HISTORY

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読んで字のごとく、そもそもは肉体労働者のための作業着。そして共通の出自を持つデニムがそうであるように、ワークシャツもまた、今日のカジュアルファッションに欠かせないベーシックなワードローブとなった。 似たようなデザインにも細部に違いがあり、職業に根差した機能が付加されたそれは、いわば“着る道具”。これまで気づかなかった、その陰の魅力にまで光を当てる。

写真上/”モノを収める”という最低限の用途以上に機能性を与えられた胸ポケットこそ、ワークシャツのシンボル。多種多様に存在するその カタチすべてに意味があり、ブランドのアイデンティティが最も現れるディテールである。

ワークシャツは“汚す”ドレスシャツだった!

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1920年代以前ドレスとワークの境界はなかった

黎明期のワークシャツは、英国のテーラード衣料の流れを色濃く残しているのが特徴。ストラ イプやドットがプリントされた生地、ラウンドカラーやスタンドカラーのタイプも多かった。

定番アイテムの基礎知識

【ワークシャツ】

●デニム、シャンブレー、ダンガリー、ツイルなど丈夫な生地を使用。
●機能をもたせたポケットを両胸に備えている

ワークシャツとは、すなわち労働用。 しかし“働く”といっても、ビジネススーツに合わせるようなドレスシャツ は含まず、いわゆる肉体労働者の作業用シャツ全般を指す。よってハードに酷使されることが前提となるため、デニムやシャンブレー、ダンガリーやツイルなどのタフで破れにくい生地が使われ、ガッチリと丈夫に縫製される。またモノを出し入れしやすく、それでいて作業中に落ちることがないよう、機能性を高めたポケットが両胸に配されていることも大きな特徴である。
現在では、ヴィンテージに見られる素材や独特のディテールを再現しながらも、品のよい素材使いやシルエットのブラッシュアップなど、“労働”という任務から解放された、ファッション性の高いアイテムも人気を集める。

写真/池田佳史(BOIL) 文/いくら直幸 スタイリング/宮崎 司(CODE)  取材協力/ウエアハウス サーティーファイブサマーズ
掲載記事は、雑誌Beginの連載『定番の教科書』の2016年7月号に掲載された記事の抜粋であり、本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として掲載当時の情報となるため、現在の仕様や価格、色、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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