今季注目な新作モデル&歴史も学べる「MADE in オリジン」カタログ[米国・前編]
ウワサの服 希少予報[生産国がヤバい!? 絶滅危惧服]
技術が発達しても、大金を手にしてもいつまでだって同じ服が手に入るとは限りません。物価高などの時勢を鑑み、生産国を移すブランドが続出。“メイド・イン・○○”のロマンを追う、ラストチャンスを見逃すべからず!
MADE IN USA
こだわりの「MADE in オリジン」カタログ
ブランド本国ではなく他国生産がフツーな今、じつは~な絶滅危惧のMADE in オリジンなアイテムがあります。しかも世界的人気ブランドの新作にもあるっていうから耳寄り! Begin読者にもファンの多い米国のブランドからこだわりの目玉アイテムを紹介していきましょう。
①硬派かつ品格もあるカーコートも狙い目
Schott[ショット]
632US NEW CARCOAT
車の多くがオープントップだった時代、寒さや汚れから守るために着られ、ステータス的な意味合いもあったツウなカーコートは米国製。新作では茶芯のレザーを使い、経年変化とともに硬派な雰囲気が増していく。18万7000円(ショット グランド ストア トーキョー)
1913年創業。2023年で110周年を迎えたライダースジャケットの代名詞。現在も往年の型紙を使い、米国製ライダースを作り続けている。
②今季では唯一! 超希少な米国製ニットを発見!!
POLO RALPH LAUREN[ポロ ラルフ ローレン]
インターシャニット RL ウール セーター
2023秋冬コレクションのなかで唯一の米国製アイテム! ウール100%のざっくりとしたニットに、凹凸の少ないスマートなインターシャ編みでシグネチャーのRLをカレッジロゴ風に表現。王道で長く着られるのも嬉しい限り! 7万9200円(ラルフ ローレン)
1967年創業。アメリカ人デザイナー、ラルフ・ローレン氏が立ち上げた、アメリカントラディショナルスタイルを象徴するブランド。
③名作紺ブレを英国の老舗コーデュロイで
Southwick[サウスウィック]
ケンブリッジ ブリスベン モス コーデュロイ アイビートラウザーズ コーデュロイ
名作紺ブレ、ケンブリッジをベースにしたジャケットと、セットアップで穿けるパンツには、英国の老舗ブリスベン モス社のコーデュロイを使用。その太畝はがっしりしつつ、エレガントな光沢も魅力。ジャケット13万7500円、パンツ4万4000円(シップス 銀座店)
1929年創業。米国を代表する、数々の名門OEMを手がけていたテーラリングファクトリー。2020年に閉鎖するも、2022年再スタート。
④クラシックだけど新しいEGならではの新型アウター
ENGINEERED GARMENTS[エンジニアド ガーメンツ]
LL Jacket
スポーティなブルゾンをベースに、フライトジャケットの要素をプラスしたEGらしい新型。柔らかくヴィンテージ感のあるフェイクスエードの風合いも存在感があり、ショールカラーも着こなしのアクセントになる。8万4700円(エンジニアド ガーメンツ)
1999年創業。日本人デザイナー、鈴木大器氏が立ち上げ、今も創業地のNYで多くの生産を行う。名は「巧みに設計された洋服」の意。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。