“ヴィン腕アナリスト” ミスタークリーン 代表 栗原道彦さんが解析
「逆境を乗り越えた90年代刺繍タグはもう値下がりしない」
「そもそもリバースウィーブは“縮みにくい”を目指して開発されたもの。ツンツルテンなスウェットが多い古着市場で、今っぽくゆるめに着ようと思うと他にあまり選択肢がないんです」。
人気が一極集中している理由をそう推察する栗原さん。
「タイトな服が流行ると人気は下降する傾向にあり、数年前まで価格は停滞していました。が、今後はトレンドが変遷したとしても値下がりしないと思います。というのも、すでにアメリカでも弾数が減って価格も上昇し、買い付けが困難に」。
「少し前まではレギュラー扱いだった90年代の刺繍タグすら、すでに軽いヴィンテージ扱い。特にL以上の大きめサイズは、今後もずっと争奪戦が繰り広げられていくと思います」
ビッグサイズで着たいならばリバースウィーブ1択です
リバースウィーブの中でもビッグシルエット&タフ生地
Champion[チャンピオン]
刺繡タグ リバースウィーブ
「生地が肉厚で耐久性に優れ、長~く着続けられるというのも、リバースウィーブが一生ものたる所以。さらに王道のカレッジロゴなら人気も乱高下しません」。写真はなんと超絶レアなXXXLサイズ! 1万7600円(ミスタークリーン)
90年代以前の“単色”・“トリコ”は、もはや枯渇寸前……
[刺繡タグ リバースウィーブの価格動向]
ミスタークリーン 代表
栗原道彦さん
数え切れないほどアメリカに飛び、数々のお宝をハントしてきたカリスマバイヤー。20年超にわたるキャリアに裏付けされた知識は膨大かつ深淵。通からの信頼も厚い。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。