ランドクルーザープラドで楽しむ車中泊。夫婦＆愛犬に最適化した空間とは？

乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。

今回カーライフを紹介してくれる方は…

愛犬と、妻と、珈琲と。刹那の絶景味わう特等席

独身時代はよく車中泊を楽しんでいましたが、結婚後にプラドを購入し、「妻とまた車中泊しよう」と思っていた矢先、東日本大震災が起きました。有事の役に立つかもと、防災の意識も含めて本格的に車中泊を再開。

その後、愛犬を迎えたことで車旅がますます楽しくなってきて。犬と泊まれる宿は限られるし、お金もかかりますが、車なら気兼ねなく一緒に旅ができる。その延長で車内の快適性を追求するようになり、ベッドも試行錯誤して今や6代目。天井の低いSUVでも無理なく座れる高さや、愛犬の出入りのしやすさなど、生活動線も意識して設計しました。

また積載も工夫していて、釣りやSUPなどの遊び道具はルーフボックスに収納。車内にはコンロや珈琲道具など、必要最低限で旅の楽しみが深まるアイテムのみ厳選し、高知のブランド「SO9」のバンライフシェルフに整理。引き出しが飛び出さない構造で、移動中も安心です。

愛犬のための温湿度計の設置も忘れず、暑くなる季節は標高の高い場所に泊まるようにもしています。朝晩の冷え込みは「ルー」の魔法瓶ブランケットがあれば安心で、軽くて保温性も高く、家族の快眠に一役買ってくれています。

バックドアに設けたキッチン空間で、景色を眺めながら調理や珈琲を楽しむひと時は最高。ホテルだと食事時間と被ってしまうマジックアワーも、車中泊なら自分のタイミングで味わえる。自然がもっとも美しい一瞬を、近くで体感できるのが車中泊の醍醐味ですね。

［detail］

生活動線を意識した6代目自作ベッド下に収納も可能

高知のガレージブランド「SO9」が車用に製作したシェルフを愛用

ロープで高さ調整できるキッチンカウンターも自作

［item］シーズン問わず快眠を支えてくれる6層構造ブランケット

LUGH［ルー］
魔法瓶ブランケット Sサイズ

蓄熱性の高いアルミコーティングシートなどを、マイクロシープボアと撥水加工シェルでサンドした6層構造のブランケット。「保温性が抜群で、夏の朝晩の冷え対策はもちろん、真冬の青森でも快適に眠れました。寝袋よりコンパクトゆえ、防災用として備えておくのも◎」約95 × 138cm。8250円（ジスクリエーション）

［place］福井・美浜町「水晶浜」

「海なし県出身ゆえ、バックドアを開けるとオーシャンビューに憧れる」という廣瀬さんお気に入りは、福井県の水晶浜。車のすぐ後ろに砂浜と穏やかな海が広がり、「特に夕暮れの景色は最高です」　

 
※表示価格は税込み

［ビギン2025年9月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。