特集・連載
“通しか知らない”をサクッと学ぶ[10minutes ヴィンテージ]
「アメリカ人も手放さないMLBバンダナはMVP級の盲点チョイス!!」
10minutes VINTAGE ヴィンテージ=難しい? ノンノンノン♪ 通しか知らない名品も、目印を頼ればビギナーでも簡単に発掘できちゃうんです。その道のプロが、目指すべきターゲットと、その判別テクをサクッとレクチャー。10分後はあなたもヴィンテージ通! この記事は特集・連載「10minutes VINTAGE」#03です。
激レアなのに手頃♡なMLBバンダナ
TEACHER:ビームス ゴルフ ディレクター 西脇 哲さん
古着屋のレジ横などで目にすることの多いバンダナ。どれも柄が似ててイマイチ違いがわからないし、そもそもバンダナにヴィンテージなんて概念があるの? な~んて思ってたら、あったんです!
西脇さんいわく、「実はバンダナは年々収集家が増加している、ヴィンテージ市場でも注目の銘柄。安いものだと数百円で買えちゃいますが、なかにはウン十万円もするようなお宝も存在してるんです」。
作られた年代や色、柄の種類によって人気が異なるそうですが、マニアのなかでも一目置かれる西脇さんが数年前から注目してるのが、MLBのバンダナなんだとか。
「まずデザインがユニーク! 各球団ごとにキャラが異なってて、よくあるペイズリー柄のバンダナと差別化が図れるのも魅力です。あとはタマ数が少なくて希少性が高い。仲のいい古着のバイヤーさんに聞いたんですが、野球大国アメリカではファンの愛が強すぎて球団グッズを手放す人が少ないんだそう(苦笑)」。
「だから日本にもほとんど入ってこない。とくに1995年製のMLBバンダナは他の年代モノとは異なり、隅に公式のバッターマンロゴが付いててさらにレア度が高い! にも関わらずまだ注目され始めたばかりのアイテムだから1000円~3000円程度で買えちゃう」。
「人気上昇につき今後は値上がりが予想されます。ネクストヴィンテージとして青田買いしとくのが懸命ですよ」。
リメイクMLBバンダナ
野球にまつわるバラエティ豊かなアイテムを揃える、恵比寿の名店によるリメイク品。MLBバンダナ自体が希少ななか、なんと人気3球団の’95年製バンダナを繋ぎ合わせたオンリーワンの逸品だ。尻ポケからチラ見せする際、織り方次第で見せる柄を変えられるのも嬉しいところ♪ 2500円(TAMANIWA EBISU)
バッターマンが目印
1995年製はMLBのオフィシャル
ならではのキャッチーなグラフィックに萌え♡
’95年製バンダナには、隅に年号と公式ロゴの通称バッターマンがレイアウトされており、デザインも凝ったものが多いとされる。西脇さんは全28チーム中14チームのMLBバンダナを所有。
ドジャーズはキャップ柄
フィールドがモチーフのオリオールズ
インディアンスはネイティブモチーフ
2011年に消滅したフロリダ・マーリンズ
代表柄をサクッとオサライ
バンダナコレクターの間で普遍的な人気を誇る定番柄を覚えておこう!
クッキー
クッキーに見える角形模様が愛称の由来。こちらはなかでもとくに希少な黒クッキー! ’70年代製。1万5800円(ロングビーチ)
愛らしい四角形模様がお菓子に酷似
ブランドロゴ
かつては名だたる名門がバンダナを製作。こちらはハート柄が目印の1920年~’30年代カーハート社製。8万9800円(ロングビーチ)
名門ワークブランドのバンダナも
動物
隅にタイガーやラクダなど、動物マークが入っている珍品も通の間では人気高し。こちらは’50年代製のタイガー。2800円(ロングビーチ)
隅に雄々しいタイガーマークが!
〜代表的なメーカーも知っ得!〜
【エレファントブランド】
最も著名なのがこのブランド。1910年~’80年代頃まで米国に存在していたとされる。よく見る“FAST COLOR”とは洗濯しても褪色しにくいことの証だ。4000円(JAMトレーディング)
ゾウ印はバンダナ通のアイコン
ビームス ゴルフ ディレクター
西脇 哲さん
古着好きが高じて25年以上にわたり研究&収集し続けるバンダナマニア。レギュラーからヴィンテージまで、計約700枚!も愛用中だ。
[ビギン2019年7月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人