「チャンピオン」スウェットの系譜。フーディもリバースウィーブもここから始まった

「ザ キング オブ スウェットシャツ」として著名なチャンピオン。カレッジ、ミリタリー、スポーツと多彩なカルチャーと結びついてきた歴史を辿ると、米国アスレチックウェア界を牽引する巨人の数々の功績が浮き彫りに!

名門系統図 Champion
Begin 2026年9月号掲載「名門系統図 Champion」より

名門系統図
Champion スウェットシャツの系譜

1919年
「ニッカボッカ・ニッティング・ミルズ」として設立

「ニッカボッカ・ニッティング・ミルズ」として設立

サイモン、ウィリアム、エイブ・フィンブルームの家族3人が、ニューヨーク州ロチェスターにて、「ニッカボッカ・ニッティング・ミルズ」を設立。当時は主にニット製品の卸販売を行っていた。1924年に「チャンピオン・ニットウェア・ミルズ」に社名を変更。

ニューヨーク州ロチェスターの当時の社屋
ニューヨーク州ロチェスターの当時の社屋

1926年
ウェントワース陸軍士官学校と提携

ウェントワース陸軍士官学校と提携

ミズーリ州レキシントンのウェントワース陸軍士官学校に制服(セーター)を販売。生徒たちはその品質の高さに驚き、同校はチャンピオンに競技用ユニフォームの制作も依頼。これが現在チャンピオンの伝統になっている、教育機関とのビジネスを開始するキッカケに。

1930s
「フーディ(パーカ)」を発明!

「フーディ(パーカ)」を発明

実は今日誰もが愛すフーディ(パーカ)も同社が発明したもの! アスリートたちがウォームアップする際や、試合中の控え選手たちが身体を冷やしにくいよう、防寒性を高めるためスウェットシャツにフードを取り付けるアイデアを発案したのが起源だ。服飾史に残る発明に敬礼!

1933年
フロッキープリントにいち早く着目

設立当初のフロッキープリント加工の広告
設立当初のフロッキープリント加工の広告

プリント技術が未熟で文字を服に縫い付ける必要があった当時、ビル・フェインブルーム氏がフロッキープリントに着目し、「デュラクラフト・ニットウェア・カンパニー」を設立。レタリングビジネスをはじめ、35年頃には大学へフロッキープリントの製品を提供した。

1934年
「リバースウィーブ®製法」を考案

かつてNYの高級紳士服店に勤め服作りにも明るかった営業マンのサム・フリードランド氏が、顧客から洗濯による縮みを指摘されて考案したのが「リバースウィーブ®製法」。縦方向の身生地を横方向に使うというアイディアは同氏でなければ思いつかなかったかも。

サム・フリードランド氏

高級紳士服店勤務だったので、服のパターンに精通してました!(サム・フリードランド氏)

1938年
幻のスウェットシャツ(ラバート)を製作

幻のスウェットシャツ(ラバート)を製作

サム氏が縮みを軽減しつつ運動性も◎なスウェット「ラバート」を開発。有力店の通販カタログでのみ売られていたが、わずか数年で販売終了し“幻”として語り継がれることに。写真の通りトゥルー トゥ アーカイブスで一時復刻したものの、惜しむらくは現在終売。

1938年
「リバースウィーブ® 1stパテントモデル」の特許を取得

「リバースウィーブ® 1stパテントモデル」の特許を取得

サム・フリードランド氏が考案してから遅れること4年、ついに代名詞の「リバースウィーブ®製法」が特許を取得。当時の貴重な仕様書には、生地の向きを変える旨がしっかり明記されている。上の写真は現行の「トゥルー トゥ アーカイブス リバースウィーブ® 1stパテントモデル クルーネックスウェットシャツ」。2万8600円。

仕様書には身生地を横向きに使用する旨を明記
仕様書には身生地を横向きに使用する旨を明記

1952年
改良版「リバースウィーブ® 2ndパテントモデル」の特許を取得

改良版「リバースウィーブ® 2ndパテントモデル」の特許を取得

一般的に想起される「リバースウィーブ®」型はここで誕生。ボディの両サイドに「エクスパンションガゼット」という伸縮性に富むリブ状の生地パーツを導入して、特許を再取得。運動性を確保した。上の写真は現行の「トゥルー トゥ アーカイブス リバースウィーブ® 2ndパテントモデル クルーネックスウェットシャツ」。2万8600円。

仕様書には両サイドにリブパーツを備える旨を明記
仕様書には両サイドにリブパーツを備える旨を明記

1961年
フーディ型のリバースウィーブ誕生

フーディ型のリバースウィーブ誕生

クルースウェットに後からフードだけ縫い付けたような仕様から、“後付けパーカ”の愛称でも親しまれる名品。写真は現行の「トゥルー トゥ アーカイブス リバースウィーブ® 2ndパテントモデル プルオーバーアフターフーデッドスウェットシャツ」。3万3000円。

1988年
軽くて洗濯しやすい「クラシックフリース」登場

軽くて洗濯しやすい「クラシックフリース」登場

アスリート向きのリバースウィーブ製品に対し、よりデイリー向きに開発された「クラシックフリース」。厚すぎず薄すぎないミドルウェイトの裏起毛生地は使い勝手◎で、1990年代まで米国で生産され大ヒットした。

2018年
クラシックフリースをベースに 「9オンス テリーフリース」を開発

クラシックフリースをベースに 「9オンス テリーフリース」を開発

“デイリーに気回しやすい”を極めた名品「クラシックフリース」のバトンを継ぐべく、シーズン問わず着回しやすい9オンスの裏起毛生地(通称フレンチテリー)を採用したシリーズが登場。メイド・イン・USAを貫き続けてくれたのも服好きから賞賛される要因に。

2026年
10オンス フレンチテリーを採用した2026年の新作

10オンス フレンチテリーを採用した今年の新作

環境に配慮した米綿100%の裏毛素材を使用。胸元まで一枚の生地で切り替え、肩のラインを落とすことでユルいいシルエットに。写真は現行の「リバースウィーブ® 10オンス フレンチテリー」シリーズのクルーネックスウェットシャツ。1万780円。

 
※価格表記のないものは2026年7月1日現在販売していない商品です。
※表示価格は税込み


[ビギン2026年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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