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手彫りギョーシェ(てぼりぎょーしぇ) – 世界の職人ワザ大事典
ルーペを使って刻まれる微細&繊細な彫り模様
時刻を確認する際、反射光によって視認が阻害されるのを防ぐため、文字盤に施された繊細模様の彫金細工。それがギョーシェ彫りだ。高級時計を象徴するこの装飾は、現在、ほとんどが自動機械による切削かプレス加工で作られているが、伝統的には職人の手作業で施される。具体的には、ルーペで刃先を見ながら、右手で機械を操作しつつ、彫り模様を描いていく。高度な技術と、じつに根気のいる作業である。
現在では大変レアな手彫りギョーシェの技術は、「パテックフィリップ」傘下で、スイス・サンティミエの文字盤メーカー、フリッキガー社(1860年創業)が堅持。そして、左上で紹介しているパテックフィリップ”クロノメトロ・ゴンドーロ5098モデル”などに採用されているのだ。ちなみに同ブランドによれば、この技術の習得には5~10年を要し、また、文字盤1枚を仕上げるのに3時間以上が費やされるのだとか。この文字盤が採用された時計の生産本数が、ごく限られたものになるのも納得!
手巻き。プラチナ950ケース。
※本記事に掲載されている商品の仕様などの情報は、原則として2012年Begin9月号の特集に掲載された当時の情報となります。現在の仕様や情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。