MILITARY
VOCABULARY

ミリタリー用語集

一瞬一秒、命を懸けた軍人が着用するだけあり、すべてのディテールに理由がある。ってまさに究極の機能美! 無骨なデザインに込められた細か〜い意匠を学んでこそ、街でも正しく雄々しく着こなせるってもんです。

  • アクションプリーツ あくしょんぷりーつ
  • ウエポン うえぽん
  • ウエポン生地 うえぽんきじ
  • ウッドランドパターン うっどらんどぱたーん
  • N-3B えぬすりーびー
  • N-2B えぬつーびー
  • N-1 3rd えぬわんさーどもでる
  • N-1 1st えぬわんふぁーすともでる
  • エフェクトバッグ えふぇくとばっぐ
  • エポレット えぽれっと
  • MA-1 MIL-J-8279 えむえーわんしょきがた
  • MA-1 MIL-J-8279C えむえーわんしーたいぷ
  • M-51 えむごーいち
  • M-51 えむごーいち
  • M-51 PARKA えむごーいちぱーかー
  • M-43 えむよんさん
  • M-43 えむよんさん
  • M-47 えむよんなな
  • M-44 えむよんよん
  • M-65 えむろくごー
  • M-65 3rd えむろくごーさーどもでる
  • M-65 2nd えむろくごーせかんどもでる
  • M-65 1st えむろくごーふぁーすともでる
  • M-65用ライナー えむろくごーようらいなー
  • A-2 えーつー
  • A-2 えーつー
  • A-1 えーわん
  • A-1セーター えーわんせーたー
  • オニオンキルト おにおんきると

  • クレイモアバッグ くれいもあばっぐ
  • コンパスポーチ こんぱすぽーち

  • サーティーンボタン さーてぃーんぼたん
  • サービスシューズ さーびすしゅーず
  • サープラス さーぷらす
  • シェブロン しぇぶろん
  • 止血帯 しけつたい
  • ジャングルファティーグ じゃんぐるふぁてぃーぐ
  • ジラール・ぺルゴ じらーる・ぺるご
  • G-1 MIL-J-7823C じーわんしーたいぷ

  • タイガーストライプパターン たいがーすとらいぷぱたーん
  • 玉縁ポケット たまぶちぽけっと
  • タロンジッパー たろんじっぱー
  • ダズル迷彩 だずるめいさい
  • ダックハンターパターン だっくはんたーぱたーん
  • ダッフルコート だっふるこーと
  • チンストラップ ちんすとらっぷ
  • トレンチコート とれんちこーと
  • ドッグタグ どっぐたぐ

  • 尿素ボタン にょうそぼたん

  • パラシュートボタン ぱらしゅーとぼたん
  • パラシュートボタン ぱらしゅーとぼたん
  • ヒョウタンキルト ひょうたんきると
  • B-15C びーじゅうごしー
  • B-15B びーじゅうごびー
  • B-3 びーすりー
  • B-7 びーせぶん
  • B-10 びーてん
  • B-9 びーないん
  • ピーコート ぴーこーと
  • フィッシュテール ふぃっしゅてーる
  • ブラックデッキ ぶらっくでっき
  • ブルーボタン ぶるーぼたん
  • ヘルメットバッグ 3rd へるめっとばっぐさーどもでる
  • ヘルメットバッグ 2nd へるめっとばっぐせかんどもでる
  • ヘルメットバッグ 1st へるめっとばっぐふぁーすともでる
  • ベイカーパンツ べいかーぱんつ
  • ベレーボウ べれーぼう
  • ベンタイル べんたいる
  • ベンチレーションホール べんちれーしょんほーる

  • マガジンポーチ まがじんぽーち
  • ミュゼットバッグ みゅぜっとばっぐ
  • ミルスペック みるすぺっく
  • モッズコート もっずこーと

  • U.S.ARMY ゆーえすあーみー
  • U.S.A.A.F. ゆーえすあーみーえあふぉーす
  • U.S.A.F. ゆーえすえあふぉーす
  • U.S.A.F.A. ゆーえすえあふぉーすあかでみー
  • U.S.N.A. ゆーえすねいばるあかでみー
  • U.S.NAVYシャンブレーシャツ ゆーえすねいびーしゃんぶれーしゃつ
  • U.S.M.C. ゆーえすまりんこーぷす
  • U.S.M.C.A.S. ゆーえすまりんこーぷすえあすてーしょん
  • 41カーキ よんいちかーき
  • 45カーキ よんごーかーき
  • 43カーキ よんさんかーき

