
低速編みによって柔らかい生地に仕上がる吊り編み機と、高速編みで目の詰まった生地にできるシンカー編み機。この両者それぞれのイイトコ取りをしたのが小寸編み機だ。今ではほとんど使われることのない旧式で、しかも低速ゆえ決して生産効率はヨロシクない。けど、この編み機で作られたスウェットの”ふっくらソフトなのに張りがある”上質な風合いはほかでは得難い。
1950~’70年代のアメリカにイマの気分を融合したカジュアルを展開する「バーンズ アウトフィッターズ」。そのスウェットは小寸編み機を使い、筒の状態で上から下へと編まれることで、胴にハギ目のない、いわゆる丸胴に仕上がっている。