特集・連載
いま中華街のプロがこぞって使う横浜生まれの鍋って知ってる?
結局得する新・一点豪華主義 「え!? これがこの値段?」。ここ数年、安くていいモノが本当に増えました。一方で、それに慣れてきて無意識に“安いこと”が買い物の条件になっていませんか? そこでオススメしたい選びのポイントが一点豪華主義。多少値が張ろうが張るまいが「これはイイ!」と思える今の時代の“新しいリッチ”をお届けします! この記事は特集・連載「結局得する新・一点豪華主義」#02です。
パラパラチャーハンも夢じゃないプロ仕様!!
ダッチオーブンに負けない育てる鉄鍋
料理男子の皆さまと、これから料理を始めたい皆さまに質問です。あのチャーハンがウマい中華料理店のオヤジさんが振ってる中華鍋がもし、自宅にあったらどうでしょう?
自分も思いっきり華麗にチャーハン返してみたいし、麻婆豆腐だってイチからジュ~ジュ~作ってみたくなると思いません?
というわけで手に入れるべきが、横浜中華街の匠も軒並み愛用しているという、山田工業所の中華鍋。ココの中華鍋が他と一線を画すのは、金型プレスではなく、一枚の鉄板をハンマーで数千回も叩きのばしながら成形する「打出し製法」で作られる点。
日本刀のように、鉄は打つことで密になり強度を増す性質があります。そのため打出し中華鍋は、薄くても料理人が求める軽さや熱伝導性を両立し、頑丈さを保つ=信頼されるってワケ。
使用後は油を塗るなどのケアが必要ですが、大切に使うほどイイ道具に育っていく点も、モノ好きにはたまりませんよね♡ そのうえU-5000円って魅力的すぎ!
上写真/ロッジの9インチスキレット4000円。(エイアンドエフ)ループウィラーのスウェット1万5000円。(エディフィス 新宿)フィルソンのショーツ1万1500円。(アウターリミッツ)
部位によって厚みまで最適化した完全プロ仕様!
YAMADA KOGYOSHO[山田工業所]
木柄付片手中華鍋 板厚1.2mm Φ30cm
鉄板をハンマーで叩きながら成形する「打出し製法」で作られる中華鍋。軽量で振りやすく、それでいて頑丈なのが打出しの真骨頂だ。ちなみに、洗う際には油分を除きすぎないよう洗剤を使わずに、お湯でサッと流すのが焦げにくい鍋に育てる基本。4649円。(青木商事)
軽くて強い、を支える“打出し”製法
数千回ハンマーで打ちのばしながら成形する
径30cmの中華鍋だと、鉄板を約5000回にわたり機械のハンマーで打って成形する。なお板の厚みは部位によって変え、コンロの火が当たるあたりは薄くのばす。火の通りをよくするためだ。
ヘリをハンマーで叩き滑らかにならしていく
鍋のヘリをプレス機で起こした後に、波打ったヘリをハンマーで叩き、滑らかにならしていく。鍋の中央部も、同様に叩いてならす。一枚の鉄板が、こうして立体的に形作られていくのだ。
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。