  • リーフパターン りーふぱたーん
  • レベル7 れべるせぶん
  • 6 色デザートパターン ろくしょくでざーとぱたーん
あくしょんぷりーつ アクションプリーツ
ミリタリー用語集
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運動量が多く、負荷のかかりやすい軍パンの膝部分に設けた立体的なタックのこと。歩行のサポートに加えて、一瞬の判断や動きが生死を分ける、戦場での着用を想定したディテールだ。

うえぽん ウエポン
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打ち込みと光沢に優れ、チノパンの最高級素材とされる生地。元はNY最古のウエストポイント士官学校の学生服に由来するが、現在は打ち込みのいいチノの代名詞的な使われ方に。

うえぽんきじ ウエポン生地
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〝米国陸軍ウエスト・ポイント士官学校の制服に由来する生地〞のこと。一般的なチノクロスが単糸を使っているのに対し、双糸の綾織りで仕立てられているので、より丈夫で光沢も美しいのが特徴。

うっどらんどぱたーん ウッドランドパターン
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ウッドランドパターン

アメリカ軍が1981年に開発した、もっとも有名なカモ柄のひとつ。その名の通り、森林での着用を想定して開発されたパターンで、その色柄は世界各国の植生を徹底的に分析した結果導き出されたもの。そのため、ヨーロッパからアジアに至る広い地域で高い擬装効果を発揮した。

えぬすりーびー N-3B
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ヘヴィゾーン(高度300フィート以上、-10℃~-30℃の極寒)用として1953年に誕生。地上員・機内乗務員用のため、防寒性の高いコートタイプ。極寒の屋外で作業するエアクルー用に開発されたロング丈の名作。極寒地にも耐えうる防寒性の高さや細部までこだわり抜かれたディテールから、機能美の塊と称されている。

えぬつーびー N-2B
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ヘヴィゾーン(高度300フィート以上、-10℃~-30℃の極寒)用として1953年に誕生。パイロット用のため、操縦席で裾がもたつかない短丈&リブ仕様が特徴。中綿入りのナイロンシェル、フォルムがMA-1と似ているが、防風性の高い二重の前立てがヘヴィゾーンならではだ。

えぬわんさーどもでる N-1 3rd
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1940年代後期誕生。袖口のパイルの省略、オーバーパンツ留めのベルトループなども廃止されたミニマルな傑作。表地は、1stから続く耐久性に優れた太畝のコットングログラン(通称ジャングルクロス)で、無骨さも味わえる。

えぬわんふぁーすともでる N-1 1st
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1944年誕生。甲板作業員用に防寒、防風、防水性に富むJKとして開発。袖口までびっしりと施されたアルパカウールパイル、背面の「U.S.NAVY」のリフレクターステンシルが特徴。カラーリングは、海上での着用を想定したダークネイビー。地上戦も考慮した次モデルでは、オリーブへと変更になった。

えふぇくとばっぐ エフェクトバッグ
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1960年代誕生。ミニマル主義の流れから、いわゆる〝手ぶら民〞に愛用されている巾着バッグ。ミリタリーでは傷病兵を移送する際に私物を入れる袋として使用されていた。特徴は、名前や戦闘地域、入院先の病院名などを記入する大きめのラベル。これはドッグタグや貴金属など、貴重品がきちんと持ち主へ戻るようにつけられたものだ。

えぽれっと エポレット
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軍服に用いられた、肩の線に沿って装着される細長い生地の肩章のこと。元は装備品などを固定するために付けられた。フライトジャケットでは、緊急時にパイロットを機外に引っ張り出すために使われていた。

えむえーわんしょきがた MA-1 MIL-J-8279
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インターミディエートゾーン(高度200フィート、10℃~-10℃)用として1953年頃に誕生。B-15Dからムートン衿をなくした仕様。音速ジェット機の登場、ヘルメットの大型化でリブ衿が主流になった。

えむえーわんしーたいぷ MA-1 MIL-J-8279C
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インターミディエートゾーン(高度200フィート、10℃~-10℃)用として1961年に誕生。パイロットを救出しやすい、視認性の高いレスキューオレンジの裏地を採用。よく目にするMA-1の配色が誕生した。

