最高のセカンド・ラブ
Pt.アルフレッド・本江さんがApple Watchから乗り換えるほど刺さったスマートなGショックとは?
【サブ使いでも“愛”はファーストクラス!】
どちらも優劣つけ難いけど……強いて言うなら脇役的存在なモノ。でも気づけばサブの方が使用頻度高めってことありません? そこで当企画はサブ使いでも愛してやまない、セカンド・ラバーの腕時計&ストーリーをリポートします。
食わず嫌いしていた定番が実は今の必要に合っていた
Pt.アルフレッド 店長 本江浩二さん
周囲とのカブリを極端なまでに避ける天邪鬼。昔G-SHOCKが流行ったときにはスントを取り扱う。
若い頃から「人と違うもの」を軸にモノ選びをしてきた本江さん。「80年代にGショックが流行りました。ウチの近くにあった人気ブランド店にもコラボ作を求めて行列ができましたが、当時の僕はタイメックス アイアンマン(笑)」と語ります。
「コレは60年以上の人生で初めてのGショック。定番はそう言われるだけあって着こなしを邪魔しないんですね」。このモデルを入手する1年ほど前に、IWCも手に入れていたという本江さん。
「最初はいわゆる“ロレックスマラソン”をしてみたんですけどね、どこにも在庫がないんですよ。これが世に聞く……と残念に思いながらも、“どうせカブるし”と思い直して(笑)。行き着いたのが購入したその日に唯一サイズの合った ビッグ・パイロットでした」
「我ながらカブリ知らずでいい選択だったんですけど、倉庫で在庫整理をするときは傷つけちゃいそうで心配。というわけで食わず嫌いだったGショックを覗いてみたんです」。現代的な機能を搭載したGショックが、今の必要にも見事マッチしていたようで……
「数年前までアップルウォッチにゾッコンだったんですよ。とくにスマホへの着信などを通知してくれるところ。だけどもう“マス”な時計になっちゃったでしょ? そうなると天邪鬼な自分はちょっと……。見た目は超定番だけど、着信などを通知してくれる最新Gが、今さらながらいちばん愛すべきセカンドパートナーになっています」
Pt.アルフレッド 店長 本江浩二さんのセカンドラブ
【カシオのG‐SQUAD DW-H5600】
「アッ○ルウォッチからノリカエました(笑)」
超定番「5600」シリーズを受け継ぐフェイスに、Bluetoothや心拍計測可能な光学センサー、歩数などが測れる加速度センサーを搭載。スマホへの着信も通知してくれる。ケースサイズ51.1 × 44.5mm。20気圧防水。4万4000円(カシオ計算機 お客様相談室)
LOVE♥POINT①
心拍数や血中酸素レベルを光学センサーで計測し、スマホと同期させることで解析も可能。日々の体調管理やワークアウトの強度設定にも役立つ。
LOVE♥POINT②
スマホ接続はBluetoothで。電話やメールなどの通知もリアルタイムで受けられて、バイブでもアナウンス。自動時刻調整などの便利機能も。
Hongo’s ファーストラブ
IWCのビッグ・パイロット
多くの軍に納入されていた航空時計がルーツという、通好みなモデル。視認性に優れたネイビー × ホワイトの文字盤は、合わせられる着こなしの幅も広い。シースルーバック。径43mm。自動巻き。SSケース。10気圧防水。
私のノリカエ履歴書
[10代]
サーファーだったこともあり、最初に自身で購入した腕時計は、シチズンのダイバーズ。これが腕時計への目覚めの第一歩だった。
[20~30代頃]
ホイヤー(現タグ・ホイヤー)のダイバーズやタイメックスのアイアンマン、手巻きオリスなど、同世代のトレンドには見向きもせず。
[40代前後]
スマホが普及し始め、腕時計をしない時代も。海外で客の筆記具によって態度を変えるホテルマンを見て、小物の重要性を再認識した。
[50代]
アップルウォッチが登場した当時は着けている人が少なく、スーパージェッター世代ゆえすぐに溺愛。故障の度買い替えること三度!
[現在]
普段はIWCとG-SHOCKをローテ。倉庫作業のときはもちろん、G-SHOCKのほうがウケがいいお得意先もあるとかないとか。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。