特集・連載
Stand-in Soba (Noodle) Lovers!! Vol.42
春菊天の醍醐味を満喫。天かめの「春菊天そば」【SOBA Su Su Ryu】
蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~ 世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ! ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。なにかと“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう! この記事は特集・連載「蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~」#42です。
世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ!
ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。2020年を控えて“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう!
Hello fellow SOBA (Noodle) Lovers!!
Soba is not yet famous like “Ramen”, but Soba is very reasonable and fast & easy to eat.
Stand-in Soba is a Japanese culture which has long history since the Edo era (1603-1867).
Since everyone will be watching Tokyo in year 2020, so I have selected many Soba-Ya which are great places to eat and enjoy the history of Japanese Soba.Don’t be shy to make noise/sound by slurping soba (Noodles)!
Vol.42
半蔵門 Hanzomon天かめ
“Tenkame”
春菊天そば
410円
Shungiku(※1) Tempura(※2) Soba – 410 Yen
天かめは都内に数店舗展開する小規模なチェーン店。
■蕎麦:生めん茹でたて。柔らかすぎずよい茹で具合。薄茶色っぽく細い。茸様香(※)あり。
■つゆ: だしよし、醤油のきいたカエシ、魚粉あり。
■春菊天:コロモ薄くこんもりと揚がる。春菊の香りを生かした揚げ具合は絶品。
■Soup: Nice dashi(※4) and sharp kaeshi(※5) with fish powders.
■Tempura: Batter is thin and fried until crisp. They are fried perfectly with the nice fragrance still intact.
さながら緑色の毬のような姿。春菊の塊感ある。箸でくずしてかぶりつくと口の中にジュワーと広がるほろ苦い香りとかすかな甘み。これこれ、これだ、春菊はこうでなきゃいけない。
春菊天というのはそもそも難しい揚げ物で、なかなかこういう逸品には巡り合えない。たいてい見た目は綺麗な葉っぱの形をしているが、パリパリに揚げすぎで肝心な香りが飛んでしまっている。
蕎麦は注文の都度茹でてくれるだけあって、茹で加減はとても良い。柔らかすぎずちょい固めのいい具合。だしのきいたつゆとよく合う。
このお店の特徴は、盛り付け時の仕上げとして丼の底に魚粉を置くこと、鍋で加熱しない魚粉はつゆにフレッシュなだしの香りを加える。
できあがった丼を持って(あるいは置いて)最初のひとすすりをしたところで鼻腔をくすぐる鰹だしの香りには脳をピリッと覚醒させるような効果があって、そのまま一気に食べ尽くしてしまう勢いを与えてくれる。
完全立ち食いで、細長いカウンターに並んでいただく。この角度からみると春菊のこんもり具合がよくわかる。わたしの春菊天ランキングでは東京立ち食い蕎麦のベストスリーに入るね。春菊天は東京以外の土地ではあまり見ないから、日本でもベストスリーといっても過言ではない。
そしてこのお店のもうひとつの美点は値段の安さ。もりそば290円ですよ。天丼セット550円を注文する人も多く見られる。
春菊天は季節もの。夏場には扱っていないことがある。店頭に緑の「春菊天そば」の張り紙があればOK。ご確認お忘れなく。
細切り蕎麦が自慢の看板。遠くからでもよく見える。
(※)「茸様香(たけようこう)」
蕎麦粉の持つ独特な香りを表す言葉。生のキノコのようなふんわりした甘い香りと、穀物のような土臭い野趣ある香りの渾然一体となった状態をいう。ケビンの造語である。
■DATA
東京都千代田区平河町1-1-9
半蔵門線・半蔵門駅 徒歩1分
営 月〜金7:00〜21:00 土・祝7:00〜15:00
休 日曜
評価は3点 ☆☆☆
Tokyo-to Chiyoda-ku Hirakawacho 1-1-9
1min walk from Hanzomon Line Hanzomon Station
Open Hours: 7:00 – 21:00 (Mondays – Fridays) 7:00 – 15:00 (Saturdays and Holidays)
Closed on Sundays
A Three-Star Sobaya
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※Google Android/iOS対応
(※2)Deep-fried battered meat, vegetables, or seafood.
(※3)Unique fragrance soba powder (Buckwheat flour) has. Mixture of raw mushroom like sweet and fluffy smell and dirt like smell combined. A made-up word by Kevin.
(※4)Seafood broth mainly made from Katsuobushi (Bonito flakes)
Katsuobushi is fermented, dried, and smoked skipjack tuna
(※5)Soy-sauce based soup
情報提供・監修/ケビン(平林啓一)
オートバイに乗って900軒の立ち食い蕎麦店を探訪。最盛期には年間300軒を食べ歩く。立ち食い蕎麦チェーン店・個人経営店にかかわらず食す。また、生めん・茹でめん・冷凍めんにこだわらず、どれも大好き。