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【パタゴニア】“永久傑番”「レトロX」が進化!裏地は再生素材&意匠も刷新

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【今、本当に必要な進化する傑作モノ】
物価高が続き、モノを欲しいと思ってもそうそう気安く買えなくなっている今日この頃。我々の買いモノにはこれまで以上に“本当に価値のあるモノ”だけを選ぶ審美眼が求められているのではないでしょうか。そこで見るべきは、その道の王道を行きながら、快適さや環境への優しさ、使い勝手といった新時代に相応しい魅力を備えているかどうか。必要なのはそう、「進化する傑作モノ」なのです!

環境意識が高まる今!! 過去一クリーンなNEW RETRO Xこそ永久“傑”番だ!
サステナブルもお洒落も便利もぜ〜んぶ進化!

酷暑や豪雨が頻出し、ひと昔前までならどこか対岸の火事的スタンスだった気候変動も、今や骨身に染みて痛感する日々……(萎)。でもだからこそ、モノ選びの視点に“お洒落”や“便利”と並んで、“サステナブル”の視点が加わったって人も少なくないのでは? 

ってことで、今季新たに生まれ変わったパタゴニアのレトロXを、そんな令和マインドに寄り添う傑作として、改めて認定する次第! 

注目すべきは素材です。これまでは防風性を担保するため、表のフリース地とメッシュ裏地の間にメンブレンを配してましたが、実はこのメンブレンには石油由来のバージン素材が15%ほど使われていたんだそう。

そこで同社はまずこのメンブレンを撤去。加えてメッシュ裏地の代わりにリサイクル・ポリエステルで平織りをした生地をセットしつつ、米ユニファイ社とタッグを組んで、表地も海洋プラスチックごみを再生させた、6ミリ厚のパイル・フリースに変更。つ・ま・り、防風機能を有したまま、ほぼ100%リサイクル素材へとリボーンしたんです! 

し・か・も、嬉しいのはこの素材改良にプラスして、身幅をやや広めに調整してインナーを重ねやすくしつつ、往年のファンから評価の高い、2000年代初頭のレトロX顔へと回帰してるってとこ!(下参照)

すでにフリース界の傑作として盤石の地位を築いているのに、“サステナブル”だけじゃなく、“便利”や“お洒落”の偏差値も軒並みアップさせてるなんて、パタゴニア恐るべし! こりゃ、永久傑番に認定です!

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patagonia[パタゴニア]
メンズ クラシック レトロ X ジャケット

裏地には環境汚染に繋がるPFAS(ピーファス)を使用せずに耐久撥水加工済み。これぞレトロX! なダークナチュラルカラーと合わせて全6色展開。3万7400円。同仕様で改良されたベストは全4色展開。2万7500円。(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス)

ベストもクリーン!!

ベストもクリーン

レトロX史上初!の裏地が再生素材に進化(左)

レトロX史上初!の裏地が再生素材に進化【新】風を通しにくく袖滑りも良好なリサイクルポリエステルに(左)/【旧】暖かくて蒸れにくいメッシュ裏地(右)

メンブレンこそ省略されたものの、裏地をメッシュ状から平織り状へと変えたことで、防風機能はしっかり担保。袖滑りが向上してるのも地味に嬉しいけど、服好きとしては挿し色効果が期待できるってとこもポイント高すぎ。

一方、意匠はクラシックに

意匠はクラシックに【新】ロゴはポケットの上部に。ジップも横向きへと回帰(左)/【旧】ロゴはオン・ザ・ポケット。ジップは縦向き

ロゴをポケットに載せず、上部に別添えするデザインと横向きのジップは、ともに2000年代初頭の同モデルに見られた、服好き垂涎の伝統意匠。進化させつつも、古きよきを取り入れるバランス感覚もまた、傑作たる要因に。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2025年11月号の表紙

Begin 2025年11月号

進化する傑作モノ

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