商談でも好印象な「黒レザースニーカー」はどれ? ビジネスマン500人に聞いてみた!
以前のビジネスマンの足元といえば革靴一択、てな社会でした。でも今では政府からもスニーカー通勤が推奨されているし、もはや当たり前になってきています。とくに黒のレザーアッパーなら、革靴ライクで違和感がなく、実際に近年は大人気! 定番のスニーカーブランドをはじめ、通なモデルまでいろいろ発売されています。ではどれがよくて、どう違うの?
そんな声に応えるべく、ビギンが10足の黒レザースニーカーを厳選。最後に「商談でも好印象なモデル」を、20~50代のビジネスマン500人に聞いてアンケート投票を実施。人気のBEST3を発表していきますよ!
エントリーNo.1
アディダス オリジナルスのスタンスミス
ド定番じゃない黒も、抜群の安定感
1973年の発売から、時代を問わずに愛されてきたスニーカーシーンを代表する大定番、スタンスミス。テニスシューズに由来するクリーンなホワイトがお馴染みですが、黒になってもその品格は変わりません。
シャープなフォルム、パーフォレーションで表現したミニマルなスリーストライプスのクリーンなルックスはさすがの安定感!
ちなみに品格あるスムースレザーのように見えますが、こちらは動物由来の成分や素材を使っていないヴィーガンモデル。地球環境にとっても快く歩み出せるスタンスミスなのです。
1万890円(アディダスお客様窓口☎︎0570-033-033)
エントリーNo.2
コンバースのレザー オールスター クップ OX
上品にアレンジされた”大人のオールスター”
ジャケットにこそ履きたいコンバースこと、ドレッシーなヨーロピアンテイストが漂うオールスター クップ。
オールスターやローテクスニーカーでお馴染みの製法、バルカナイズド製法ではなく、工業用ミシンで縫いつけるカップソールを採用しています。これは革靴に近い製法で、熱圧着のバルカナイズド製法とは違った、上品な印象が特徴。ソール周りのステッチはその証といえるもの。
また品のいいシボ感があるレザーに、ハトメのないシューレースホールを使い、ヒールラベルはプリントではなく箔プリント仕様にすることで、ミニマルなドレス顔にアップデート。レザーアッパーは足当たりがよく、クッションに優れたE.V.Aカップインソールによって履き心地も快適です。
1万5400円(コンバースインフォメーションセンター☎0120-819-217)
エントリーNo.3
スピングルムーブのSPM-110 モノクローム
職人技がいかんなく発揮された、広島産ハンドメイドスニーカー
2002年に職人気質あふれる街、広島県府中市で生まれた国産ハンドメイドスニーカーブランド。昔ながらのバルカナイズ製法によるタフで屈曲性に優れた作り、日本人の足型に合ったフォルムを追求した履き心地のよさは格別です。
バルカナイズ製法の高い技術力から、さまざまな天然皮革を熱圧着できることも強みで、こちらではスポーツのスパイクでもお馴染みの高級革、カンガルーレザーを使用。強度が高いうえにしなやかで、フィット感にも優れて、普段の通勤から車の運転がしやすいと好評。
シックなオールブラックなら、ビジネスマンにとってもうってつけ。巻き上げのアウトソールは弾性、耐久性、グリップ、屈曲性に優れ、個性的なルックスだけでなく、実用性でも頼りになります!
2万2000円(スピングルカンパニー 東京支店☎︎03-3871-2171)
エントリーNo.4
スペルガの2630 ウォータープルーフ レザー
ミリタリーテイストと実用性も◎なブラックスペルガ
1911年から歴史が始まったイタリアのスニーカーブランド。母体はラバーメーカーで、しなやかでグリップに優れるラバーソールのクオリティの高さでも知られます。その品質はイタリア軍にも認められ、トレーニングシューズを供給していたほど。
この「2630」は、ボリューミーな3㎝厚のソールでアレンジしたモデル。クッションに優れて街でも履きやすく、ウェビングテープを施したミリタリーライクな硬派な雰囲気も見所!
アッパーには耐水性に優れたシンセティックレザーを使い、雨の日でも気兼ねなく歩けて、ビジネスユースにもバッチリです。
1万6500円(カメイ・プロアクト☎︎03-6450-1515)
エントリーNo.5
ナイキのエア フォース 1 ’07
エアをフルレングスで内蔵し、クッションと安定感に秀でる
1982年に誕生したエア フォース 1。ナイキを代表するクッショニング技術、エアを初めて使ったバスケットボールシューズで、デザインはエア・ジョーダン 1を手掛けたブルース・キルゴアと(だから似ているよね)、数々の逸話を持つナイキが誇るベーシックスニーカーです。
アッパーは堅牢で上質な天然皮革を使い、ライニングはメッシュで通気性よく、エアをフルレングスで内蔵してクッションにも優れます。こうしたバッシュならではの快適な履き心地、高い耐久性は普段履きにも適していて、何足も買い足し続けるリピーターが多し。
代表的なオールホワイトとは違うオールブラックですが、上質なレザーアッパーでビジカジにも応用できそう。カジュアルなセットアップにも相性がいい一足です!
