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#68
Dec-05-2025

タイアップ

7年ぶりの登場!新型フルメタルG-SHOCKの次世代ポイントとは? 従来Gと比較

昨週に公開した記事にて「史上もっとも“万能”なミニマルG-SHOCK」としてご紹介した「GST-B1000」。ご記憶の読者も多いでしょう。ですがじつはもう1型、ぜひともご紹介したい新作G-SHOCKがあるんです。

初代G-SHOCKに始まるデジタルフェイス&スクエアデザインはそのままに、外装をメタル化した「フルメタル5000シリーズ」の、じつに7年ぶりとなる新作、「GMW-BZ5000」がそれ!

7年の歳月はこの最新作に、いったいどんな進化をもたらしているのか? 既存モデルと比較しながら、その魅力と実力をつぶさに検証します。

そもそも「フルメタル5000」とは?
元祖G-SHOCK直系の剛健メタルG

最新作を深掘りする前に、まずは「フルメタル5000シリーズ」の概要をおさらいしておきましょう。

1983年に発売された初代G-SHOCK「DW-5000C」を特徴づけていたデジタルフェイスのスクエアデザイン。それをまんま受け継ぎながら、外装を樹脂からフルメタルに一新したのが、2018年登場の「GMW-B5000」に始まるフルメタル5000シリーズです。

樹脂素材に比べて衝撃吸収性に乏しいメタル素材を使いながら、樹脂製G-SHOCKと遜色ない耐衝撃性を盛り込むため、コアテクノロジーともいえる“中空構造”を全面的に見直し、ベゼルとケースの間に高品質樹脂を組み込んだ新発想のハイブリッド構造を採用しています。

G-SHOCKの歴史に新たな1ページを加えた、まさに画期的なシリーズだったんです。

7年ぶりに新型が登場!

G-SHOCKに新たな選択肢を加えた「GMW-B5000」の登場から7年、満を持して誕生したのが、シリーズ最新作となる「GMW-BZ5000」にほかなりません。

パッと見で比べても、大きく変化したところがあるのは当然ながら、ほとんど変えずに維持されているところがあることにも気づきます。

第一印象としては、初代G-SHOCKを踏襲した前作のデザインを大枠で継承しながらも、確実に倍増・3倍増になっているのが洗練度。落ち着いた輝きとシャープで引き締まった表情がたまりませんね♪

次世代ポイント①
AIとの共創で生まれた複雑造形

既存モデルと最新作の違い。まず7年前と今回とでは、設計のアプローチからして異なります。

「GMW-BZ5000」では、人とAIが共創した開発プロセスを構造ならびに外装設計に導入。40年以上かけて蓄積してきたG-SHOCKの耐衝撃データをもとに、ジェネレーティブAIを用いながら荷重シミュレーションを繰り返すことで、理想的なパーツ形状と最適な配置を導き出すことに成功しています。

ちなみに、人とAIとの“共創”というのがミソ! AIに丸投げするわけではなく、ベース案を作るのも人なら、AIが生成した提案をブラッシュアップするのも人。人とAIが相互に呼応し合うことで、これまでにない構造やデザインを生み出しているんですね。

ちなみに、6月に公開した記事の中では、AIを用いた開発プロセスの詳細について、担当者に直接インタビューを敢行しております。気になる方はこちらもぜひお目通しを。

ベゼルとセンターケースを上下で連結

構造はどう変わったのか? ベゼルでセンターケースをフルカバーするのが従来の構造でした。新作「GMW-BZ5000」では構造自体が刷新され、“覆う”のではなく、ベゼルとセンターケースを上下で連結する構造に変更されています。

これによりメタルパーツ同士が、これまでにも増して精密に噛み合うようになっています。

耐衝撃性に関しては、既存モデルと同じく、弾性変形で衝撃を吸収する樹脂製インナープロテクターを内部に実装していますが、それだけではありません。前述の新外装構造の採用が効果を発揮していて、高精度の加工技術と相まって衝撃吸収のバランスを最適化しているんだとか。

