リアルさの追求からたどり着いた究極の洗い加工
2011年、史上初の国産ジーンズを売り出してから50年目を迎えた「エドウイン」が、それを記念しリリースした「エドウイン ヴィンテージコレクション」。これに施されるヴィンテージ加工のひとつが、この直穿きこすり洗いだ。
読んで字のごとく、これは洗い職人が直に製品を穿き、タライの中に入ってゴシゴシと水でこすり洗いするという作業。穿き込んで現れるアタリをよりリアルに再現すべく編み出された、ある意味、究極のヴィンテージ加工といえる。ちなみに1本あたりに費やされる時間、約7分。こだわりがなくばできない、じつに手間のかかる工程だ。
ベテランの職人が「いろんな洗い加工をしてきたけど、こんなの初めて」と苦笑いしちゃうほどユニークな、この直穿きこすり洗い。しかもこのジーンズには、さらに「ハンマーで叩く」「バーナーで焼く」「エンジンオイルで汚す」「ヤスリで擦る」などの加工も施されている。結果、通常の製品の約10倍もの手間がかけられているんだとか。とはいえ、価格は良心的な2万円台(2012年Begin9月号時の価格)。正直、このお値打ちぶりってハンパじゃありません!


工場の扉を開けたビギン取材班が目にしたのは、タライの中で自分が穿いてるパンツをゴシゴシ洗う3人の洗い職人。正直、なにかのバツゲームかと思いました(笑)。

名門・日本綿布製の14オンスデニムを使い、本縫いで仕立てられた「エドウイン ヴィンテージコレクション’50sモデル」。
※本記事に掲載されている商品の仕様などの情報は、原則として2012年Begin9月号の特集に掲載された当時の情報となります。現在の仕様や情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。