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HISTORY

今の季節になると、誰もが必ず使うことになる傘。その傘が、じつは"雨具"として使われ出したのはその歴史から見ると、意外に浅いのをご存じでしょうか? 今回は傘を正しく選び、使うためのコツをお教えしましょう。

傘が雨傘として使われ始めたのは、18世紀イギリスでのこと。傘の基本形は、ステッキ代わりの〝見せ傘〞に由来する。

定番アイテムの基礎知識

雨具

【傘】

雨に直接さらされぬよう、頭上に広げてさしかざす道具。
長傘と折りたたみ傘に大別できる

そもそも傘は、最初"雨具"ではなかった。古代アッシリアの王が傘をさしかけられた絵画があるように、支配紀以降はヨーロッパの貴婦人の日傘として使われていたが、1750年頃、旅行家ジョナス・ハンウェイが初めて雨のロンドンで傘をさし、雨傘としての歴史が始まる。その後、雨傘を飛躍的に広めたのが「フォックス・アンブレラズ社」。彼らが"U字型の溝骨"を発明したことで世界に傘が普及され、「傘=雨傘」の認識が広まっていったのだ。
日本でも明治以降、こうした洋傘が普及。それらは頭上に掲げる、すなわち"こうむる"道具であることと、コウモリの姿に似ていることから「こうもり傘」と呼ばれた。
現在は、傘がコンビニでさえも買える時代。傘で権威を示した古代の王が知ったら、ビックリするでしょうね。

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