メタルパーツが複雑に絡み合う

サイドビューを見比べてみると、従来の覆う構造から上下で連結する構造に刷新されたことがよく分かります。

既存モデルは、どちらかというとフラットな印象。対して「GMW-BZ5000」は、複雑な形状のメタルパーツが、精緻かつ見事に噛み合っていて、より立体的で深みのある印象を与えます。

精緻かつ見事に噛み合った複雑形状のメタルパーツの仕上げには、高精度な加工技術が必須。それを駆使しながら鍛造・切削・研磨を繰り返すなど、製造工程には膨大な手間暇が費やされているんです。

着用時にセンターケースがチラリ

ベゼルとセンターケースを上下から噛み合わせるように連結させた新たな外装構造を採用する「GMW-BZ5000」ですが、その効用は耐衝撃性に代表される機能面だけに限りません。

噛み合わせ構造の連結部分が継ぎ目として際立つことを利用して、メタル外装を2色のカラーコントラストで表現。デザインのアクセントとして効果的なバイカラーに仕上げているんです。

バイカラーといっても、当然ながら素材はどちらもメタル。コーティング仕上げや研磨の違いによって、色合いの違いを生み出しています。

次世代ポイント②
視認性バツグンな「MIP液晶」

ひと目見たときから、既存モデルとはまるで違うことが明らかだった液晶画面。秘密はフルメタル5000シリーズでは、これが初採用となるMIP液晶です。

MIPとは、メモリインピクセルの略で、画面を構成するピクセル(画素)ひとつひとつの中に微小なメモリを内蔵しているため、表示データを保持することが可能。これにより表示内容が静止している限り、消費電力をほとんど必要としない究極の低消費電力型液晶なんです。

また、液晶の背後に仕込んである反射層が、太陽光などの外光を反射して表示を際立たせてくれます。一般的な液晶画面とは逆に、外光が明るければ明るいほど表示が鮮明になるため、屋外での視認性たるや、それはもう驚くほど!

従来に負けず劣らずハッキリ見やすい

既存モデルが搭載する液晶も優れた視認性を誇っていますが、MIP液晶を搭載する本作はさらに拍車を掛けて視認性が向上しています。

MIP液晶と反射層の組み合わせが可能にするハイコントラストな表示。斜めや横から見たときの見づらさを大幅に改善した広視野角っぷり。

さらに画素密度が高く高精細なため、より細かな文字やグラフィックを表示することができるようになりました。実際、「GMW-BZ5000」には、日時はもちろんワールドタイムまで表示できるほか、様々な情報を自在にレイアウトしたり、フェイスデザインを切り替えたりと、多彩な楽しみ方ができるようになっています。

馴染む深いフォントに切り替え可能

細かな文字やグラフィックを表示できるだけでなく、レイアウトの自由度も高い高精細なMIP液晶。基本となる時計表示は、TypeAからTypeDまで4種類の中から選ぶことができます。

4種類とは、「日付+曜日表示」「2都市の時刻表示」「年+日付+曜日表示」「3都市の時刻表示」などで、これらは時計本体のボタン操作で切り替えが可能です。

さらに、スマホアプリ「CASIO WATCHES」と連携することで、メイン表示のフォント(書体)も切り替えることが可能!

選択できるフォントは2種類。ひとつは標準フォントの「STANDARD」。もうひとつは初代G-SHOCKを思わせる7セグメント風フォントの「CLASSIC」。今どきのデジタル表示を好むなら前者、レトロなG-SHOCK風味を楽しみたいなら後者と、簡単に切り替えることができて気分転換に最適です!

次世代ポイント③
サイズ感しっかりキープ、収まりよし!

