特集・連載
Stand-in Soba (Noodle) Lovers!! Vol.49
蕎麦屋なのに本格きしめんが大人気!? 寿々木屋の「たぬきし+舞茸天」【全国制覇!? 日本の立ち食いそば】
蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~ 世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ! ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。なにかと“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう! この記事は特集・連載「蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~」#49です。
世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ!
ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。2020年の大イベントを控えて“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう!
Hello fellow SOBA (Noodle) Lovers!!
Soba is not yet famous like “Ramen”, but Soba is very reasonable and fast & easy to eat.
Stand-in Soba is a Japanese culture which has long history since the Edo era (1603-1867).
Since everyone will be watching Tokyo in year 2020, so I have selected many Soba-Ya which are great places to eat and enjoy the history of Japanese Soba.Don’t be shy to make noise/sound by slurping soba (Noodles)!
Vol.49
人形町 Ningyocho寿々木屋(すずきや)
“Suzukiya”
たぬきし+舞茸天
410+70円
Tanuki(※1) Kishimen(※2) with maitake mushroom tempura – 410 + 70 Yen
人形町の駅からすぐ近く、道路に面した店構えは一見すると立ち食い蕎麦屋だが、看板には大きな文字で「きしめん」とある。立ち食いで、かつきしめん主体の店というのは非常に珍しい。わたしはここしか知らない。かつては東日本橋のほうにも支店があったが、いまはここ人形町店のみ、まさに東京でここだけの貴重なお店といえる。
■きしめん:茹でめん。ピカピカと照る。讃岐うどんのような強い弾力ではなく、どちらかといえば柔らかめな食感。
■つゆ:鰹と昆布のマイルドな出汁、薄口醤油。甘さ控えめ。いわゆるうどんつゆ。ごくごくいけるタイプ。
■たぬき:きめ細かくサクサクしておいしい。ツルツルなきしめんの肌にからまっておもしろい食感。舞茸のじんわりとした風味が味に深みを加えてくれる。
■Soup: Mild Dashi(※3) made with sea kelp and Skipjack Tuna. Light soy sauce with light sweetness. You can drink the soup very smoothly.
■Topping: Very tasty and crispy bits of Tempura batter. It mixes very well with smooth Kishimen noodle. Very amusing feel. The maitake mushroom adds deeper taste too.
メニューには蕎麦もあるが、やはりきしめんを注文する人が圧倒的に多い。カウンターに沿って一列に長く並んで一人ずつ順番に注文・支払い・受け取り、という仕組み。きしめんを「きし」と省略するのが寿々木屋流。たとえば、かき揚げトッピングならば「かき揚げきし」と注文するのが常連風で格好よいです。
蕎麦ならばかき揚げが定番だけど、ここはきしめんに合わせてちょっとマイルドなタネをと考え「たぬきし」としてみた。さらに季節によってお好みトッピングがいろいろある。こっちも追加したい。わたしが選んだのは舞茸天。
でき上がった一杯は地味めな外観。まずはたぬきのからんだ柔らかめのきしめんを一本ずつツルツルとススり、澄んだつゆをごくりと飲む。しょっぱくない優しい味わい。こころなしか胃に優しい感じがする。風邪ひいたときなんかにもいいんじゃないでしょうか。
ところできしめんといえば名古屋が本場。わたしはそれほど名古屋に詳しくないが、稀な出張のときに名古屋駅で食べる。名駅のきしめんは、もっと醤油が強くてそばつゆのような味わいだけど、ココんちは関西風うどん出汁で、どちらかといえばこっちのほうが好みだな。
ちなみに、立ち食いの定番タネといえばかき揚げ。なので本日は食べてないがちょっと紹介したい。ココんちのかき揚げは一見コロッケのような外見。パン粉のようにも見える。たしかに食べるとパン粉っぽい食感もある。とても独創的な味。こっちもおすすめしたい。
■DATA
東京都中央区日本橋人形町3-13-12
日比谷線/浅草線・人形町駅、徒歩1分
営 10:30〜19:00
休 土日祝
評価は3点 ☆☆☆
Tokyo-to Chuou-ku Nihonbashi Ningyocho 3-13-12
One-minute walk from Hibiya line / Asakusa line Ningyocho station
Open Hours: 10:30 – 19:00
Closed on Saturdays, Sundays and Holidays.
A Three-star Sobaya
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※Google Android/iOS対応
(※2)Udon noodle made in flat strips
(※3)Seafood broth mainly made with Katsuobushi (Bonito flakes)
Katsuobushi is dried, fermented, and smoked skipjack tuna
(※4)Deep-fried battered mixture of vegetable and seafood.
情報提供・監修/ケビン(平林啓一)
オートバイに乗って900軒の立ち食い蕎麦店を探訪。最盛期には年間300軒を食べ歩く。立ち食い蕎麦チェーン店・個人経営店にかかわらず食す。また、生めん・茹でめん・冷凍めんにこだわらず、どれも大好き。