【80年代復興】懐かしくも新しい!DCブランド&渋カジの傑作が蘇る
【令和の再興傑作図鑑】
昭和100年の節目にあたる2025年。それとは関係ないと思われますが、巷では昭和レトロとか平成レトロとか、昔のアレやコレに再びスポットライトが。同様のブームはファッションの周りでも起こっており、あの頃に流行した傑作が続々とリバイバルしているんです!
1980s KEYWORD
DCブランド
1980年代に入って頭角を現し、85〜86年にピークを迎えたDC(デザイナーズ&キャラクターズ)ブームは、いわば日本のファッションデザイナーが初めて流行の主導権を握った時代。多くのブランドが割拠したなか、中心的ポジションを担ったのがメンズビギでした。
とりわけ83年に発売された最初のスタジャンは、激しい争奪戦となった伝説の一着。またアートやロゴを得意として海外でも評価されたパーソンズは、カラフルでグラフィカルなアイテムが若者の心を鷲づかみに。オーバー50代には懐かしく、当時を知らない世代にはフレッシュに映りますよね。
スタジャンブームの火付け役をしなやかな着心地で再構築
MEN’S BIGI[メンズビギ]
スーパー140ウールメルトンスタジャン
ブランドの創設50周年を記念して、1983年の初代スタジャンをアップデート復刻。キレイめパンツにも合うよう、シルエットは当時より適度にボリュームを抑え、身頃はスーパー140sウールをブレンドした上質ライトメルトンに。100着限定。8万1400円(メンズビギ)
袖はソフトなシープレザー
柔らかく軽やかなメルトンボディ
背中のレタードや左胸のパッチも忠実
わかる人にはブッ刺さる懐かしのプリントを大胆に!
PERSON’S SHOP[パーソンズ ショップ]
“P”クルースウェットシャツ
そのブランド名は、1976年に設立されたパーソンズが最初に展開していたライン名。秋から冬、春まで活躍するミドルウェイト裏毛を用いたラグランスリーブのこちらには、当時のネームタグに描かれていた象徴的なキャラクターをプリント。各1万7600円(リッツ)
当時の公式本にもドカン! と
1980s KEYWORD
渋カジ
日本が生んだ初めてのストリートファッションとされる渋カジ(渋谷カジュアル)は、DCブームを否定するように1980年代の中頃に芽生え、92年前後まで継続。時期を追うごとにテイストやブランド選びは変遷・細分化しましたが、その後期にはアウトドアミックスがCOOLなスタイルに。
当時イチ早くマルチWAYジャケットを販売したコロンビアの復刻モデルは、ヘビーアウターで越冬するのではなく、レイヤリングによって秋〜冬〜春まで3シーズン着回す最近の流れとも見事に一致します。
またザ・ノース・フェイスから再登場のバックパックも、かつてのレトロ感と現代の機能性を兼備。と、どちらも今の時代のズバリ! なアイテムなんです。
独自の“インターチェンジシステム”でブランドの名を世界に轟かせた
Columbia[コロンビア]
バガブーⅡ 1986インターチェンジジャケット
1982年、着脱式のライナージャケットを搭載したマルチWAYのアウターを世界で初めて発売した同社。こちらは防水透湿素材オムニテックのシェルと、チェックフリースを合体&それぞれ単品でも着回せる3WAY。3万800円(コロンビアスポーツウェアジャパン)
1986年に生まれた3WAYアウターの先駆け
時代を鮮烈に彩ったセパレートデザイン
THE NORTH FACE[ザ・ノース・フェイス]
キンカジュー
渋カジブームの後期となる、1990年代初頭に人気を博したモデルが現代の技術&素材で復活。最大の特徴であるフロント左右の縦ポケットは、ボトルや折りたたみ傘の収納に便利。W37.5 × H50 × D28cm。1万8700円(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
※表示価格は税込み
[ビギン2025年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。