えむごーいち M-51
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1951年誕生。先代のM-43からライナー用取り付けボタンが付属、前立ては比翼のファスナー式に変更された。

えむごーいち M-51
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1951年誕生。米陸軍の寒冷地用で、ボタンでウールパイルの別体ライナーを装着可能。つけるとかなりの重さになるため、菊穴では足りず、しっかりしたサスペンダーボタンが装着された。ちなみに6ポケットなど米軍パンの基本デザインはここで確立されたと言われる。生地はコットンサテン。

えむごーいちぱーかー M-51 PARKA
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1951年、朝鮮戦争の寒冷域向けに開発された、M-51レイヤーシステムの野戦用コート。ライナーが着脱可能で、気象条件に対応。放出品をモッズが愛用しモッズコート、モッズパーカとも呼ばれる。ファー着脱式の身頃と一体型のフード、燕尾状に先割れしたフィッシュテールが特徴。

えむよんさん M-43
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1943年、第二次大戦中頃に登場。ファスナーやベルクロはなくすべてボタン式。ライナー取り付けボタンがなく、JKとライナーは別々に支給された。

えむよんさん M-43
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1943年誕生。同品番のジャケットと合わせて米陸軍が採用した。特徴は米独立時の州を表す13スターのメタルボタン(後に尿素ボタン)。ちなみにこのモデルは両腰のカーゴポケットのほかにポケットはない。

えむよんなな M-47
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’70年代まで仏軍で採用。マルジェラはこれのリメイクを発表したことも。’40~’50年代までの前期型と’60年代以降の後期型では、シルエットや仕様が微妙に異なる。前期型のフロントは2つボタン仕様。生地はバリッとした肉厚のコットンツイルを使用し、シルエットは股上深めのワイドストレート。後期型のフロントはシンプルな1つボタン。生地も若干軽めのコットンヘリンボーンに変更され、シルエットも太めながらほんのりテーパードの利いたものへ微修正。股上もやや浅めだ。

えむよんよん M-44
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1944年誕生。M-43の後継モデルではなく、こちらは米海軍独自のもの。フロントはM-43に酷似するものの、後ろ姿に決定的な違いが。それは、収納性向上のために装備された袋状のバックポケット。重量がかさんでもサスペンダーで吊るせるように菊穴を施す、などの工夫はあったが、座りにくいと兵士から不評を買った。

えむろくごー M-65
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1965年誕生。あの有名なM-65フィールドジャケットと対になるパンツ。M-51の後継だが、コットン50%×ナイロン50%生地で軽量性と速乾性、強度が大幅に向上。米陸軍と米空軍が採用した。注目すべきはサスペンダーボタンの廃止。生地はもちろん、装着するキルトライナーも軽量なためにサスペンダーボタンは廃止されたが、サスペンダーループだけは残された。

えむろくごーさーどもでる M-65 3rd
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1972年誕生。長く開閉が安定するブラスジッパーを採用し、’90年代まで続く原型に。完成度が高く、他国のフィールドJK開発にも影響を及ぼした。タフで酸化しにくいブラスジッパーが特徴。

えむろくごーせかんどもでる M-65 2nd
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1967年誕生。1967年誕生。1stモデルでは見られなかったM-65の代名詞、エポレットが復活した。映画『タクシードライバー』で、主演のロバート・デ・ニーロが着たことでも有名。

えむろくごーふぁーすともでる M-65 1st
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ベトナム戦争真っ只中の1966年に支給された。M-51からの大きな変更点は、防寒性の高いフード内蔵式のスタンドカラーだ。M - 65の代名詞でもあるエポレットだが、実は当初期モデルには採用されていなかったことがポイント。背面肩にはアクションプリーツを初めて採用している。

えむろくごーようらいなー M-65用ライナー
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M-65に着脱できるライナーは、中綿が偏りにくいようユニークなキルトステッチが配されているのがアイコン。短丈のフィールドJKにはヨコ向き(玉ねぎ)が、長丈パーカにはタテ向き(ひょうたん)が使われているが、これは生地の取り都合によって変えているという説が有力だ。

えーつー A-2
ミリタリー用語集
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ライトゾーン(30℃~10℃)での飛行用として1931年に誕生。主に採用されたのはホースハイド。、映画『大脱走』でスティーブ・マックイーンが着用するなど、アメカジを代表するレザーJKとして君臨している。特徴は風によるバタつきを防止する衿裏のボタン。前立てはA-1時のボタン留めから、遮風性の高い比翼ファスナー式に変更された。

