特集・連載
Stand-in Soba (Noodle) Lovers!! Vol.6
農林水産省に蕎麦店!? 毎日でも食べたくなるシャキシャキ野菜の「二食そば」【SOBA Su Su Ryu】
蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~ 世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ! ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。なにかと“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう! この記事は特集・連載「蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~」#06です。
東京都 千代田区 霞が関 Chiyoda-ku Kasumigaseki Tokyo.日豊庵
“Nippoan”
二食そば
550円
Nishoku Soba – 550Yen
ここは霞ヶ関、我が国の行政を司る政府中枢地区。このあたりのビルはすべて中央官庁の本庁舎のためどれもこれも警戒厳重で、一般の人間は容易には侵入できない。きれいに整理された無機質な街並み、立ち食い蕎麦なんてありゃしない、と思ってたんですが。
やってきたのは農林水産省の建物。この庁舎内に、本日探訪する日豊庵さんがあります。うれしいことに、平日ランチタイムは一般利用も可で、入り口で守衛さんにあいさつすれば誰でも入れるんですよ。ほんとにもう私でもオッケーなんですから。
12時過ぎると大混雑ときいていたので、11:30に訪問。
定番メニューの「二食そば」。二色ではなく「二食」です。温/冷の日替わりそばにプラス、ミニ冷やし野菜そばがセットで 550円。
かき揚げそばだけでも十分満足なのだけど、もうひとつの「ミニ冷やし野菜そば」を食べて、うううーーむとうなった。
まず目を見張ったのはトッピングの野菜。見た目は生か茹でた野菜風なのだが、どうやらごく少量の油と調味料で軽く薄味に炒めたものを冷ましてあるようだ。野菜の味が蕎麦とやけにマッチする。シャキシャキとした食感が素晴らしい。これと類似するような料理を思い出すことができない。驚くほど独創性に富んでいる。野菜と相まっていくらでも食べられる。この味付けならば私は毎日でも食べられると思うくらいだ。
いやはや、これは恐るべきメニューです。喩えるならば、コハダのうまい寿司店、味付け卵のうまいラーメン店。安いメニューが一番うまいってのが料理人の心意気だと感服つかまつってござる。
二食でお腹いっぱいになりました。満足度高し。12時過ぎると怒濤の混雑なので、5分でも早く駆け込むのがコツ。
二食そばの温そばのほうは曜日によって変わります。
■DATA
東京都千代田区霞が関 1-2-1 農林水産省 北別館 1F
東京メトロ・霞ヶ関駅、A5出口。徒歩1分
営 11:00-15:00
休 土曜、日曜、祝日および閉庁日
評価は3点 ☆☆☆
Tokyo-to Chiyoda-ku Kasumigaseki 1-2-1
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries North Building 1F.
Tokyo metro Kasumigaseki station, 1-minute form A5 exit.
Open from 11:00 to 15:00
Closed on weekends and holidays. Also closed when building is closed.
A three-star sobaya.
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情報提供・監修/ケビン(平林啓一)
オートバイに乗って900軒の立ち食い蕎麦店を探訪。最盛期には年間300軒を食べ歩く。立ち食い蕎麦チェーン店・個人経営店にかかわらず食す。また、生めん・茹でめん・冷凍めんにこだわらず、どれも大好き。