禁断の1300配色
ニューバランスのML574 BA2
いや〜っ一本取られた! ニューバランスのスニーカーを毎回のように紹介しているBeginも、これには騙されかけました。
青みがかったグレーといい、水色のNの縁取りといい、パッと見は完全に1300系と思うでしょう? でもタンを見ると574とある。そう! こちらの「ML574 BA2」は、1300のアイコンたるスチールブルー風カラーを纏った574なんです!!
M1300
おさらいすると、’85年に登場した「M1300」はスニーカー界のロールス・ロイスと謳われた存在。当時としては破格の130ドルという値札、かのラルフ・ローレン氏も「雲上を歩いているよう」と讃えたという履き心地からそう呼ばれました。
5年に一度のサイクルで忠実復刻版が出ては即完売するのも、今やお約束。そんな憧れの高級ロットを象徴するスチールブルーを、グッドプライスな我らが定番574が纏う……これを禁断といわずして何といいましょう!
いや、1300カラーの○○○というのはちょいちょいあるのですが、大Nのレトロ顔やゆとりのあるSL-2木型を採用している共通項もあってか、こうも雰囲気まで似るのは574ベースならでは。
加えて1万円ちょいの値札となれば臆せずガンガン履けますし、「じつは574なの、テヘッ♡」てなシャレもまた好印象かと。そんなわけで、日常履きの傑作スニーカー金賞に認定します!!
えっ! このルックスで1万円ちょい!?
New Balance[ニューバランス]
ML574 BA2
’80年代の名作モデルからインスパイアされたカラーを纏った「HISTORY CLASS PACK」シリーズから登場。1300を彷彿させる、青みがかったグレーを纏った574。ちなみに、公称カラー名はスチールグレー。もうブルーって言っちゃおうよ(笑)。1万1900円(ニューバランス ジャパンお客様相談室)
水色で縁取られたNロゴも、1300のスチールブルーを彷彿
ヒールをがっちり支えるスタビライザーは1300同様アイボリー色
でも574ベースらしくトレッドパターンにはオフロードの出自がさらり
1万円ちょいのグッドプライスモデルがベース
オフロードランニングシューズの傑作「576」の弟分として、’90年代後期に誕生。NBの中で一番売れている定番中の定番が「574」だ。現行モデルはレトロな顔立ちはそのままに、各部がアップデート。ホールド性やクッション性も向上している。
ちなみにこちらが本家“1300”
[次は2025年!?]
「M1300」は5年ごとに復刻されるが、前回は2020年。次回はまだ先になりそうだ。写真は予約完売した2020年版で、カラーはもちろんスチールブルー。ミッドソールには当然、ポリウレタンにEVAを包んだ「エンキャップ」を搭載する。今や定番だが、初搭載はM1300だったのだ。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。