えーつー A-2
ミリタリー用語集
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N-1の後継として1960年に誕生。表地はバックサテン、ライニングはアクリルボアに変更され、軽量化が図られた。また、新たに胸ポケが加わっている。

えーわん A-1
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ライトゾーン(30℃~10℃)での飛行用として1927年に誕生。米陸軍航空隊フライトJKの元祖であり、夏季用JKとしても採用された。防寒性よりも機動性が重視され、シープスキンを主に採用している。特徴はニットリブのスタンドカラー、ファスナー式に最初期の前立てはボタン留めだった。

えーわんせーたー A-1セーター
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1920年頃誕生、もともとはアメリカ陸軍航空隊に所属し、航空機などを整備するメカニックのために開発されたもの。だが、保温性はもとより吸汗性にも秀でていたため、フライトJKを傷めにくい、とA-1&A-2のインナーとしてパイロットにも愛されていた。また、特徴的なVネックがタイドアップした際に衿元をしっかり見せてくれるため、規律を重んじる軍人にも重宝された。

おにおんきると オニオンキルト
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正式には「ミリタリーキルト」と呼ばれ、ミリタリーコートなどのライナーのステッチなどに使われたのが始まりだ。特徴的なステッチングによる独特な模様は、中綿が偏るのを防ぐための仕様である。

くれいもあばっぐ クレイモアバッグ
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1960年代前半誕生。対人用地雷を収納するためのバッグで、内部は地雷を2個収納できるよう2気室に分かれており、フラップの内側には地雷の取り扱いマニュアルが縫い込まれている。また、使い終わったバッグに荷物などを入れる再利用もされていた。

こんぱすぽーち コンパスポーチ
ミリタリー用語集
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1967年誕生。コンパスを入れる小型ポーチは、腰につける銃と磁気が反応するので胸に着用。アクセスがしやすいため、簡単な応急手当用品なども入れられていた。

さーてぃーんぼたん サーティーンボタン
ミリタリー用語集
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10~'30年代に米海軍に使われていた幻のボタン。錨の周りを、米国独立13州を意味する13の星が囲む。ボタン自体の価値も高いが、同ボタンが使われた元祖ピーコートなども価値が高く、高値で取引される。

さーびすしゅーず サービスシューズ
ミリタリー用語集
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数ある軍靴のなかで服好きから最も支持されるのが、’40年代~2000年代まで米国海軍で支給されていたドレス・オックスフォード、通称"サービスシューズ"。理由は単純で、戦場ではなく式典等の用途として作られたため見た目がベーシックだから。とりわけヒールに"Tバック"と呼ばれる補強革を備えた、最初期の’40年代製シューズは傑作として誉れ高い。仕立ても丁寧でウエストがくびれ、フィット感も極上だ。

さーぷらす サープラス
ミリタリー用語集
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英語で余りなどを意味する「surplus」。ミリタリー用語としては軍隊放出品のアイテムを指す。日本では上野・アメ横の中田商店などがサープラスショップとして有名で、米軍基地のある街にも多い。

しぇぶろん シェブロン
ミリタリー用語集
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軍服の腕に付属する、山形の腕用階級章のこと。陸軍の兵卒・下士官の級章として用いられることが多い。起源は十字軍の時代の紋章まで遡るとされ、屋根の梁の形を模し、保護や守るという意味がある。

しけつたい 止血帯
ミリタリー用語集
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軍パンのカーポケット内に付属するドローコード。元はポケットの中身固定して歩行性を高めるために付けられたが、緊急時には切り離して止血帯としても使う役割もあった。

じゃんぐるふぁてぃーぐ ジャングルファティーグ
ミリタリー用語集
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1963年誕生。ベトナムなど熱帯地方に展開する全米軍のために開発されたモデル。比較的軽量で薄手の生地を採用し、カーゴポケットの上のポケットはシンプルなスラッシュ型とされた。特徴は、耐久性に優れたリップストップ。当初はコットンポプリンだったが、後に、軽量ながら補強糸を格子状に織り込んで引き裂き強度を高めたリップストップコットンに変更された

