COOL Begin

「ジムニー JB64」で挑む車中泊!快適空間を作る“自作パーツの極意”とは?

乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。

今回カーライフを紹介してくれる方は…

フリークリエイター 佐藤 渉さん

 
[DRIVER]フリークリエイター 佐藤 渉さん
老舗カメラアクセサリー会社の営業をする傍ら、ジムニー専用のカスタムパーツを自ら企画製作・販売する。車中泊歴は40年以上!
 
[CAR]スズキ ジムニー JB64
佐藤さんの「久々に乗りたい! と思えた日本車」は、クラシカルなクロスカントリースタイルを踏襲するジムニーの2018年式モデル。

なければ作る自作パーツで快適空間

フリークリエイター 佐藤 渉さん

悪路も走れるジムニーなら、他の車が入れないような河原の端まで行けて、静かに車中泊が楽しめます。ただ小さいし狭いし、本来は車中泊に向かない車。実際、こんなモノがあるといいなと毎回課題が生まれます。まずはネットで探すものの、なかなか売っていない。ならば作っちゃえ、と。

手始めに快適な寝床の確保から。シートは後ろに倒せますが、凸凹してフルフラットとは言い難い。そこで合板を敷き、クッションを詰めてレザーを被せたベッドキットを自作しました。次に通気性の確保。ジムニー後部の窓は開かないため、風が抜けず夏は暑い。そこで「スキマストライカー」を考案。

2つのパーツをバックドアにはめると、わずかな隙間を開けたまま施錠が可能に。セキュリティを保ちつつ風が抜けるようになりました。さらに生活用の水の確保のため、蛇口付きの「魚雷型水タンク」も製作。海に行って魚突きやSUPをした後の車中泊コースが多いので、水を浴びられるのも快適です。

ファブリーズのイージークリップと、それに合わせて作った専用カバーも欠かせません。車中泊の大敵・オジさん臭がこもらぬよう消臭除菌は常に意識。やや生活感のあるファブリーズは、車のミリタリーテイストに合わせたカバーを被せば、インテリアに馴染みます。

移動と宿泊の一手段であり、玩具のように遊ぶこともできるジムニー。今やSNS時代、そうして自作したものを投稿すると多くのリクエストが来るようになり、その声に応えているうちにパーツの製作販売が本業に変わっていました。趣味の車中泊快適化計画が、私のモノ作りの原動力となり、人生まで変えた。ホント、不思議なものです。

[detail]

フルフラットのベッド&青春を過ごした80s風のモノトーンの空間を演出フルフラットのベッド&青春を過ごした80s風のモノトーンの空間を演出

無骨さが際立つ魚雷型水タンク無骨さが際立つ魚雷型水タンク

パーツをはめると隙間を開けつつ施錠可能左のパーツをはめると隙間を開けつつ施錠可能

[item]無線機風ケースがファブリーズの生活臭を一蹴!

ファブリカ ラジオ

310班
ファブリカ ラジオ

あるようでなかった! 佐藤さん考案の通称“ファブラジ”は、自動車エアコン用ファブリーズ・イージークリップが、ミリタリーライクに取り付けられるカバー。今後販売を予定しているとのことで、最新情報は佐藤さんのインスタにて要チェックだ。4000円

ファブリカ ラジオ

[place]埼玉・寄居町「かわせみ河原」

埼玉・寄居の「かわせみ河原」は、埼玉県民に愛されるアウトドアスポット。焚き火やBBQ、荒川ではカヌーやSUPも楽しめる。「石がゴロゴロする河原の端は人が少なく静かで、車中泊にピッタリ」

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2025年8月号の表紙

Begin 2025年8月号

Casual アウトドア大全

定価820円(税込)

詳しくはこちら

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