特集・連載
Stand-in Soba (Noodle) Lovers!! Vol.44
秘伝のイカゲソ天の食感たるや。六文そば 金杉橋店の「いかげそそば」【SOBA Su Su Ryu】
蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~ 世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ! ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。なにかと“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう! この記事は特集・連載「蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~」#44です。
世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ!
ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。2020年を控えて“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう!
Hello fellow SOBA (Noodle) Lovers!!
Soba is not yet famous like “Ramen”, but Soba is very reasonable and fast & easy to eat.
Stand-in Soba is a Japanese culture which has long history since the Edo era (1603-1867).
Since everyone will be watching Tokyo in year 2020, so I have selected many Soba-Ya which are great places to eat and enjoy the history of Japanese Soba.Don’t be shy to make noise/sound by slurping soba (Noodles)!
Vol.44
浜松町 Hamamatsucho六文そば 金杉橋店
“Rokumon Soba (Kanesugibashi Shop)”
いかげそそば
370円
Ika-geso Soba (Squid legs Soba) – 370 Yen
JR浜松町駅を出て第二京浜沿い。大江戸線大門駅、都営浅草線芝公園からも近い。六文そばは都心部を中心に小規模に展開する。浜松町にはここ金杉橋店の他に浜松町一丁目店がある。かつては大門交差点にも1店あって、いわば浜松町は六文そばの本拠地ともいえる。
■蕎麦:茹でめん。柔らかくふんわりしている。濃いつゆとよく合う。
■つゆ:ダシよし。宗田・鯖に加えて鰯を使うコクと酸味。カエシ濃い、甘めのガツン系。こういうの大好き。六文のなかではヘビー級。
■タネ:いかげそ天。げそのぶつ切りをクリスピーな衣で揚げたもの、六文そばの看板メニュー。
■Soup: Has nice dashi(※1). They use skipjack tuna, mackerel, and sardine, so the soup has rich taste and nice sourness. Kaeshi(※2) has a punch with strong sweetness, which I love.
■Topping: Squid tempura(※3). Chunk of squid legs are deep-fried very nice and crisp. A signature dish of Rokumon Soba.
看板メニューだけあって大人気。ほとんどのお客が注文する。いかげそはクニュクニュして食べにくい食材なのであるが、ここのは違う。下ごしらえと火の通し具合が絶妙で、プチッと、スパッと噛み切れる。またコロモのカリッとさがいかの弾力とあいまって心地よい食感。
もちろん味も良い。お好み焼きやたこ焼きの好きな方なら一発でやみつきになること間違いない。ちょっと小腹が空いたところに食べるオトナのオヤツ、とも言えましょう。
椅子なしの完全立ち食い。店員さんとの会話も自然と生まれる。「ゲソうまいねー」と褒めれば、「そりゃそうだよ、ここのゲソは最高、いちばんだよ」とおっちゃん店員さんがニコニコ顔で応えてくれる。奥の方ではベテラン店員さんが背中で「フフフ」と笑いうなずく。立ち食いそばでなきゃ、と感じさせる瞬間だ。
赤い壺は名物の粗微塵鷹の爪。とびっきり辛い。これをたくさんかけてズルズルと手繰り寄せると喉の気管に入ってむせ返ることもしばしある。それでもやめられないのはうまいんだから仕方ない。
歴史ある立ち食い蕎麦屋の店の味わいのひとつがこういった標語。店のあちこちに貼ってある。「安くて美味しいが一番」、は六文そばのキャッチコピー。また、最近あまり目にしない「栄養」にこだわるところには昭和の時代感あり。
昼時はカウンターにぎっしりとお客が並ぶ。混雑しているが皆さんマナーがよい。混んでくればちょっと体を斜めにして場所をつくるのが立ち食いならではの気遣い。場所を巡ってのいざこざなど皆無なのだ。
この黄色い自販機、いいんだよなあ。黄色い看板といえば立ち食い蕎麦屋のトレードマークだが、まさか自販機まで黄色とは。
数年前にこれが登場した時は路麺ファン皆が動揺したものだ、すげーって。後ろ姿はベテラン店員さん(店長さんかもしれない)で、三越前店の閉店にともない異動してこられたかた。物腰柔らかな紳士。
■DATA
東京都港区浜松町2-7-13
JR線・浜松町駅 徒歩3分
営 6:20〜20:00
休 無休
評価は3点 ☆☆☆
Tokyo-to Minato-ku Hamamatsucho 2-7-13
3min walk from JR Line Hamamatsucho Station
Open Hours: 6:20 – 20:00
Always open
A Three-Star Sobaya
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※Google Android/iOS対応
Katsuobushi is dried, fermented, and smoked skipjack tuna
(※2)Soy-sauce based soup
(※3)Deep-fried battered vegetable, seafood, or meat
情報提供・監修/ケビン(平林啓一)
オートバイに乗って900軒の立ち食い蕎麦店を探訪。最盛期には年間300軒を食べ歩く。立ち食い蕎麦チェーン店・個人経営店にかかわらず食す。また、生めん・茹でめん・冷凍めんにこだわらず、どれも大好き。