じらーる・ぺるご ジラール・ぺルゴ
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9世紀後半までは男性用の時計といえばもっぱら懐中時計だったが、武器や通信技術が発達して戦争のスタイルが変わると、戦場で時計がより重要な存在に。"懐中時計を取り出す→確認する"という2アクションが必要なのはあまりに危険だった。そこで1880年頃、当時のドイツ皇帝、ヴィルヘルム1世がジラール・ペルゴ社に2000個の腕時計の製作を依頼。これこそ史上初めて腕時計が量産された瞬間である。それには耐久性向上のため網目状の金属製カバーが備えられていたが、戦場では使われない訓練用だった。

じーわんしーたいぷ G-1 MIL-J-7823C
ミリタリー用語集
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インターミディエートゾーン(高度200フィート、10℃~-10℃)用として海軍航空隊により1964年に誕生。陸軍のA-2をライバル視して作られたもので、生地にはホースハイドよりもしなやかで動きやすいゴートスキンを採用、襟はムートンで防寒性を高めている。『トップガン』でトム・クルーズが着用したことで有名。

たいがーすとらいぷぱたーん タイガーストライプパターン
ミリタリー用語集
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タイガーストライプパターン

誕生は1959年、もともと南ベトナム軍の海兵隊が採用していたパターンだ。ベトナム戦争当初、迷彩服を持たなかった米軍の特殊部隊員が、このパターンを模した柄の迷彩服を現地で調達して着用していた。統一規格ではない柄のため、カラーや柄などさまざまなパターンが存在する。

たまぶちぽけっと 玉縁ポケット
ミリタリー用語集
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別に裁断した細布でポケット口を縁取ったものを玉縁という。切り口の片側だけのものを「片玉縁」、両側にあるものを「両玉縁」と呼ぶ。

たろんじっぱー タロンジッパー
ミリタリー用語集
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ジッパーの元祖として知られる米国メーカー。「TALON」の刻印が施され、大戦時のミリタリーウェアで多く採用。1992年にブランドが買収され、事実上消滅することに。

だずるめいさい ダズル迷彩
ミリタリー用語集
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英国艦隊に初めて採用された、一見派手な幾何学模様の迷彩塗装。迷彩本来の隠すという意より、距離感を惑わすための柄であり、砲撃妨害の意図があった。航空機の発達で効果が薄れ、減少していった。

だっくはんたーぱたーん ダックハンターパターン
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ダックハンターパターン

1943年に初めて海兵隊に採用され、その翌年にアメリカ軍全体で使用され始めた迷彩柄。偽装効果は高かったものの、ドイツ軍の迷彩服に似ており、ノルマンディー上陸作戦の際にドイツ兵と誤認した味方から銃撃を受ける兵士が続出。そのため、早々と回収された。

だっふるこーと ダッフルコート
ミリタリー用語集
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17世紀初頭誕生、もとは北欧の漁師たちの作業着。防寒性が高く、水を弾く厚手のウールメルトンが理に適っていた。その後19世紀、南極大陸探検で英海軍共用の装備品として好評に。モンゴメリー将軍も愛用し、愛称モンティがグローバーオールのモデル名となった。大戦が終わリ余剰在庫を抱えると、一般にも流出、世界中で着用されるように。特徴であるトグルボタンは、手袋をしたままでも着脱しやすいように採用されたもの。

ちんすとらっぷ チンストラップ
ミリタリー用語集
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チンストラップ

英語で顎を意味する「chin」、つまり衿に付属するストラップのことで、逆側の衿に留めて風の侵入を防ぐディテール。また留めることで、衿がばたつくのを防ぐ役割もある。

とれんちこーと トレンチコート
ミリタリー用語集
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1914年頃、第1次大戦中に英国軍が開発。防水性に優れたギャバジンを使い、寒冷で泥水のたまった塹ざん壕ごう戦で大活躍。ここからトレンチ(塹壕)コートの名が付いた。特徴はなんといってもウエストのベルト。短刀や手榴弾などの武器を提げるハンガーラックとして用いられていた。他にもライフル銃撃の衝撃を和らげるガンパッチ、風の侵入を防ぐスロートタブがアイコニック。

どっぐたぐ ドッグタグ
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緊急時のために兵士が身につけた氏名や血液型等を記したプレート。元は1870年にプロイセン帝国軍が導入。犬用鑑札に似たことで自嘲気味に「Hunde marken」と呼び、英語圏でドッグタグとなった。

