ミュージアム名品を通してアートを楽しむ[博ブツ観]

京都水族館で発見した“リアルかわいい”オオサンショウウオブランケットは旅にも携帯したい

オオサンショウウオのブランケット

ミュージアムグッズは、単なるお土産品にあらず。旅好きのグッズ愛好家・大澤夏美さんによる、掘れば掘るほど面白いグッズとアートのお土産バナシをどうぞ。

Profile
ミュージアムグッズ愛好家 大澤夏美さん

ミュージアムグッズ愛好家

大澤夏美さん

博物館経営論を軸に、旅をしながら全国の博物館を訪ねてグッズも研究。著書に『ミュージアムと生きていく』(文学通信)など。最近は講演会で各地を巡りグッズを探訪中!

冬の必需品・ブランケットもミュージアムショップで買える

いつも北海道から旅に出ているので、寒暖差の調整には毎回悩まされています。夏は湿度。北海道も気温が年々上がってきているとはいえ、道外のジメジメした湿度はとても息苦しい。汗も止まらず熱中症対策は欠かせません。

そして冬はなんといってもやっぱり気温。「北海道に比べたらここは暖かいでしょ?」と道外の方に聞かれることも多いのですが、いやはや、外は平気でも室内の温度が低くて風邪を引きがちなんです。宿で遅くまで仕事をしていて、気づいたら身体が冷えていた……なんてことも。

そんな冬の旅でスーツケースに詰めていくのがブランケットです。ブランケットって冷え性持ちの方や、冷えが大敵の女性はよく使うと思うのですが、ぜひ男性にもアグレッシブに使ってほしい。冷えって意外と自分で気づけなかったりするので……!

おすすめは京都水族館で購入できる、オオサンショウウオのブランケット! 京都水族館といえばオオサンショウウオを大型水槽でじっくり観察できることで大人気ですね。ブランケットでいきものをテーマにしたものは、かわいいイラストが描かれたデザインが多いかと思いますが……このブランケットは模様がかなりリアルで良い!

しかも、角についている前足型のスナップボタンで留めることができるので、マントのように羽織ってもずり落ちることがない。これなら旅先で夜なべして作業をしても身体を冷やす心配もありません。また同柄の巾着ポーチも付いてくるので、カバンに収納する際にもわかりやすくてすぐ取り出せそうです。

以前の記事でも紹介したことがあるのですが、その昔小学生だった娘との初めての旅で、お気に入りの毛布を彼女が自分のスーツケースにパンパンに詰めてきたことがありました(笑)「だって! 移動中は寒いかもしれないし、夜も好きな毛布と一緒に寝たいじゃん!」と言う娘がかわいくておかしくて。彼女なりに初めての旅に緊張していたんです。

このブランケットを撫でながら、旅先のホテルで黙々とパソコンに向かうひとりの夜。娘との遠い日のそんな旅での記憶を思い出し笑いしてもうひと頑張り。お気に入りのブランケットと思い出が、旅先にいる自分の心をいつだって温めてくれるんです。

スナップボタン付きだからマントみたく羽織れる

オオサンショウウオのブランケット

冷え切った身体には特別天然記念物を

ひざ掛けサイズのフリースブランケット。オオサンショウウオの前足部分にスナップボタンが付いているため、肩から着用することもできる。付属する巾着袋に仕舞えば、車でもまず邪魔にならない。W70 × H100cm。3800円。

ミュージアムグッズから学ぶ博識キャプション
 

オオサンショウウオ

 
オオサンショウウオ[Giant Salamander]
体長が1mを超えることもある世界最大級の両生類。約2300万年前からその姿がほぼ変わっていないことから「生きた化石」と呼ばれる。日本固有種のオオサンショウウオは、1952年に国の特別天然記念物に指定された。

information
京都水族館

京都駅から徒歩圏内! 日本有数の内陸型大規模水族館
「京都水族館」

京都駅から徒歩15分。約500tの人工海水を使用した大水槽は必見。

住所 :
京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
電話 :
075-354-3130

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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