外装構造や液晶などが大きく刷新されたのに対して、ほとんど変わっていないのがサイズ。既存モデルの「GMW-B5000」と比べ、新作の「GMW-BZ5000」は、横幅でプラス0.4㎜の微差のみで、縦幅と厚みに差はありません。

重さに関しては、新作の方が5gほど重くなっていますが、手首に着用したときの収まり具合は、既存モデルとほぼ同じ。感覚的にも大きくなったとは感じないはずです。

サイズ感を維持することが、ある意味フルメタル5000シリーズらしさを堅持することなのかもしれませんね。にしても、外装構造や液晶が激変しているのに、サイズをここまでキープできるなんて、かなりのスゴ技です。

スーツスタイルに余裕でハマるし

麻布テーラーのスーツ8万1950円※オーダー価格、シャツ2万5300円※オーダー価格、ネクタイ1万4300円、チーフ1650円。(以上、麻布テーラープレスルーム☎︎03-6273-1840) パラブーツの靴9万9000円。(パラブーツ青山店☎︎03-5766-6688)

スーツスタイルを得意とするスタイリストの飯塚 俊さんいわく、「正統派スーツと合わせても何ら問題ありません」。確かに、「GMW-BZ5000」がスーツスタイルにハマる理由など、いくつも挙げることができそうです。

フルメタル外装がゆえの硬質感と造形のシャープさ。丁寧な研磨仕上げが醸し出す高級感。MIP液晶ならではの引き締まった印象。黒×銀、銀×金などスーツに合わせやすいバイカラーの配色……等々。

樹脂製のデジタルウォッチとして始まったG-SHOCKですが、43年の時を経て、ここまでスーツと似合うように進化を遂げたと言っても過言ではないでしょう。

もちろんオフにもバッチリハマる

ピッピオリーノのニット4万4000円。問バーニーズ ニューヨーク☎︎050-3615-3600 インディビジュアライズド シャツのシャツ3万6300円、リーバイスのデニム(ヴィンテージ)1万1000円。(以上、ユーソニアン グッズ ストア☎03-5410-1776) その他スタイリスト私物

初代G-SHOCKに端を発するスポーティやタフネスといったイメージを直系で受け継ぐデザインだけに、「GMW-BZ5000」がカジュアルスタイルにハマらないはずがありませんね。

細部まで丁寧に仕上げられたフルメタルの外装は、キレイめカジュアルとすこぶる相性が良いし、もっと崩したコーデと合わせてみても、メタルの高級感がラフな着こなしを数段、格上げしてくれそうです。

「むしろ合わない服装を探す方が難しいと言えます」と、スタイリストの飯塚さんもお墨付きを与えるぐらい! カジュアルコーデなら、ラフさの濃淡に関わらず何にでも似合ってしまう「GMW-BZ5000」。まさに時計界のマルチプレイヤーと申せましょう♪

「GMW-BZ5000」に要注目!

左/GMW-BZ5000GD-9JF(ゴールドIP×ブラックIP)10万2300円。中/GMW-BZ5000D-1JF(シルバー×ブラックIP)9万3500円。右/GMW-BZ5000BD-1JF(ブラックIP×ゴールドIP)10万2300円。

初代G-SHOCKから続く普遍的なデザインにフルメタル外装ならではの高級感。これに最高水準の視認性と先進的な構造を組み合わせた「GMW-BZ5000」。フルメタル5000シリーズの最新作にして、フラッグシップモデル。現時点におけるシリーズ最高峰といえるでしょう。

スペックは共通して、タフソーラー。耐衝撃構造。MIP液晶。標準電波受信機能(マルチバンド6)。フルオートLEDバックライト。スマートフォンアプリ「CASIO WATCHES」とBluetooth接続することで、自動時刻修正やワールドタイム約300都市の表示ができるほか、メイン表示のフォントを2種類から切替可能。日付・曜日表示。ステンレススチールケース。メタルブレスレット。H49.3×W43.6×D13mm。20気圧防水。

(問)カシオ計算機お客様相談室☎0120-088925

※表示価格は税込み


写真/工藤 恒(アルフォース) 文/星野勘太郎 スタイリング/飯塚 俊

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