チャールズ・マッキントッシュが発明したマッキントッシュクロスを用いたコートの生産・販売が開始されたのは1830年のこと。以来、今日までアウター作りにおいて、指先使いの職人仕事が堅持されている。縫製部分に止水テープなどを張り付ける際、天然ゴム含有の特殊接着剤グルーを指に取り、それをのばして接着するという、なんともローテクな伝統的製法である。
「マッキントッシュ」のゴム引きアウターには、マッキントッシュクロスが使われている。これは2枚の生地の間に天然ゴム溶剤を流し込み、熱圧着することで仕上がる防水素材だ。この生地を使い、前述のグルーを用いた止水処理を施すことで、完全防水のアウターができあがるのだ。