特集・連載
”通しか知らない”をサクッと学ぶ[10minutes ヴィンテージ]
「モノ好きの胸に刺さる!胸ポケなしのレトロX」
patagonia この記事は特集・連載「patagonia」#10です。
パタゴニアのレトロXジャケット 胸ポケットなしver.
TEACHER:LODGE 代表 築地翔吾さん
そろそろフリースの季節到来っ!……となれば、当然頼りたくなるのがパタ。とくにフワモコなレトロXは、寒くなってきたらオートマで手がのびちゃう♡なんて信者も多いはずです。が、実はひと口にレトロXと言っても、時代とともに変遷あり。
ヴィンテージ界では旧世代のレトロXが人気を博し、通たちの間で争奪戦が繰り広げられているんです。「なかでも1988年に登場した“レトロパイルカーディガン”は、レトロXの始祖として古着界でもスペシャル扱い。状態次第では10万円オーバーもザラです」。
その点狙い目なのが、その初号機と入れ替わる形で90年代に誕生した、通称“初期型レトロX”なんだそう。
「同じフワモコ系だけど、初期型は胸ポケがない分、よりベーシックな顔つきなのが特徴。違いは微差ですが、現行レトロXと比べてもカブりにくいし、玄人ウケもいい。にもかかわらず、まだ2万〜3万円程度で入手できるので、マイサイズを見つけたら即買いが◎です」
[目利きPOINT]
防風性能を高めるP・E・F(性能強化フィルム)
パタゴニアのレトロXジャケット胸ポケットなしver.
90年代から現行レトロXが誕生する2000年に入るまで展開されていた、初期型レトロX。こちらはそのなかでもジップポケットの周りが別生地でぐるりと囲まれた、通称“前期型”。強化フィルム入りで、現行機と遜色ないくらいフワポカ♡ 2万7500円(ロッジ)
レトロXの“ご先祖”はかなり希少!
レトロパイルカーディガン
レトロXのオリジンにして、88〜90年という、わずか3年間しか展開されなかった激レアモデル。パッと見は現行モデルとほぼ同じ顔つきながら、裏地がメッシュではなくフリース地になっていたりと、山風味がより強め。古着好きにとっては垂涎の的。参考商品。
LODGE 代表
築地翔吾さん
ヴィンテージから最新ギアまで、アウトドアものに特化した静岡の名店。豊富な知識をもとに自ら米国に買い付けに赴く現場主義者。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年12月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人