【オートモーティブジャパン VANACE-Type1】走る“コア・ファイター”《キャンプ・マイカー》
乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。
今回カーライフを紹介してくれる方は…
[DRIVER]釣りコーディネーター 齋藤 竜也さん
釣り場や釣り堀カフェ「キャッチ&イート」の運営など、釣りの魅力を広めるため全国を奔走。ヴァナスには最長18日滞在したことも。
[CAR]オートモーティブジャパン VANACE-Type1
フォルクスワーゲンのT3、通称ヴァナゴンの角張ったレトロフェイスに、トヨタ・ハイエースの性能を組み合わせた新タイプのバン。
顔よし、装備よしの走るコア・ファイター
車中泊をしながら全国の釣り場を走り回り、一年の走行距離は2万㎞を優に超える。そんな乗り方をしているから、乗っていたセレナが手狭になったとき、欲しかったフォルクスワーゲンのヴァナゴンは諦めました。絶対に壊すから。大きなバンで性能を考えるとキャラバンやハイエースがいいのだろうけど、あの顔がどうも好きになれない。でも他に選択肢もないし、ハイエースで妥協しようとしていた矢先、出合ったのが「ヴァナス」でした。
ハイエースをベースに、フロントをヴァナゴン然としたレトロフェイスにカスタム。もろタイプな見た目と求める居住性&走行性が一致し、これだ!と感じた一方、ヴァナゴンに乗りたくて乗れなかった人と思われるのは癪だった(笑)。だからあえてヴァナゴンの純正と少し違うブルーの2トーンにして、おもちゃ感覚で乗っています。
[custom]
ただひたすら楽しい車中泊ですが、これからの季節は暑さとの闘い。ドアを閉め切っては到底眠れないので、リアゲートはフルオープン。それでもダメなら、サーキュレーターで車内に風を送り込むと快適に過ごせます。また車に蚊帳を張るなど虫対策も必須です。
そうやって旅に出てばかりで、僕はほとんど家にいません。いても、ギアを詰め込んだ離れの小屋のなか。そこがガンダムでいうホワイトベースならこの車はコア・ファイターで、必要なものを載せて旅するもう一つの家のような存在。行きたいところはまだまだあって一生かけても回りきれないけど、一生コイツと旅できたら最高ですね。
[place]栃木県・奥日光
「奥日光の入り口にある中禅寺湖は、お気に入りの釣りスポット。朝の目覚めとともに望む、独立峰・男体山の眺望も最高です」
[goods]夏の車中泊も順風満帆!
KINGLEAD
アウトドアサーキュレーター
暑い夏の車中泊で、斎藤さんの快眠に追い風を吹かせるのがこの扇風機。風速調整や首振り機能、LEDライトまで搭載し、静音性にも優れる。また自立、吊り下げともに対応、車内の好きな場所に設置可能だ。実勢価格6000円前後。
[ビギン2024年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。