1万5400円(ナイキ カスタマーサービス☎︎0120-6453-77)
エントリーNo.6
パトリックのパンチ ウォータープルーフ
パトリック随一のミニマルモデルは、ウォータープルーフが狙い目
1892年に創業したフランス発のシューズブランド、パトリック。2本ラインを施されたスニーカーがお馴染みですが、ミニマルデザインのレザースニーカー「パンチ」も今では定番。上質なレザーの質感、ロングノーズのクリーンなフォルムが際立つ一足で、大人からの支持が高いモデルです。
さらにビジネスユースならウォータープルーフモデルがオススメ。レザーには水と油を弾くスコッチガード、ライニングとの間に透湿性防水フィルムをプラス。シューレースも撥水加工が施され雨の日の通勤でも快適に履けます。
また、ウォータープルーフモデルゆえ、パンチングのラインが施されず、よりミニマルなデザインに仕上がり、ビジネスユースにもうってつけ。スコッチガードは汚れも付きにくく、革の美しさが保たれる点もスニーカー通勤のメリットになります!
2万5300円(カメイ・プロアクト☎︎03-6450-1515)
エントリーNo.7
プーマのスウェード
スウェードアッパーだから、カッチリしすぎない
名作クライドの名前が使われなくなり、“プーマのスウェードシューズ”としてストリートで大人気となり、スウェードの名で定着したプーマの大定番。程よくラフで親しみやすいスエードアッパー、プーマらしい細身のキレイなシルエットに、流麗なフォームストライプが相まって、ファッションアイコンやミュージシャンにも愛用されたモデルです。
定番はブラックアッパーに白のストライプですが、じつはシックなオールブラックもあり、ビジネスカジュアルにも活躍の場が広がります。
またスウェードアッパーゆえ、カッチリしすぎず柔和に履けるのもメリット。表革のスニーカーがちょっと苦手で……という人にもいい選択肢になるかも。
9790円(プーマ お客様サービス☎︎0120-125-150)
エントリーNo.8
ヨークのルーク
子どもっぽくないベルクロデザインが、オンタイムにも使える
ヨークは2015年からスタートした日本のフットウェアブランド。ジャケットやシャツに合わせることを前提としたデザインで、ビジネススニーカーとしても見逃せない存在です。また、東京で半世紀以上営まれているファクトリーにて、素材選びから縫製、吊り込みまで、熟練の職人の手で生産されており、仕上がりの美しさ、耐久性の高さにも秀でています。
こちらのルークはビジカジスタイルのアクセントにも注目のベルクロモデル。メタルバックル付きのベルクロは、ベルトや時計などとも相性がよく、大人っぽくスタイルアップすることができます。
アッパーには上品な光沢があるカウレザーを使って、商談の場にもスマートに溶け込んでくれそう。ライニングにはつま先まで豚革を贅沢に使い、足を包み込むような快適な履き心地も楽しみの一つです。
3万5200円(HEMT PR☎︎03-6721-0882)
エントリーNo.9
リーボックのクラブシー 85
ガーメントレザーがドレス感と履き心地のよさを両立
リーボックを代表するクラシックなコートモデル、クラブシー。1985年にテニス専用シューズとして生まれ、スニーカーとしても高い人気を誇るロングセラーです。モデル名のCとはChampionの略で、発売当初はクラブチャンピオンの愛称で親しまれていました。
アッパーには高級天然皮革、ガーメントレザーを使い、フィット感と耐久性に優れ、紳士的なルックスも演出。テニスシューズならではの高いグリップ性能も特徴です。
ホワイトのイメージが強いですが、オールブラックもラインナップ。ガーメントレザーの光沢が映えて高級感があり、通勤スニーカーとしても注目! 1トーンのミニマルなデザインが特徴的ですが、1ポイントで映えるユニオンジャックが、ビジカジコーデのアクセントにも効きそう~。
1万1000円(リーボック https://reebok.jp/)
エントリーNo.10
リプロダクション オブ ファウンドの1717MSL ジャーマントレーナー
ビジネスユースにも最適なブラックジャーマン
世界各国の軍用トレーニングシューズをモチーフにしたスニーカーを、ファクトリーで一つ一つ丁寧にハンドメイドしているリプロダクション オブ ファウンド。現代的なアップデートも適宜加えており、ファッションシーンで大人気!
