2代目エクストレイルで楽しむ、星好きにはたまらない山奥の車中泊とは?
乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。
今回カーライフを紹介してくれる方は…
[DRIVER]フォトグラファー 澤田聖司さん
フォトグラファー歴20年。ファッション誌やアウトドア媒体、広告などを手掛け、全国を飛び回る。趣味は登山と10歳の息子との男2人旅。
[CAR]日産エクストレイル
初代登場時から20年以上愛され続けるSUV車。澤田さん愛用の2代目(T31型)までは完全フルフラットとなり、車中泊も超快適だ。
山奥の車中泊は星好きにはたまらない
完全にフルフラットになるSUVって、僕の知る限りあまりない。運転席もしくは後部座席を倒せても、ウェーブ状になったり傾いたりして、寝るには少し体が辛いんです。ところが、エクストレイルの2代目までのモデルは車内に真っ平の板間ができる。
年間約8万kmを走りながら、仕事なら現場に、登山なら登山口に前日入りして車中泊、が基本スタイル。そのほうがラクだし、翌日に全力をそそげる。
そんな旅を15年、いろんな車で続けてきたから、寝心地のいいエクストレイルのフルフラットは、購入の決め手になるには十分でした。シート下には引き出し収納があって便利だし、大きすぎず小さすぎないサイズ感、小回りが利く機動性のよさも、フィールドへ行くことの多い僕にはちょうどよかった。
もちろん気に入っているけど、ただ一つ心残りがあるとすれば、サンルーフ付きのモデルを見つけられなかったこと。小さい頃から星を観るのが好きで、サンルーフがあれば寝転びながら鑑賞できたのになぁって。
でもビクセンの双眼鏡は買って本当によかったと満足しています。肉眼では確認できない無数の小さな星がクリアに見えて、毎回感動させられる。山奥にある登山口での車中泊は、夜になると辺りは漆黒の闇と化すので、夏だけでなく冬でも天の川を見ることができます。
息子と2人の男旅でも、夜の星空観賞は定例イベント。高級ホテルでもないし超ミニマルな車中泊だけど、彼はとても楽しそう。きっと特別な体験になっているんじゃないかと思います。
[detail]
面ファスナーでiPadをピタッ! 寝ながらシアターに
マットを二重に敷くだけで即快眠
[goods]本格双眼鏡があれば天の川もバッチリ見える
ビクセン
アスコット
アウトドア仕様に設計されたアスコットは防水性、耐ショック性に優れ、購入して10年経っても状態は良好だ。月のクレーターや大きな星の周縁にある暗い星もよく見える。最新モデル「アスコットZR7 × 50WP」は3万9600円で購入可(ビクセン)
[place]山梨県・南巨摩郡「本栖湖展望公園」
山梨県の富士五湖の一つ、本栖湖の北岸にある「本栖湖展望公園」。夜になると青黒く光る本栖湖と富士山、その頭上に広がる満天の星空を一挙に楽しむことができる。
※表示価格は税込み
[ビギン2024年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。