にょうそぼたん 尿素ボタン
ミリタリー用語集
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現在主流になっているプラスチックボタンが開発される以前に使われていたとされる、尿素樹脂製ボタンのこと。別名「ユリアボタン」。原材料段階で着色されているので、傷が目立ちにくいというのも特徴。

ぱらしゅーとぼたん パラシュートボタン
ミリタリー用語集
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文字通り元はパラシュートに使われたボタン。糸で縫い付けたボタンと違い、強度の高いテープで巻き付けることで、不意なボタンの紛失を防ぐ役割があった。このタフさが着目され戦闘服にも採用された。

ぱらしゅーとぼたん パラシュートボタン
ミリタリー用語集
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ボタンに開いた2つの穴に、幅広でタフなテープを通せるボタン。その名の通り、パラシュートを開く際に強い負荷が掛かっても千切れないつくりの頑丈さと、緊急時にも一息で服を脱げるようなボタンの外しやすさが特徴だ。

ひょうたんきると ヒョウタンキルト
ミリタリー用語集
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瓢箪の形に似たことによる日本での呼称で、通称ミリタリーキルト。元はライナーに使われた薄軽中綿仕様のキルトインナーで、滑りがよく重ね着してももたつきにくい特性がある。

びーじゅうごしー B-15C
ミリタリー用語集
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インターミディエートゾーン(高度200フィート、10℃~-10℃)用として1950年に誕生。1947年に陸軍航空隊が米国空軍として独立したことを機に、1950年、象徴的なエアフォースブルーをまとったB-15Cが生まれた。空軍を慰問したマリリン・モンローが着用したことでも有名。

びーじゅうごびー B-15B
ミリタリー用語集
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インターミディエートゾーン(高度200フィート、10℃~-10℃)用として1948年に誕生。B-15Bからオリーブドラブのナイロンシェルが導入される。保温性の高いムートン製の衿はB-10から継承されている。

びーすりー B-3
ミリタリー用語集
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ヘヴィゾーン(高度300フィート以上、-10℃~-30℃の極寒)用として1934年に誕生。パイロット用のため、操縦席で裾がもたつかない短丈仕様。羊の毛皮を使った画期的な名作だ。

びーせぶん B-7
ミリタリー用語集
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ヘヴィゾーン(高度300フィート以上、-10℃~-30℃の極寒)用として1941年に誕生。地上員・機内乗務員用のため、防寒性の高いコートタイプ。極厚のシープシェアリングを贅沢に使用している。

びーてん B-10
ミリタリー用語集
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インターミディエートゾーン(高度200フィート、10℃~-10℃)用として1943年に誕生。羊の毛皮を使った画期的な名作。大量生産可能なコットンツイルを使った初のフライトJK。大戦時の物資不足、革の供給が不安定という影響もあった。

びーないん B-9
ミリタリー用語集
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ヘヴィゾーン(高度300フィート以上、-10℃~-30℃の極寒)用として1943年に誕生。地上員・機内乗務員用のため、防寒性の高いコートタイプ。物資不足により、B-7に代わってコットン製のこちらが生まれた。

ぴーこーと ピーコート
ミリタリー用語集
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17世紀頃誕生、オランダの漁師が着ていたコートが起源といわれる。米海軍では18世紀初頭から採用されていたとか。注目すべきは、米海軍の尊厳が宿る1910~’30年代モデル、目印は「13スターボタン」だ。それは米国独立13州を意味する13の星が刻まれたボタンで、鎖が絡んだファウルアンカーのデザイン、存在感ある大ぶりなサイズが特徴。そんなボタンを採用した当モデルは、「サーティーンスター」ともよばれ、幻の名品として知られている。

ふぃっしゅてーる フィッシュテール
ミリタリー用語集
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フィッシュテールと呼ばれる燕尾状の裾は、ただの飾りではない。前後の裾のドローコードを左右の足の太モモに結び、裾のバタつきを抑えて冷気の侵入を防ぐ防風機能なのだ。

ぶらっくでっき ブラックデッキ
ミリタリー用語集
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デッキJKは’40年代初頭から2型を開発していた。それはデッキJKの最初期型である「デッキ ジップ」と、錆びるジップを改良した後期のフックタイプ。ともにブラックに近ネイビーで、ジップ、フックの前立てが特徴。N-1よりミニマルな空気感があり、市場価値も高めだ。

