3つの“No.1”と“キーワード”で振り返る「古具のほそ道 」特別編

古具のほそ道 特別編

まだ見ぬ銘品・珍品に出会うべく、そぞろ神に憑かれた俳諧師のごとく徘徊…もとい行脚を続ける古具探訪も早50回を突破。どこに流れ着くのかは、当の南さん自身も風まかせ。でも、きっとこれまでの軌跡こそが最良の地図となるはず! ということで、これまでフィーチャーしてきたアレやコレを、一挙にまとめて振り返ります。旅の荷物は少ない方がいい? いやいや、増え続ける物量こそが、この終わりなき道の醍醐味でしょう!

Profile
南 貴之

好事家

南 貴之

1976年生まれ。国内外のブランドのPR業をはじめ、型にはまらず活動中。公私混同しながら世界中を巡り、良品を探している。

南氏が自ら選ぶ3種の“No.1”Selection

いずれもフェイバリットには違いない。でも、思い入れの多寡は50回すべてがまったくの別物。ここで挙げるのは、南さんの独断と偏見しかない(笑)私的傑作選。その象徴たる3アイテムとは?

ナイスなチョイスNo.1
「我ながら良いセレクト(笑)」

…と自画自賛したくなるのも頷ける歴史的名品たちを抑え、真っ先に名前が挙がったのは、なんとまさかのノベルティ!?

思い入れと市場価値が反比例(笑)

JBL ジェービーエル ノベルティウォッチ

JBL[ジェービーエル]
ノベルティウォッチ

丸みを帯びたスクエアケースに落ち着いたゴールドと、スタイルはモダンだがお世辞にも高級感があるとは言えないところがたまらない。ナローなレザーベルトはクロコの型押しで、小ぶりなケースサイズから察するに女性用かも。盤面には本社の住所も記載される。

ちゃんとスピーカーも紹介しています♪

JBLといえば本来は音響機器。もちろん連載でもアンプやスピーカーを紹介済み。本筋とハズシのバランス感覚が絶妙だ。

なんだかんだ好きNo.1
「自分のデザインソースにするくらいなんで」

機能を視認させるためのカラーブロックをデザインに活かすというアプローチを、かつて南さんはコラボスニーカーで踏襲した経緯が。

いつかはウォールマウントも…!

BRAUNブラウン オーディオシリーズ

BRAUN[ブラウン]
オーディオシリーズ

バウハウスの潮流を汲むデザイナーの一人、ディーター・ラムスによるデザイン。ラジオ機能のついたレコードプレイヤー、“SK5”(下段中)を筆頭に、いずれも引き算の美学が息づいている。ディーターの哲学「less but better」がよく表れたデザインだ。

手放したくなかったNo.1
「買い直そうとしても全然見つからない(泣)」

自分の好きなものが共有できた嬉しさと、自分の手元を巣立ってゆく悲しみ。この出会いと別れ、古具蒐集者の慕情そのもの。

売れて手放し、嬉し悲し…

B&B ビー・アンド・ビー アフリカ チェア

B&B[ビー・アンド・ビー]
「アフリカ」チェア

アフラ&トビア・スカルパがデザインした、2本の脚と背もたれをそのまま一体化させた特殊な設計のチェア。ウォルナットとローズウッドを使用し、クッションの効いたレザーの座面を組み合わせている。装飾性は高いが過不足を感じさせないのが粋だ。

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