KNIT
VOCABULARY

ニット用語集

ひと昔前まで「セーター」と呼ばれていたけどいつの間にか「ニット」と呼ばれるようになった、あったかくてフワフワな秋冬の定番。はるか昔から老若男女に愛用されてきたこの服、結構奥が深いんです。

  • アウト・オブ・ゲージ あうと・おぶ・げーじ
  • 畦編み( リブ編み) あぜあみ
  • 洗い あらい
  • アランニット編み あらんにっとあみ
  • アンゴラ混 あんごらこん
  • ウール うーる
  • 織り地 おりじ

  • カシミア かしみあ
  • ゲージ げーじ
  • ゲージ げーじ

  • 試編み しあみ
  • 始末 しまつ
  • 縮絨 しゅくじゅう
  • 梳毛 すもう
  • スーパー すーぱー
  • 成形編み せいけいあみ

  • 天竺編み てんじくあみ
  • 共糸 ともいと
  • 度詰め どづめ

  • ニッター にったー

  • 番手 ばんて
  • パドル式染色機 ぱどるしきせんしょくき
  • フェアアイル ふぇああいる
  • フェルト ふぇると
  • フルファッション機 ふるふぁっしょんき
  • 減らし目 へらしめ

  • 目ズラ めずら

  • 撚る よる

  • リンキング りんきんぐ
  • ロウ引き ろうびき
あうと・おぶ・げーじ アウト・オブ・ゲージ
ニット用語集
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フワッとあまい生地感のニット製品に使われる手法。ハイゲージに撚った糸を、あえてローゲージ糸用のマシンを用いることで生まれている。

あぜあみ 畦編み( リブ編み)
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表編みと裏編みを交互に繰り返し、縦に畝を作っていく編み方。伸縮性が高く、セーターやブルゾンのリブにもよく用いられる。だから別名はリブ編み

あらい 洗い
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ニットをはじめ、製品の風合いを出すために行う工程。「製品洗い」とも。

あらんにっとあみ アランニット編み
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アイルランドの西側に位置し、石灰岩でできた3つの島からなるアラン諸島。100年以上前からその地の漁師や、その妻たちが手で編み上げていたフィッシャーマンズセーターの製法を受け継ぐのがアランニット編み。太い糸を立体的に編み込むケーブル模様が有名だが、これは漁に使うロープを表しており、大漁を祈願していた。また、各家庭により模様は異なっていたが、それは漁師たちが遭難したときに身元を確認するためだったともいわれる。前と後ろの身頃を分けて編むのも特徴で、現在も熟練のニッターによりひとつひとつ手編みで仕上げられている。

あんごらこん アンゴラ混
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ヨーロッパなどに生息するアンゴラウサギの毛のこと。そのヘアは細かく柔らかい下毛とそれを保護する粗い上毛に分かれ、一般的には混ぜて使用される。

うーる ウール
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ご存じ、羊の毛のこと。羊の種類や飼育地により膨大な品種があり、なかでもメリノ種は最高級とされる。格段に毛が長くて細く、カシミアに近い品質のものも。

おりじ 織り地
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たて糸とよこ糸が直角に交わって構成される生地のこと。織物とも。

かしみあ カシミア
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インドのカシミール地方に種の由来を持つカシミアヤギ。外側の毛は粗いが、体表に近い側にはしっとり柔らかな細毛を備え、これがカシミア糸の原料になる。

げーじ ゲージ
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編み地の針の密度を表す単位。1インチ間に針が何本あるかを表す。一般的に5ゲージ以下をローゲージ、7~10ゲージをミドルゲージ、12ゲージ以上をハイゲージと呼ぶ。

げーじ ゲージ
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1インチ(約2.54cm)の間に編み機の針が何本入っているかを示す単位。数が大きくなるほど目が細かくなっていく。

しあみ 試編み
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ニット製品を製作する前に作るサンプルのこと。

