【ランドクルーザー75 87年式】快適性を追求し狭い空間で過ごす特別な時間《キャンプ・マイ・カー》
乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。
今回カーライフを紹介してくれる方は…
［DRIVER］ムーンライトギア スタッフ兼ブランドディレクター 服部賢治さん
大阪生まれ。ウルトラライトなギアを展開する山道具店に勤務する名物スタッフ。登山やスノーボードなど多彩な趣味をもつ。
［CAR］ランドクルーザー75 87年式
70系のオーストラリア仕様で、横向きのリアシート、2ドア観音扉などが特徴。「トゥルーピー」と呼ばれ、マニアからの人気も高い。
「絶好のロケーションで迎える朝は最高です」
毎年冬になると、必ず家族を連れて北海道の雪山へ滑りに行くなど、僕の父親はとにかくアウトドアが大好きな人でした。そのおかげで登山やサーフィン、スノーボードなど、幼い頃からさまざまなアウトドアスポーツに触れる機会に恵まれ、今の僕が形成されているので父には感謝しかありません。
もっといろんなフィールドを旅したい。そんな思いから、大学生になった時には北海道のスキー場でバイトをしながら軽バンで生活。道内の雪山を巡る日々を過ごしました。宿代がかからない分、やりたいことにお金を注げることが嬉しくて。それからですかね、車中泊にすっかりハマっちゃったのは。
旅の相棒は、オーストラリアのサーフトリップで一目惚れしたランドクルーザー75。とにかく遊び道具を積みまくっているので、たとえば寝袋はクッションカバーに入れて省スペースに、マグネットを使った収納も取り入れたりして車内の快適性を追求しています。
［detail］
クッションカバーの中に寝袋とは目からウロコな収納術！
車内の収納にマグネットを活用 中央の照明もマグネット式だとか
結婚してからは、ヨーロッパへの新婚旅行や四国一周の旅など、妻と一緒に車中泊を楽しむことが多くなりました。ホテルで泊まる良さももちろんありますが、あえてこの狭い空間に二人で過ごす時間が特別な感じがして好きですね。
訪れる土地土地のいい食事、いい温泉を、柔軟に巡りながら味わえるのも贅沢ですし、目の前に海や湖が広がるようなロケーションに泊まれたらもう文句なし。朝目覚めて、自分がいたいところにいれらるっていうのは、幸せなことだなとしみじみ思います。
［place］琵琶湖沿いの無料駐車場は御用達。
「滋賀の名峰・伊吹山も望めるレイクビューは最高！」
［goods］重いモノも濡れたモノもそのままガサッと！
HYPERLITE MOUNTAIN GEAR［ハイパーライト マウンテンギア］
G.O.A.Tトート 70リットル
防水性、耐久性に優れるハイブリッドキューベンを使用した大容量トート。サーフィンやボードトリップが多い服部さんは、濡れたギア類をそのまま突っ込めると重宝しているそう。 3万1900円（ムーンライトギア）
※表示価格は税込み
［ビギン2024年6月号の記事を再構成］写真／武蔵俊介 文／平野美紀子
