特集・連載
グローブ・トロッターの革新作はクラシックな趣に最新機能……これ、無敵だな
結局得する新・一点豪華主義 「え!? これがこの値段?」。ここ数年、安くていいモノが本当に増えました。一方で、それに慣れてきて無意識に“安いこと”が買い物の条件になっていませんか? そこでオススメしたい選びのポイントが一点豪華主義。多少値が張ろうが張るまいが「これはイイ!」と思える今の時代の“新しいリッチ”をお届けします! この記事は特集・連載「結局得する新・一点豪華主義」#01です。
どっちが正統だとかそんなのイイじゃん!!
あのグローブ・トロッターから、カーボンボディの新作が登場ってマジか!? この一報を聞いたときは正直、驚きや期待とともに不安な気持ちを抱きました。
だって、グローブ・トロッターのトラベルケースといえば、特殊な紙を何層にも重ねてコーティングして作るヴァルカン・ファイバーの“味”がイイんでしょ~に。1897年の創業当時とほとんど変わらぬ手法で作られているからこその、クラシックな趣がイイんでしょ~に。大好きだからこそ、そう思うわけです。
でもね、現物を目にしたらそんな考えは一瞬で吹き飛びましたよ。何せ素材や作りは変われど、風体はちゃ~んとグローブ・トロッターなんですもん。カッコいいんですもん。
さらに初採用の4輪ホイールはじつにスムーズで、ご愛敬だった取り回しのよさ(笑)も格段に向上。重さも軽くなったとくれば言うことないでしょ!
なお「エアロ・カーボン」と名付けられた新しいファイバー素材は、高い弾力性をもって応力を逃がすハイテク構造。19世紀に最新鋭の素材として生まれたヴァルカン・ファイバーの、21世紀版ともいえるでしょう。
19世紀版の味が相変わらず最高♡ってのも悩みどころですが(笑)、定番だけが正義にあらず。イイものはイイのだから、便利さで選んだってイイじゃない。
上写真/デザインと工学に精通し、ロンドンを拠点に活動する吉本英樹氏をデザイン・エンジニアリング・ディレクターに迎えた「エアロ」コレクション。クラシックとモダンの融合に、ファンも膝を打つはず。イートウツのシャツ3万5000円。(エディフィス 新宿)メイク センス ラボラトリーのパンツ1万6000円。(トリプル.アーチ.ワークス)ニューバランスのシューズ2万8000円。(ニューバランス ジャパンお客様相談室)その他はスタイリスト私物。
高強度&高弾力性を併せ持つ「エアロ・カーボン」筐体の革新作
GLOBE-TROTTER[グローブ・トロッター]
AERO[エアロ]19インチトロリーケース
28インチエクストラディープスーツケース
東レ・カーボンマジック社の協力を得て開発した、カーボン・コンポジットを使用。最大20%の軽量化も実現した革新のコレクションだ。19インチ:W39×H55×D17.5cm。28万8000円。28インチ:W55×W79×D24cm。34万8000円。(以上、グローブ・トロッター 銀座)
部屋に置いたままでもやっぱり絵になる♪
機能は最新でも、グローブ・トロッターの佇まいをしっかり受け継いでいるのが「エアロ」コレクション。ヴァルカン・ファイバー製のオリジナルモデルと同じく、置きっぱなしが絵になる♡ 右(30インチ)17万3000円。左は上記参照。(グローブ・トロッター 銀座)
宇宙素材の「エアロ・カーボン」!
4輪になって取り回しやすく!
クラシックスタイルの2輪から、4輪が初採用されたのも大きなポイント。ホイールはスムーズかつ静粛性に優れ、ボディの軽量化が図られたのも相まって、取り回しのよさが向上している。
ライニングにはキルティングの緩衝材
ヴァルカン・ファイバーのケースはファブリック張りだったが、エアロ・カーボンの新コレクションでは中綿入りのキルティングをライニングに採用。カーボンとともに、大切な荷物を守る。
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。