ぶるーぼたん ブルーボタン
ミリタリー用語集
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かつてアメリカ海軍の制服として採用されていた、NAVYブルーのボタンのこと。現在はミリタリー、またNAVYベースのシャツなどで見られる、レアなディテールだ。

へるめっとばっぐさーどもでる ヘルメットバッグ 3rd
ミリタリー用語集
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1970年代誕生。それまで陸・海・空・海兵隊が独自のものを採用していたが、3rdタイプから4軍が共通のバッグを使用することになった。ダブルフロントポケット等、以降のヘルメットバッグのベースデザインはここで確立した。

へるめっとばっぐせかんどもでる ヘルメットバッグ 2nd
ミリタリー用語集
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1960年代誕生。ヘルメットバッグといえばダブルフロントポケットだろうが、ベトナム戦争時の戦費縮小のためか、こちらは効率化のためかジッパー型ではなく巾着型。主に空軍のパイロットが使用するため、荷物を最小限にする、という理にかなったバッグだった。

へるめっとばっぐふぁーすともでる ヘルメットバッグ 1st
ミリタリー用語集
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1950年代誕生。ナイロンシェルにパイル地をインナーライニング、当時のアウターなどと同様の規格の素材を採用し、ほぼ正方形のトートバッグに仕立てている。フロントにはUSAFのプリントが。

べいかーぱんつ ベイカーパンツ
ミリタリー用語集
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最もシンプルな軍パンとして知られるベイカーパンツ。その素朴な見た目から作業用と認識されているが、実はこちら、ジャングルファティーグの前身的モデルで、入隊後の訓練から熱帯戦まで幅広く使われていた。ちなみに「ベイカー」はパン職人が穿いていたパンツとデザインが酷似していることからきたとか。正式名称はOG107ユーティリティパンツやファティーグパンツと呼ばれる。

べれーぼう ベレーボウ
ミリタリー用語集
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丸くて平らな、ツバのない帽子のこと。もともとはフランスのバスク地方で被られていた帽子が、第1次大戦後に特殊部隊で使われるようになる。また緑のベレー帽が制帽であることにちなんで、米国陸軍特殊部隊が通称〝グリーンベレー〞と呼ばれるようになった。

べんたいる ベンタイル
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細番手の綿糸を限界まで打ち込み、織り機の密度を限界まで上げて織った高密度の生地のこと。イギリスが第2次世界大戦中にパイロット用に開発したものであるが、それは海上に墜落したパイロットの命を守るため。冷水を弾いて軍服への侵入を防ぐことで、海上での寿命を数分から20分以上にまで伸ばしたという。

べんちれーしょんほーる ベンチレーションホール
ミリタリー用語集
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熱がこもらないよう、脇下などに施された通気性を確保する孔。フライトジャケットではA-1やG-2などのレザージャケットに使われる。スニーカーでは砂塵の侵入を防ぐためにメッシュ状だったりする。

まがじんぽーち マガジンポーチ
ミリタリー用語集
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1956年誕生。一般的なウエストポーチと同様、収納力とクイックアクセスが持ち味。なかでも腰についている弾倉は1分1秒が生死の境目、収納力もさることながら、ワンアクションで開けられる仕様になっている。いわば兵士の生命線的存在だ。

みゅぜっとばっぐ ミュゼットバッグ
ミリタリー用語集
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1936年誕生。機甲歩兵のために、車両の乗り降りがしやすいように設計されたバッグは取り外しも簡単。バッグのサスペンダーを野戦ベルトに取り付けて使用するところから、感覚としては背負うというより〝着る〞。ストラップを付けてショルダーバッグとしても使用可能だ。

みるすぺっく ミルスペック
ミリタリー用語集
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略さずいうとミリタリースペック。つまり軍用仕様。元は米国国防総省が軍用品の調達・作成を潤滑に図るために作製した仕様書のこと。今はこの規格をクリアしたタフな製品のセールスワードとなっている。

もっずこーと モッズコート
ミリタリー用語集
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50〜'60年代に英国で流行した、モッズに愛用された米軍開発のM-51パーカ。モッズパーカの呼び名は日本発祥だといわれる。裾の形状が独特なことから欧米ではフィッシュテールパーカとも呼ばれる。

