今、スウェットでやるのがお洒落だ
スマートゴルフのパイオニア、ビームス ゴルフ 戦略担当の遠藤秀幸さんにお話を伺いました。
A:日本のゴルフファッションって、かなりガラパゴス化しているんです。欧米では厳格なドレスコードがある所から、Tシャツでプレーできるラフなゴルフ場まで多様にありますが、日本の多くはその文化の表層を真似たに過ぎない。ゴルフ場のドレスコードもかつての接待文化が根底にあり、ビジネスマナーや見栄のような根拠のないものもあったりします(苦笑)。
10年ほど前からその違和感に気付いた人たちが、ストリートとゴルフが融合した米国のファッションや、昼はサーフィン、夕方にゴルフを楽しむサーフ&ターフといったカルチャーを紹介し始めてカジュアル化が加速。
キース・ハフナゲルらレジェンドスケーターが、スウェットなどラフな格好でゴルフを楽しんだこともムーブメントの契機となりましたね。
キース・ハフナゲル(右)、エリック・コストン(左)ら、米国のレジェンドスケーターのカジュアルなゴルフスタイルが反響を呼んでいる。
A:ゴルフ場によりますが、最近はOKな所が増えています。たとえば神奈川のGDO茅ヶ崎ゴルフリンクスはドレスコードフリーで、Tシャツやスウェットも可。スウェットは今、ゴルフファッションの中でも特に人気のアイテム。かつての裏原関係のゴルフ好きが昔のブートTシャツのようなスウェットを作り仲間に配ったことも、人気を後押ししました。
ただいくらドレスコードでOKとはいえ、清潔感や品のよさはやっぱり大事。チャンピオンの別注のような衿付きや、中に衿付きをレイヤードするのがスマートです。
A:ドレスコードのカジュアル化だけでなく、プライス面においてもゴルフの敷居が低くなってきていると思います。
バブル期のイメージからお金がかかると敬遠されがちですが、平日は昼食付きで5000~1万円以内でプレーできるゴルフ場もたくさんあります。キャンプやスノーボードに出掛けるのとほぼ変わらないし、むしろ安くすむ場合も多いんです。
ちなみに、プレーの合間に高級な昼食を挟むのは日本独特のスタイルでしたが、最近は手軽なメニューが増えたり、そもそも昼食を取らないスループレーなど多様化してきています。
他のアウトドアスポーツのようにゴルフもより身近に、ライフスタイルの一部としてファッショナブルに楽しむ人が増えていくのではと期待しています。
ゴルフをアートとして表現した米国のムック誌『THE GOLF JOURNAL』。ゴルフカルチャーのますますの広がりが期待される。
スマートゴルフのパイオニア
ビームス ゴルフ 戦略担当
遠藤秀幸さん
ファッション性と機能性を両立する同レーベルの顔。ゴルフは「この世にこんなにおもしろいものがあるのか」という存在。ベストスコアは82!!
一枚でキチンと見える衿付きリバースウィーブ
Champion×BEAMS GOLF[チャンピオン×ビームス ゴルフ]
リバースウィーブスウェット半袖
昨年も大人気の別注リバースウィーブが、春夏仕様の半袖でリバイバル! さらにフェイクカラーを加え、レイヤードせずとも品よく着られる。1万5400円(ビームス&ウィンズ 有楽町)
ダークトーンコーデもクールにキマる!
黒のスウェットにネイビーモックのコンビが洒脱! ビームス ゴルフのモックT1万4300円、同パンツ2万5300円(ビームス&ウィンズ 有楽町)その他は遠藤さん私物。
衿付きアナザースウェット
adress[アドレス]
Sheel Collar Sweat
ストリートカルチャーに精通した、ゴルフ好きが立ち上げた新ブランド。古着のスウェットをヒントにしたショールカラーに、ポップな配色も目を引くデザイン。1万6500円(クラブハウス)
NCAA×FREAK’S STORE[エヌシーエーエー×フリークス ストア]
別注ロゴ衿スウェット
全米大学体育協会、NCAAオフィシャルのスウェット。人気再燃のカレッジテイストを、コスパよくゴルフスタイルに取り入れられるのが嬉しい! 5995円(フリークス ストア渋谷)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。