しまつ 始末
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縫い代の裁ち目や、縫い終わりの糸がほつれないように施す処理のこと。縫製の仕事が、丁寧にされているか否かを判断するチェックポイントの一つだ。

しゅくじゅう 縮絨
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繊維に圧力をかけて組織をギュギュッと結合させ、強度をアップさせること。

すもう 梳毛
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長い毛のみを引き揃えて紡績した糸のこと。滑らかで光沢があるのが特徴。また、短い毛を主体として紡績した糸を紡毛と呼び、起毛感と保温性がウリ。

すーぱー スーパー
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毛1kgに対してどれくらいの長さの糸を作ることが可能かを示す数値(100km作れる場合はスーパー100)。数が大きいほど高品質とされる。

せいけいあみ 成形編み
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ニット製品において、パターンに合わせて編み目をぞうげんして編み上げ、その編み地片をリンキングして製品にする手法。織物と同様反物の形で裁断、縫製して作るものは「生地編み」という。

てんじくあみ 天竺編み
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セーターやカットソーT、下着などにもよく採用される、ニットのもっとも基本的な平編みのこと。薄い生地を編むことに適し、横方向への伸縮性が高い。

ともいと 共糸
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同じ色の糸のこと。編み地をリンキングする際に縫製する糸は目立たない共糸(生地と同じ糸)を使う。

どづめ 度詰め
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ニット生地で編み目の間隔を詰めたもの。一般的に硬くしっかりとした生地に。反対は「度甘」

にったー ニッター
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ニットの編み立て業者のこと。ニッターによって得意とするニットは千差万別。

ばんて 番手
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糸の太さを表示する単位。たとえばドレスシャツでは80~120番手が一般的。数値が大きくなるほど細い。ちなみに合成繊維などの太さを表す「デニール」は数値が大きいほど太い。

ぱどるしきせんしょくき パドル式染色機
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ドラムを横向きにしたような形状の染色機で、染色したい布地、製品と染液を一緒に回転させて染める。効率は悪いが、製品を傷めないという利点がある。

ふぇああいる フェアアイル
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フェアアイルニットは英国、シェトランド諸島にあるフェア島に伝わるニット。用いられる柄は16世紀末にフェア島沖で難破したスペイン艦隊員が着ていたニットの模様から発想されたとの説がある。雪の結晶や草花なをモチーフにした幾何学柄を水平に組み合わせたパターンが最大の特徴。そのフェア島では日照時間が一年に約60日ほど。丈の低い植物しか育たないような厳しい環境こそ、この柄誕生の背景といわれる。

ふぇると フェルト
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ウールなどに熱や圧力などを加えて布状にしたもの。洋服をお直しするときに使われるパッチワークの素材としてもお馴染み。

ふるふぁっしょんき フルファッション機
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極細糸を編むのに適した天竺編み専用で、1864年に英国のアイザック・ウィリアム・コットン氏が発明。ニットではカシミア、シルクなどの高級素材を使ったハイゲージニットを編む際に重宝される編み機である。ちなみに現在日本には数台しかないレアもの。

へらしめ 減らし目
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着用時の膨らみを防ぐために、曲線部分の編み目を減らす技法のこと。

めずら 目ズラ
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ニット製品の編み地の表情のこと。立体的で豊かな風合いに仕上がっていることを「目ヅラが立っている」と表現する。

よる 撚る
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糸をねじり合わせて、1本にすること。強く撚るか弱く撚るかで、糸の性質は大きく異なる。

りんきんぐ リンキング
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編み地同士を、それぞれの編み目のループとループを共糸で縫い留めること。縫い代を限りなく薄くすることができ、すっきり仕上がるのが特徴だが、作業には手間がかかる。

ろうびき ロウ引き
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ニットの編み機にかける前の糸を、ロウでコーテイングすること。糸が編み機にスムーズに通りやすくなるだけでなく、編むときに糸同士が引っ掛かることがなくなり、編み目が美しく仕上がる効果も。

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