定評のある各業界の一流に聞けば、その答えが出ると我々は考えました! さしずめ傑人も愛する傑作モノ。ましてや、一流のヒトも定番モノやグッドプライスなモノまで愛用していたら、親近感もあるし、なおのこと説得力が増しませんか!?
その道のスタイルを貫く一流ファッションデザイナーの傑作モノ
「名品の中の名品をモノ作りの参考に」
良いモノを知る、良い情報を得るためには、その道のスタイルを貫く一流の人物に聞くのが近道。愛用の傑作モノ&傑作たる理由を伺いました!
2001年にネクサスセブンをスタート。ヴィンテージ、古着通として知られ、自身のモノ作りにも反映している。
リップストップではなく雰囲気のあるポプリン、いわゆる68年の3rdのUS ファティーグジャケットを探していました。このミリタリーウェアは薄手で、シャツ感覚で羽織れてスラントポケットの表情もたまらない。
またラベルの「WIND RESISTANT」の表記が、この個体は超レアな「MOSQUITO RESISTANT」。おそらく蚊を寄せ付けない密度の高い生地であることを示してるのですが、ミリタリーはこうしたテストサンプルとの出会いが楽しいし、ネクサスセブンにおいてもイレギュラーなディテールを現代に蘇らせるためのヒントになりました。
やちむんで再現されたミラーシェード、キングコングが乗ったエンパイアステートビルのスーベニアもそうそう出会えない傑作。ミラーシェードにはアンティークのベンジャミンソケットを使い、往年の米国のムードを楽しんでいます。
また配色を変えたキングコング付きのエンパイアステートビルは見かけるけど、これはキングコングも同色ですべて真鍮素材。十数年前に米国のフリマで見つけた時は非売品で、最近ついに入手できました。やっぱり本当に完成度の高い名品に辿り着けた瞬間はいつになっても最高です。
US ジャングルファティーグジャケット
「ポプリンとスラントポケットの雰囲気がたまらない」
1967~68年に製造された3rdはエポレットがなく、すっきりとしてファッションにも取り入れやすい。「パッカリングの風合いも素晴らしい。自分が着たいシルエットだったことも買いの決め手」。相場は約5万円(編集部調べ)
オールズ ミラーシェード ウィズ フックド ヴィンテージ
「ひと目惚れした超力作のミラーシェード」
沖縄のオールズのやちむんのミラーシェードに、アンティークのベンジャミンソケットを使い、最終調整をフックド ヴィンテージが担当。「ひと目ぼれしすぎて、4基持っています!」 相場は約20万円(編集部調べ)
エンパイアステートビルのミニチュア
「米国人も手放したくない同色キングコング!」
NY土産としてもメジャーな、エンパイアステートビルの置物。「キングコング付きの同色は、米国のフリマで頼み込んでも売ってくれなかった。幸運にも日本で見つけられました!」 相場は約5000円(編集部調べ)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。