中も外も丸ごとカナダがついにラスト!? アルタスのフワフワダウン

ALTUS Mountain Gear アルタス マウンテン ギアのダウンジャケット

ウワサの服 希少予報[生産国がヤバい!? 絶滅危惧服]
技術が発達しても、大金を手にしてもいつまでだって同じ服が手に入るとは限りません。物価高などの時勢を鑑み、生産国を移すブランドが続出。“メイド・イン・○○”のロマンを追う、ラストチャンスを見逃すべからず!

MADE IN CANADA
褪せたニュアンスのある美色も、これがラスト?

世が空前のフリースブームに沸いていた2019年、有力セレクトショップがこぞってその製品を扱い始め、一躍時の存在となったのがアルタスでした。

謳い文句には必ず「メイド・イン・カナダ」。過酷な環境に耐えうるタフな作りでありながら、シルエットや色みにどこかヨーロッパの匂いがするそのウェアは、服好きのハートを直撃。主力アウターであるダウン人気も当然、高まったのでした。

ところがグローバル展開の宿命によって、生産は段々とアジアへと移行。そして件のダウンもまた、カナダ製の生地のストックを使い切った今季を最後に、アジア生産への移行が決定済みというのです。

聞けば、新しく同じ生地を作ってカナダ生産を存続させようという計画もあったそうですが、色みを出すのが難しく断念したとのこと。というわけで、この褪せたようなニュアンスのカーキが見られるのも、今季が最後となるでしょう。

カナダのモノ作りもアメリカと同様に合理的だといわれますが、生真面目にディテールを追求する姿勢もまた、カナダ名門に共通するもの。生産がアジアに移って品質が落ちることはないとはいえ、母国生産にロマンを感じる服好きは、移転を寂しく思うのは当然です。

20万円超えも珍しくなくなったカナディアンダウンでありながら7万円台! ニュアンス満点の美色に珠玉のフワフワ。メイド・イン・カナダのファイナルフラッシュ、しかと受けとめませうぞ!

ALTUS Mountain Gear アルタス マウンテン ギアのダウンジャケット

ALTUS Mountain Gear アルタス マウンテン ギアのダウンジャケット

実力派ブランド珠玉のフワフワも見納め……!?

ALTUS Mountain Gear アルタス マウンテン ギアのダウンジャケット

シップスのシャツ1万5400円(シップス 銀座店)オリジナル チャコールのTシャツ6600円(チャコール トーキョー)マニュアル アルファベットのパンツ3万800円(エムケースクエア)パラブーツの靴9万4600円(パラブーツ青山店)ビームス プラスの帽子1万1000円(ビームス プラス 原宿)

ALTUS Mountain Gear アルタス マウンテン ギアのダウンジャケット

ALTUS Mountain Gear[アルタス マウンテン ギア]
ダウンジャケット

マットなナイロンクロスも、700fpのホワイトグースダウンもカナダ産。真のメイド・イン・カナダによるダウンは、まるっとした迫力のシルエットが目印。立衿にはフードを内蔵する。各7万5900円(グーニーPR)

ALTUS Mountain Gear アルタス マウンテン ギアのダウンジャケット
ソフト&マットなナイロンクロスもカナダ製でした

極寒地・カナダで生まれた[アルタス]って?

ALTUS Mountain Gear アルタス マウンテン ギアのダウンジャケット

正式には「アルタス マウンテン ギア」。バンクーバーにて、1986年よりブランドを展開。極寒地に暮らす人々や、登山隊などプロ向けのギアを作り続けているアウトドア名門だ。

カナダのアウトドア名門といえば……
[アークテリクス]幻の軍用ラインも時世に逆らえない?

ARC'TERYX アークテリクスの幻の軍用ライン

アークテリクスには軍や警察、政府関連機関等に向けたライン「アークテリクス リーフ」が存在する。一部はカナダ生産をしていることから、コアな服好きにも愛されているのだが、最近は在庫が逼迫との噂(近年の戦争の影響があるとかないとか)。

一般向けの販売が停止され、官公庁へ務める身分証がないと購入できなくなった。いくらカナダ製が欲しくとも、時勢には逆らえないわけだ。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2023年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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特別定価850円(税込)

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