代表作は、ドイツ軍のジャーマントレーナー。クラシカルなトレーナーデザインながら、シャープなシルエットでスラックスとも相性抜群のモデル。ホワイトトーンのアッパーにガムソールのものが一般的ですが、本作はソールまでブラック1トーンにアレンジ。
さらに光沢の美しいイタリアンスウェード、しなやかなシュリンクレザーを使い、高級感と履き心地をアップデートし、ビジネスユースにもあつらえ向きな姿となっています。
2万9700円(アイ ファウンド☎︎03-6434-7418)
ビジネスマンが考える、商談でも好印象なスニーカーBEST3は?
さまざまな黒レザースニーカーがあるなかで、ベストチョイスな10足を選んでみました。それぞれキャラも微妙に異なるモデルなんですが、果たしてビジネスマンが実際に支持するのはどれか? 編集部でアンケート調査を敢行しました!
調査対象は20代~50代のビジネスマン500人で、質問内容は「商談の相手が使っていたら好印象な黒レザースニーカーはどれ?」というもの。今回紹介した10足のうち、それぞれの思うBEST3を順位付けしてもらいました!

結果をもとに、1位に選んだ黒スニーカーを3pt、2位を2pt、3位を1ptとして換算し、各モデルが獲得したポイントを集計。果たしてもっとも多くのポイントを集めた黒スニーカーは!? では、結果発表~!!!
第3位 リーボックのクラブシー 85
獲得ポイント:404pt
まずは第3位。リーボックの王道、クラブシーがランクイン! 支持する理由には、カジュアルすぎずフォーマルすぎない塩梅のよさを評価する声が目立つ結果に。こうした印象のよさってのもあるんですね~。
カジュアルすぎず、フォーマルすぎないから
(51歳/千葉県/製造業)
締まった感じがして落ち着いた風合いを感じた
(40歳/神奈川県/製造業)
革靴のように艶があって、高級感がある
(52歳/兵庫県/商社)
自慢のガーメントレザーも効果テキメン! 「革靴のような艶が感じられて高級感がある」「引き締まった印象で、仕事面でも落ち着きがありそう」と好印象。やはり紳士淑女のスポーツ、テニスシューズに出自を持つ点も効いていますね。
第2位 パトリックのパンチ ウォータープルーフ
獲得ポイント:448pt
第2位はシンプル・知的という、ビジネスシーンでのマストな要素を高く評価された、パトリックのパンチ ウォータープルーフ! たしかにこのミニマルなデザイン、すらりとシャープでクリーンなシルエットは、ウケがいいはずですよね。
フランスのブランドらしくおしゃれ
(52歳/茨城県/商社)
シンプルで知的な印象だから
(52歳/東京都/サービス業)
光沢があり、礼儀を感じる
(40歳/埼玉県/サービス業)
3位のクラブシーと同じく、パンチ ウォータープルーフも上質なレザーの質感、光沢のよさを支持する声が多く見受けられました。スコッチガードを施したレザーは、このいい顔を長く維持できるので、かなり信頼度の高い一足になりそうですね!
第1位 アディダス オリジナルスのスタンスミス
獲得ポイント:520pt
そして第1位はこちら、ダントツの520ptを獲得したアディダス オリジナルスのスタンスミスです! なんといっても支持のワケは、スタンスミスの親しみやすさと安定感。やはりクリーンなスニーカーの代名詞は強し! さりげないアイコンやスリーストライプスが、ビジネスシーンでも効能を発揮するようです。
親しみやすくもきっちりしたデザインで、好印象なので
(54歳/神奈川県/サービス業)
さりげないデザインが好き。お仕事用でも違和感がない
(50歳/宮崎県/建設業)
見た目が革靴のような感じだから
(54歳/宮崎県/商社)
「革靴のようにも見える」と、ルックスのよさを讃える声も多数。スタンスミスはスマートな艶感、シルエットも、非のつけようがありませんからね。普段の白スニも、ビジネスの黒も、スタンスミスで失敗知らず。迷ったらコレで間違いないでしょう!
黒レザースニーカーで、いい仕事を!
全体的に好印象だった傾向は、スマートなアッパーの艶感とシンプルなデザイン。いわば「革靴ライクに見える」という点が、やはり肝要なようですね。また第3位のクラブシーと第1位のスタンスミスは、ともにルーツはクリーンなテニスシューズ。通勤スニーカーには、テニスをキーワードにしてみるのもありかもしれません。
もちろん上位3位ブランド以外も視野に、一番大事なことは自分の仕事やスタイルに合った一足を選ぶこと。まさに足元を見られないように、いい仕事につながる黒レザースニーカーで、快適に通勤していきましょう!
写真/中島里小梨 スタイリング/飯塚俊 文/桐田政隆