時は来た! 見つけるだけだ[全世界マテリアル]南米・北米編
ウワサの服 希少予報[素材がヤバい!? 絶滅危惧服]
技術が発達しても、大金を手にしてもいつまでだって同じ服が手に入るとは限りません。いにしえの技法を情熱で現代に蘇らせ、古き良き素材を再現――等々。でも、その手法を何度も繰り返せるかと言えば、不透明なのだ。
南米・北米のレア&絶滅危惧マテリアルを総まとめ!
ん~ガッッデム! 日本に限らず世界でもあらゆる素材が希少&価格高騰中。創刊よりインポート服を重宝してきたビギンもお世話になった素材が今、入手困難の危機なのです。お勉強ついでに狙い目の素材も要チェック。絶対許さないよ! 何がレアマテリアルだ!
[イリノイ州]モノ好きがこぞってその尻を追いかける革のダイヤモンド
シェルコードバン
馬のお尻から採れる革がコードバン。なかでも、100年以上の歴史を誇るコードバンタンナー、ホーウィン社のそれは一級品として知られている。貝のような光沢感と、馬革特有の緊密な繊維による強靭さが特徴。
[ミズリー州]奇抜でも魅入られるエキゾチックレザーのチャンピオン
アリゲーター
ミシシッピ川に生息するワニことアメリカアリゲーター。通常のクロコダイルよりも希少性が高く高値で取引されている。哺乳類のレザーにはない妖艶な表情が魅力で、エレガントな革小物には欠かすことのできない素材。
[ネバダ州]1粒で数百万!? 最も希少なターコイズの王様
ランダーブルー
美しさ、量の少なさから世界でもっとも高額なターコイズ。非常に濃いブルーと細かいスパイダーウェブが特徴で、1粒百万円台のものも存在するネイティブアクセの宝石の頂点だ。
[アリゾナ州]古のアクセで使われたロマンあふれるヴィンテージ銀貨
オールドコインシルバー
20s~40sのトラディショナルなシルバーアクセに使われる素材。当時は銀が手に入らず、銀貨を溶かしてアクセに変えていた。そこから生まれる鈍い光沢と味わいはまさに玄人好み。クリーク族の若手作家が得意とする。
[カルフォルニア州]高級のあふれる光沢とツヤで某アメトラブランドも愛用
スーピマコットン
エジプト綿とアメリカ綿との異種交配から誕生したピマコットンのなかでも、南米部で厳格に育てられたのがコチラ。「綿のカシミヤ」とも謳われる触り心地の良さが人気で、多くのカジュアル服に使われている。
[カリブ海]カリブ海の気候で育つシルクに匹敵する魅惑のコットン
シーアイランドコットン
シルクのような光沢と、カシミヤのような肌触りを併せ持つ最高級のコットン。繊維1本の長さは35mm以上という超長繊維綿で、その長さや繊細さはシルクに次ぎ、最上級の天然素材として珍重されている。
[ペルー]大人アルパカのおよそ10%しか採れない憧れの産毛
ベビーアルパカ
アルパカが成長して毛が太くなる前に刈られた贅沢な原毛。ストールなどにも使われている「ロイヤルアルパカ」もあるが、耐久性に優れていることから、衣類にはコチラが重宝される。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。