2021年もビギンはあらゆるジャンルのヴィンテージを紹介してきました。ここでは、なかでも絶対に今買っておくべき名品を総ざらい。古着好きライターにプレ値化確定!?の理由を解説してもらいました。即ディグるべし!
解説してくれた方
古着LOVE♡ライター 黒澤正人さん
連載のネタ探しと称して、一日25時間ネットでお宝をサーチする、公私混同の古着ラバー。
2年間のみ採用の希少化必至刺繍タグ
[第1位]パタゴニアの刺繍タグR2
「パタの数ある名作フリースの中でも屈指の人気を誇るR2。何度も仕様変更されてるんですが、この刺繍のフィッツロイタグが採用されているのは、2001〜2002年のわずか2年間のみ! カブりがちなパタのフリースにあって、“違い”を生みたい人はぜひ」。相場は1万円台前半(セカンドギア 三鷹東八店)
2年間のみ採用の希少化必至刺繍タグ
1年間のみ生産! タマ数少なめブラックミリタリー
[第2位]ブラック 357 BDU ジャケット
「米軍のBDUジャケットと言えば、もとよりベーシックで使い勝手のいいデザインで人気ですが、実は’97年のわずか1年間だけ、より汎用性の高いオールブラック版が作られてたんです! 一説によると特殊部隊用に開発されたものだとか。硬派な背景に萌えますよね」。相場は7000円前後(古着屋HEB)
市場では枯渇ぎみな北欧版ECWCS
[第3位]スウェーデン軍のシェルジャケット
「スウェーデン軍モノは今、古着界で一番注目されてるジャンルのひとつ。なかでもこの北欧版ECWCSとも言えるシェルジャケットは、入荷→即売れが常。米軍の名作“ゴアパ”をまんまパクった意匠はもちろん、独創的なスカンジナビアカモも通に響いてるんですよね」。相場は3万円台後半(camps)
インラインで復活して注目!
[第4位]ポロ ラルフ ローレンのビッグシャツ
「’90年代に数年間だけ展開されていた、知る人ぞ知るコレクションだったんですが、2021年にラルフが“ザ・ポロ ビッグコレクション”として復活させると、オリジナルのヴィンテージにも脚光が。ユルさも今どきでイイ」。相場は8000円前後(Hi-smile)
刺繡タグならまだまだお手頃!
[第5位]チャンピオンのリバースウィーブ 刺繡タグ
「古着全体の値段が上昇傾向にあるなか、リバースの高騰ぶりは段違い! かつては“レギュラー”扱いだった、’90年代の刺繍タグすら“ヴィンテージ”に格上げされ、値段は上昇の一途。今後も値上がり必至ゆえ即入手を」。相場は1万円台半ば(アークステイツ&アークヴィンテージ)
あのバリーが作ったドレッシー軍靴
[第6位]バリー製のフレンチサービスシューズ
「もとより人気の仏軍ものにあって、昨今人気急上昇中なのがこの名門バリー謹製のサービスシューズ。他国の軍用靴とはひと味違う洒脱な雰囲気が漂ってて、断然普段使いしやすい。マイサイズを発掘できたら相当幸運です」。相場は1万円台後半(シービーズ)
コーチ謹製バッグが意外にお値打ち
[第7位]オールドコーチのバケツバッグ
「’80年代〜’90年代に若年層向けに製作していたと言われる良心的な価格帯の製品を、古着界では“オールドコーチ”と呼ぶんですが、これはその象徴的名品。通ウケは天下一品だと思います」。相場は1万円台前半(mellow)
リーバイスのオフィスカジュアル!?
[第8位]ドッカーズのチノスラックス
「まず、かのリーバイスが展開しているオフィスカジュアルブランドって時点で萌え♡ ただその意外性もさることながら、タック入りの上品顔が今っぽくて純粋に使いやすいなと」。相場は4000円前後(古着屋カチカチ)
キャンパー垂涎のランタン界の501
[第9位]コールマンの200A
「’51~’83年に展開されていた名品。初心者でも扱いやすいシンプルな構造と、昨今のキャンプブームが相まって年々価格が高騰中。バースイヤーを見つけられるのも嬉しい」。相場は3万〜5万円(ビブラント 二子玉川店)
チェック柄じゃない無地は数十枚に一枚
[第10位]ペンドルトンのボードシャツ
「開衿シャツ人気を受けて、古着界でも人気がジンワリ再燃している名シャツ。チェック柄が有名ですが、およそ数十枚に一枚の割合で発掘できる無地タイプは、争奪戦必至です」。相場は6000円前後(古着屋JAM)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。