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さぁさぁご覧に入れるのは、アウターに関する「そうだったのか!」な伝説級のウンチク集。覚えておけば、買い物の参考に、はたまた自慢のタネに、活用できること間違いなし。しっかりチェックしてくださいね!

 

L|レベル7

アメリカ陸軍が採用する防寒システムの最高峰

陸軍研究で開発された、兵士の保護服システムがある。PCU(=Protective Comfort Uniform)と呼ばれ、インナーやアウターを段階的に重ね着していくことで、極寒下での活動を可能にするシステムだ。レベル7といえば、マイナス40℃以下にも対応する最高峰レベルであり、近頃散見される右のモンスターパーカもレベル7に該当する本気度満点のアウター。極広の身幅がそのガチさを物語っている。

 

ミリタリー由来のオーバーサイズ

ハバノスのモンスターパーカ

ハバノスのモンスターパーカ
中にどれだけ着込んでもすっぽりと覆ってしまうビッグすぎるシルエットを再現。中綿にはサーモライトを使って暖かさも確保。4万8800円。(問)HEMT PR TEL.03-6721-0882

 

M|モンティ

大定番アウターの名前は大佐のニックネームだった

バーナード・モンゴメリー将軍

グロヴァーオールといえば、な定番ダッフルコート「モンティ」というモデル名、じつはイギリス軍人のニックネームから取られたもの。WWⅠ、WWⅡと2回の大戦で活躍したバーナード・モンゴメリー将軍。彼が好んで着ていたことから、愛称だった「モンティ」と名付けられたってワケ。“第二次世界大戦でもっとも成功した守備的将軍”の異名を持つモンゴメリーが愛用したダッフルもまた、伝説的立ち位置を確立している。

 

ダッフルコートを世界に広めた伝説

グロヴァーオールのダッフルコート

グロヴァーオールのモンティ 585/52
海軍が放出したオリジナルのDNAを受け継ぐ、ダッフルの大定番。各所にベーシックな意匠が光る。7万5000円。(問)アソシエイテッド・インターナショナル TEL.03-3479-3311

 

N|ナンガ

ダウンブランド「ナンガ」はヒマラヤの高峰が名前の由来

ナンガのダウン

滋賀県米原市で作られる寝袋やアウターが高く評価され、国内屈指のダウンメーカーとして飛ぶ鳥を落とす勢いのナンガ。その名の由来はヒマラヤ山脈にある「ナンガ・パルバット」という8000m級の高山からきている。かつて「人食い山」と恐れられた難易度の高山への憧憬が窺い知れる。ちなみに、ナンガはもともと布団メーカーで、そこで培われた技術があるからこそ、ハイクオリティなダウン製品が作れるのだ。

布団→寝袋→アウター、連綿と続く技術力がなんといってもココんちの魅力。素材から縫製まで国内での生産にこだわっている。

 

O|オニオンキルト

玉ねぎ?ひょうたん?日本でしか通じません!

オニオンキルト

うねうねと規則的に波打ったステッチが対照的に並び、まるで玉ねぎが連なったように見えるから「オニオンキルト」。この、無条件に男ゴコロをくすぐる定番ディテール、正式には「ミリタリーキルト」と呼ばれ、ミリタリーコートなどのライナーのステッチなんかに使われたのが始まりだ。最近は、あえて外側に見せることでミリタリーなコクが出るツウなディテールとなっている。ちなみに、オニオンキルトは英語圏では通じない。

ミリタリーキルトの特徴的なステッチングによる独特な模様は、中綿が偏るのを防ぐための仕様であり、かつ取り入れるだけで男らしさもアップする。

 

P|プリマロフト

日本のアパレルブランドで初採用したのはHYS

プリマロフト

超微細マイクロファイバーが、ダウン並みの暖かさをもたらし、そのうえ水濡れにも強い夢のような素材プリマロフト。ヒステリックグラマーは、いち早くその価値に注目し、1990年代に日本で初めてアウターに導入後、長年にわたって継続しているブランドだ。そんな良好な関係が功を奏し、最新素材だったプリマロフトを使用したダウンにおいても、国内随一の早さで供給がスタート。最新素材を優先的に供給されるアドバンテージがあるのだとか!

プリマロフトは米・アルバニー社が開発した、ダウンのように軽量で暖かく、しかも撥水性まで備えた優秀素材。人工繊維なので自宅でも洗えるなど、ケアの容易さも魅力のひとつ。

 

薄くても暖かいストリートなアウター

ヒステリックグラマーのジャケット

ヒステリックグラマーのスタンドカラージャケット
’90年代ストリートを意識した、ブルゾン風に羽織れるスタンドカラージャケット。もちろんプリマロフトを使用。4万4000円。(問)ヒステリックグラマー TEL.03-3478-8471

 

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[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/竹内一将、中田昌孝(STUH) 大志摩 徹 三浦伸一 吉岡教雄 武蔵俊介 久保田彩子 文/秦 大輔 押条良太(押条事務所) 礒村真介 桐田政隆 宮嶋将良(POW-DER) トロピカル松村 イラスト/TOMOYA 田中 斉

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