特集・連載
ツウじゃなくてもハマるドレス靴の世界 -「ドレスシューズ」の教科書
定番の教科書 ネイビージャケットやB.D.シャツ、チノパンといったお馴染みの服はもちろん、スニーカーやデイパに代表される靴、鞄、さらにはスポーツカーや食べ物まで、どのカテゴリにも、いつの時代も変わらない「定番モノ」が存在します。いまもなお、定番が定番たる所以とは? 歴史、ウンチク、名作から今買える新傑作まで、世の定番モノをじっくりわかりやすく解説します。 この記事は特集・連載「定番の教科書」#39です。
HISTORY
私たちは「ドレスシューズ=ビジネスシューズ」との認識を持つ。近代に出現したオフィスワーカーの存在が、この種の靴を進化させたという歴史を踏まえれば、その認識に大きな誤りはないが、それでもなお、全体像には不明確さが残る。わかっているようで、じつは十分には理解されていないドレスシューズの世界。再検証してみる価値はあるはずだ。
ドレスシューズの基本スタイルは、多くが英国で確立された。同時に、製靴においては伝統的なベンチメイドをベースに、そこに機械縫いを取り込むことで、今日、私たちが知るドレスシューズに収斂していったのだ。写真はグッドイヤー靴の断裁見本、半完成ソール、製靴用工具など。
ドレスシューズが短靴になったのは 人類が伝染病を克服し始めてからだ
定番アイテムの基礎知識
【ドレスシューズ】
●礼服や準礼服に合わせる靴。
●ビジネスマンがスーツに合わせる靴。
写真/大嶽恵一 文/山田純貴 スタイリング/武内雅英(CODE) 撮影協力/大塚製靴
掲載記事は、雑誌Beginの連載『定番の教科書』の2013年12月号に掲載された記事の抜粋であり、本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として掲載当時の情報となるため、現在の仕様や価格、色、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。