アンティーク調の秘密基地「マツダ ボンゴバン」で360日車中泊を楽しむ
乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。
今回カーライフを紹介してくれる方は…
[DRIVER]バンキャンプコーディネーター ヘンミマオさん
アウトドア専門店で店長を務めた後、独立。バンのDIYやイベントのコーディネート、店舗のディスプレイなどマルチに活動する。
[CAR]マツダ ボンゴ バン
マツダが誇るワンボックスカーの代名詞。4年前に購入した2004年式のボンゴは、塗装から板張りの内装までヘンミさん自らカスタム。
心の機動力が高まる楽々キャンプ車中泊
僕は今、バンをDIYしたい人のサポートや、同じようにDIYしたバン仲間を集めたイベントやワークショップの企画、アウトドアショップのVMDなどを生業としています。そのきっかけになったのは、コロナ禍でした。ステイホームで好きなキャンプにも行けず、試しに家で小さな棚を作ってみたら楽しくなってしまって。気づけば、1ヶ月半で家の家具すべてを作り終えていました(笑)。それで次に手を出したのが、車内のDIYです。
ちょうどその頃、ミニクーパーからボンゴに乗り換えたばかり。商用車なので丈夫だし、軽バンより広くハイエースよりコンパクトと絶妙なサイズ感は使い勝手も抜群。車中泊を楽しむには最高の相棒を見つけたわけですが、どうせなら自宅のように自分のこだわりを詰め込みたいと思ったんです。
そこで古道具や廃材を集めてニスを塗り、イチから棚やテーブルを作ってアンティーク調の空間に仕上げました。運転席と助手席の裏側に立て付けたボードは魅せる収納として、朝食用のギアをセット。外に拡張するキッチンカウンターでのホットサンド作りは、朝の至福の時間です。
一方、布団をソファ代わりにし、廃材テーブルの引き出しに忍ばせたニンテンドー64でゲームをするのは夜のお楽しみ。必要な電力はジャクリのポータブルバッテリーでまかなえるため、とくに不自由もない。そんな自分だけの秘密基地感、限られた空間の妙な居心地のよさから車中泊のトリコになり、今では一年のうち360日を車の中で過ごしています。
[detail]
引き出し付きテーブル、拡張するキッチンカウンターもすべてハンドメイド!
[goods]スマホは1週間以上持つし気持ちに余裕も生まれる
ジャクリ
ポータブル電源 1000Plus
2000Wの出力可能な1264Whの大容量バッテリー。アイドリングできない車中泊のインフラとして、快適と心の安寧をもたらす。走行中も充電できるソーラーパネルがあれば最強。本体16万8000円、ソーラーパネル 8万6600円(Jackery Japan)
ソーラーパネル
[place]埼玉県・秩父郡「ぼくらのミナノベース」
自宅から10分の距離ながら、ヘンミさんが足繁く通う「ぼくらのミナノベース」。自然豊かなキャンプ場に、名物・鹿のねどこカレーを提供するカフェやサウナを併設。住所.埼玉県秩父郡皆野町三沢540
※表示価格は税込み
[ビギン2024年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。