“どこでもドア”な軽バンで車中泊! 家族で川の字もOKな軍用風カスタムとは?
乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。
今回カーライフを紹介してくれる方は…
[DRIVER]「牧野青果店」店主・格闘家 八田 亮さん
地元・神奈川で青果店を営む一方、総合格闘技ZSTの元チャンピオンでもあり、現在はパンクラスに所属する。家族との車中泊旅行が趣味。
[CAR]スバル サンバー バン
車体は平成21年式。軽自動車のカスタム専門店「モデストカーズ」に依頼し、海外のレトロカーを思わせる内外装にフルカスタムした。
娘を楽しませられる「どこでもドア」な車
アウトドア一家で育った僕と妻は、将来的にはキャンピングカーに乗りたいと思っていて。だから車を乗り換えるとき、車中泊仕様の軽バンにしました。とくにサンバーは、中の空間が広い。家族3人川の字で眠れます。
ただ商用車感が味気ないので、カスタム専門店「モデストカーズ」に依頼し、ロシアの軍用車両UAZをモチーフにしたモデルにフルカスタム。ポップでレトロな姿に生まれ変わりました。
そもそもそ車中泊を意識し始めたのは、結婚時に起きた大震災がきっかけ。車はシェルターになるから、寝泊まりできるようにしておこうと思ったんです。車内で使うための簡易トイレも常備。普段は収納や椅子、ステップになるので便利です。
そうして緊急事態に備えつつ、基本は休日に家族で車中泊旅を楽しんでいます。地元のグルメが目当ての僕らは、ホテルも結局素泊まりになるため、時間を気にしなくていい車中泊がラクなんですよね。
何よりうれしいのが、娘が楽しんでいること。以前は、タブレットばかりいじって、外に出たがらなかった。思い切ってデジタルデトックスしようと長野に車中泊旅に出たら、自然や夜の星空を見てとても喜んでくれたんです。以来、娘も車中泊にハマっています。
車内では基本寝るだけ。多少の窮屈感が逆に家族の距離を縮めてくれるのか、3人でずっと喋っている(笑)。デジタルに頼らなくても、家族の時間が充実することを実感します。それに車中泊できるこの車は、娘にとって“どこでもドア”な存在かなって。
寝て起きてドアを開けると、そこには海や森が広がっている。そんなワクワクをこれからも与えていってあげたいですね。
[detail]
ネット製ルーフキャリアで収納性抜群! 広々空間に
車内はアメカジ一色。アニメキャラのイルミネーションで遊び心も♪
[item]緊急時に焦らない簡易トイレは、通常時もマルチに活躍
CORRS[コアーズ]
折り畳み簡易トイレセット
軽量かつ折り畳める簡易トイレは丸洗い可能なプラスチック製ゆえ衛生的、蓋付きでニオイ漏れも防げる。180kgの重さに耐えられ、椅子や踏み台、コンテナなど緊急時以外もマルチに活躍。袋 × 凝固剤付き。W32 × H29 × D27.5cm。実勢価格4000円前後※編集部調べ
[place]神奈川県・横須賀市「和田長浜海岸駐車場」
「横須賀にある“和田長浜海岸駐車場”では、周囲に街灯がほぼないので満天の星空を眺めながら眠りにつき、目の前の海から聞こえる波音とともに気持ちのいい朝を迎えることができます」
※表示価格は税込み
[ビギン2025年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。