突然のシャッターチャンスに備える名脇役! 日本カメラ博物館のマルチポーチ
ミュージアムグッズは、単なるお土産品にあらず。旅好きのグッズ愛好家・大澤夏美さんによる、掘れば掘るほど面白いグッズとアートのお土産バナシをどうぞ。

ミュージアムグッズ愛好家
大澤夏美さん
博物館経営論を軸に、旅をしながら全国の博物館を訪ねてグッズも研究。著書に『ミュージアムと生きていく』(文学通)など。最近は講演会で各地を巡り、グッズを探訪中!
シャッターチャンスで焦らないように
スマートフォンで気軽に鮮明な写真を撮れる昨今(というこの言い方すらもう古い気がしますが)ですが、フィルムカメラやインスタントカメラ、コンパクトデジタルカメラで写真を撮ることが若い世代でも流行していますよね。
あのアナログ感こそがエモいのよという、ノスタルジーを想起させる表現が人気。現像するまでのドキドキ感や、一枚一枚を大切に撮るという行為自体も魅力なのかもしれません。旅先でも「あえてスマホじゃないカメラ」で写真を撮る人をよく見かけます。
実は私は元写真部。写真を撮るのはずっと好きなのですが、荷物が重くなるのが嫌で、旅にカメラを持参することはここ数年避けてきました。それにはもうひとつ理由があって…それはレンズキャップや替えのフィルムなどの付属品を失くしがちなこと。
フィルムを交換したいのにカバンの奥底にしまってなかなか出せなかったり、お尻のポケットにレンズキャップを入れたまま座ってしまったり…カメラ周りのよく使う小物の管理に悩んでいたのでした。特に女性服はポケットが少ないので、いざというときに慌ててしまうこともしばしば。
このポーチが味方になってくれれば、もっと気軽にカメラと一緒に旅に出られそう! というアイテムを発見しました。ドイツのカメラメーカー「ローライ」と日本カメラ博物館がコラボした、ダブルフェイスデザインのポーチ。
片面には「ローライフレックス」の3・5F、もう片面には「ローライ35」のTESSARレンズ付のイラストが描かれています。ストラップの取り付け位置が変えられるので、「ローライフレックス」を表にしたいときは縦型に、「ローライ35」を表にしたいときは横型にして使うことができます。
カメラ周りの小物をさっと収納するのにピッタリで、ストラップの「Rollei」もおしゃれ。紛失の心配も減りそうです。コーディネートのポイントにもなり、カメラ好きの友人や写真仲間へのプレゼントにも最適。貴重品を入れて野外フェスに参加するときにも使えそう。本当に便利!
旅先でのシャッターチャンスは突然訪れます。そんな時にも慌てないように、小物の管理はとても大事! このポーチがあれば、撮影がさらに楽しくなりそうです。
裏面のプリントは別のカメラ
スマホで写真はもう古いかも?
ドイツのカメラメーカー「ローライ」と日本カメラ博物館のコラボバッグ。両面では別のモデルがプリントされており、縦に持つと「ローライフレックス」が、横だと「ローライ35」が前になる。W12 × H19.5cm。4400円。
カメラ[camera]
世界初の撮影は1826年頃。仏のニエプスが屋根を撮ったもので、約8時間かけて1枚を撮影したとされる。上の写真は江戸幕府が1860年に派遣した遣米使節団が日米修好通商条約のため訪れたワシントンでの記念写真。

カメラの仕組みから世界の珍品まで一挙に学べる
「日本カメラ博物館」
日本のカメラの発展史を系統的に展示。世界中から集まった名機、名作、珍品も見応え十分だ。
- 住所 :
- 東京都千代田区一番町25番地JCII一番町ビル
- 電話 :
- 03-3263-7110
※表示価格は税込み
[ビギン2025年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。