ピレネックスのファーがなくなる!?
ウワサの服 希少予報[素材がヤバい!? 絶滅危惧服]
技術が発達しても、大金を手にしてもいつまでだって同じ服が手に入るとは限りません。いにしえの技法を情熱で現代に蘇らせ、古き良き素材を再現――等々。でも、その手法を何度も繰り返せるかと言えば、不透明なのだ。
フワフワのファーに最後の感謝と愛を込めて
近年、欧米では動物愛護やサステナ的観点からファーフリー、すなわち毛皮の使用を止める動きがスタンダードとなっています。
その是非はさておき、ビジネス面でも新世代の顧客に対応する姿勢を打ち出すのは当然のこと。この潮流はピレネックスにおいても例外ではなく、「週7ダウン」としてビギンがプッシュしてきた名品アヌシーも、ファー付きが購入できるのは今季がラストシーズン!!
シックシンプルなデザイン、長めのミドル丈等々、アヌシーの汎用性にはさまざまな要素が挙げられますが、フィンラクーン素材のファーはその全方位性に華をプラスするディテール。オフ姿を格上げし、オンでも浮かない上質さ。
そんなアヌシーのファーが無くなってしまうなんて……。ちなみにこのファーは着脱可能なので、迷っているならこのラストチャンスを逃すのは完全に悪手ですよ!
フレンチセンスで週7着られる極上ダウン
PYRENEX[ピレネックス]
アヌシー
過去に世界のダウンブランドに羽毛を供給した実績のある仏ファクトリーブランドの定番モデル。中にジャケットを着ても窮屈さを感じさせない立体パターンも特徴。12万1000円(グリフィンインターナショナル)
カジュアルスタイルにはファーが品格をプラス
ビームス プラスのニット1万5400円(ビームス プラス 原宿)スリードッツのカットソー1万8700円(スリードッツ 表参道店)トラディショナル ウェザーウェアのパンツ2万5300円(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店)パラブーツの靴9万6800円(パラブーツ青山店)
上品上質なその佇ずまいがオン姿でもアクセントに
シップスのスーツ13万9700円、同バッグ4万9940円、ドレイクスのシャツ3万4980円、サウスウィックのネクタイ1万3970円、クロケット アンド ジョーンズの靴11万円(シップス 銀座店)
生息地:主にフィンランド
繊細ながらボリュームのある、フィンランドラクーン(タヌキ)の毛皮素材。上質な肌触りと艶を備え、スタイルの好みやケアの都合上、ジッパーで着脱ができる仕様になっている。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。