モノ知り用語集
アメリカ開拓時代に生まれた実用本位の制服が、のちにビートニクやBボーイも虜になるファッションアイテムに。無骨で、野暮ったくて、土臭い。そんなロマンチックな開拓者精神は、今もアイテムの細部に宿っているのです!
衿をボディとボタンで留める、ってとこまではフツーのBDと同じ。こちらはボタンホールが衿の裏生地にだけ設けられているので、留めたときにボタンが外から見えず精悍な雰囲気に。
20世紀初頭に米国で誕生したとされる。ミシンが裾部に到達した際、糸始末をしなくてもいいよう、そのまま糸を残して縫い上げるズボラなディテールで、今ではヴィンテージのアイコンに。
ポケット口の縫い止まり部分の糸がほつれないように補強する、止め縫いの手法。閂(カンヌキ)止めともいう。耐久性をとことん追い求めたワークウェアに頻繁に用いられている。
大手小売店が持つプライベートブランドのこと。アメリカ3大ストアとして「SEARS(シアーズ)」、「MONTGOMERY WARD(モンゴメリーワード)」、「JC Penney(ジェイシーペニー)が有名で、それぞれ「HERCULES(ヘラクレス)」「PILGRIM(ピルグリム)」、「PIONEER(パイオニア)」「POWR HOUSE(パワーハウス)」、「BIG MAC(ビッグマック)」「TOWN CRAFT(タウンクラフト)」などのブランドがある。
タフなワークシャツなどに見られる補強用の布パーツ。前立てのほか袖裏に備えられていることも多い。同じワークウェアであるジーンズのポケットの裏側にも多く用いられている。
衿元に何気な~く添えられたストラップは、じつは1930年代以前に製作されたカバーオールによく見られるヴィンテージディテールの代名詞的存在。留めれば防風性&防塵性もアップ.
名前の通り3 本針ミシンによる縫製のことで、ワークウェアに多く見られる代表的ディテール。耐久性を高めるのと同時に、見た目からタフネスぶりをアピールするという効能もあり。
合理的な大量生産を優先するがゆえ、巻き縫いのミシンで一気に縫い上げるのが当たり前だった昔のアメリカンウェア。そんな大雑把に縫う際にできるミシン目の”縫い縮みや歪み”によるアジ。
白い糸で細いタテ縞模様を施したデニム生地。ストライプは汚れが目立ちにくく、中でも白は爽やかで涼しげだと考えられていた。1927年に「Lee」社が鉄道作業員のために開発したのが始まりとされる。