ゆーえすあーみー U.S.ARMY
ミリタリー用語集
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51年にカーゴパンツの金字塔M-51、'65年には傑作M-65ジャケットを完成。現在のファッションにも通ずる多くの名作を輩出しているが、言い換えるとそれだけ米国陸軍の軍服は高機能だったといえる。

ゆーえすあーみーえあふぉーす U.S.A.A.F.
ミリタリー用語集
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「UNITED STATES ARMY AIR FORCE」の略。1941年~1947年まで存在していたアメリカ陸軍航空隊のこと。古着市場でも高値。

ゆーえすえあふぉーす U.S.A.F.
ミリタリー用語集
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「UNITED STATES AIR FORCE」の略。アメリカ合衆国空軍のこと。古着市場で最も多く見かけるロゴのひとつだ。

ゆーえすえあふぉーすあかでみー U.S.A.F.A.
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「UNITED STATES AIR FORCE ACADEMY」の略。アメリカにある空軍士官学校の意。知力、体力ともに優秀なエリートが集う。

ゆーえすねいばるあかでみー U.S.N.A.
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「UNITED STATES NAVAL ACADEMY」の略。アメリカの海軍兵学校の意味。文武両道の精鋭たちだけが集まる。

ゆーえすねいびーしゃんぶれーしゃつ U.S.NAVYシャンブレーシャツ
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1930年代誕生。ワークのイメージが強いものの、実はミリタリーにも根を張るシャンブレー。特に'40年代に米国海軍が採用していたシャツは服好きの間では定番。数々のブランドに元ネタとして使われている。最大の特徴はブルーボタンが使われていること。白ボタンが多いワークシャンブレーに比べて海を感じる佇まいだ。ちなみに当時はブルーボタンシャツが1着しか支給されず、2着目以降は各兵自ら用意する必要があったため、米国海軍の船上には白青両ボタンのシャツ姿が混在していたそう。

ゆーえすまりんこーぷす U.S.M.C.
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「UNITED STATES MARINE CORPS」の略。アメリカ合衆国海兵隊の意。通の間では元ネタとして高い人気を誇る略称である。

ゆーえすまりんこーぷすえあすてーしょん U.S.M.C.A.S.
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「UNITED STATES MARINE CORPS AIR STATION」の略。アメリカ海兵隊航空基地のこと。これがわかる人は相当のミリタリー賢者。

よんいちかーき 41カーキ
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19世紀半ばに英国軍が生み出し、’37年に米軍も制式採用したチノ。その完成形とも称される"41カーキ"は1941年誕生、指揮官クラスの制服だっただけあって上質生地が使われていて仕立ても丁寧。ヴィンテージ市場でも常に枯渇状態の傑作だ。カリフォルニア綿をカーキ(ヒンディー語で土埃の意)色に染めた生地に、「U.S.ARMY」のメタルボタン等、通好みな意匠がちりばめられている。

よんごーかーき 45カーキ
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1945年誕生。43カーキからガスフラップが排除された。また、簡素化の流れから尻ポケットが両玉縁から片玉縁に変更された個体が多く見られる。

よんさんかーき 43カーキ
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1943年誕生。43カーキのメタルボタンから尿素樹脂ボタンに変更され、フロントに有毒ガスから股間を守るガスフラップが備えられているのがポイントだ。

りーふぱたーん リーフパターン
ミリタリー用語集
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リーフパターン

1943年誕生のダックハンター以降、迷彩柄を封印していたアメリカ軍だったが、ベトナムでのジャングル戦における必要性に迫られ、第二次世界大戦後初のカモ柄を登場させた。ただ、当初は生産量が少なかったため、長距離偵察小隊や特殊部隊員に優先的に支給された。

れべるせぶん レベル7
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陸軍研究で開発された、兵士の保護服システムがある。それはPCU(=Protective Comfort Uniform)と呼ばれ、インナーやアウターを段階的に重ね着していくことで、極寒下での活動を可能にするシステムだ。なかでもレベル7は最高峰レベルであり、マイナス40℃以下にも対応できる。

ろくしょくでざーとぱたーん 6 色デザートパターン
ミリタリー用語集
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6 色デザートパターン

近い将来、中東での戦闘を予想していたアメリカ軍は砂漠地域に対応するカモ柄の開発に着手。1985年に開発に成功した。このカモ柄は1991年の湾岸戦争において初めて実戦配備された。黒い部分がチョコに見えることから、通称・チョコチップとも呼ばれている。

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