Gジャンの二大巨頭「リーバイス」と「リー」を徹底比較! どこが違う?

【Gジャンを生み育てた二大巨頭を知っておく】
今や老若男女問わず着回しやすいライトアウターとして確固たる地位を築いているGジャン。ただこの2ブランドがなければ、今の煌びやかな立ち位置はあり得なかったのです。
Gジャンの御本尊たる
「リーバイス」

LEVI’S® VINTAGE CLOTHING[リーバイス® ビンテージ クロージング]
タイプ1ジャケット(1936)
全てのGジャンの祖といえる、1936年モデルの通称「1st」の復刻。前面に見られるダブルプリーツ、片側の胸ポケット、露出した銅製リベット、背面でも銅製バックルのシンチバックなど当時の仕様を忠実に再現している。なお1936年は「Big E」タブが初採用された歴史的な年だ。5万2800円(リーバイ・ストラウス ジャパン)
打ち抜きタイプの銅のリベット
背中には身幅調節のためのシンチバックが付く

LEVI’S® VINTAGE CLOTHING[リーバイス® ビンテージ クロージング]
ジーンズを発明したデニム界の生き字引。戦後は労働着の枠を超え、銀幕スターの着用などを通じて若者の反骨精神を象徴するファッションアイテムへと昇華。現在ではジーンズの製造・加工プロセスにおいて最大96%の水を削減する環境配慮型技術「Water<Less」を導入するなど、持続可能な革新を続けている。
もっと知っ得コラム
金鉱労働者の声を聞きワークパンツを製造開始
1853年、ドイツ系移民リーバイ・ストラウスが米国サンフランシスコで創業。1873年には仕立て屋ジェイコブ・デイビスとともにリベット補強パンツの特許を取得し、ジーンズの原型を確立した。一方で1936年には、現在では通称 “1st”と呼ばれるTYPEⅠが誕生。シングル胸ポケットを備えた簡潔な作りで、労働者の非公式な制服として浸透した。
1953年登場のTYPEⅡでは、ボタンフラップ付きポケットが2つになり、シンチの代わりに身頃調節用のアジャストボタンが採用され、機能性と意匠性が向上。さらに1961年のTYPEⅢではサイドアジャスターやカッパーシャンクボタンを備え、今に至るGジャンの原型が完成した。
サンフランシスコの雑貨商として創業
ファッションGジャンの祖たる
「リー」

LEE[リー]
101-J ライダージャケット
現代的なGジャンの元祖といえる1948年モデルの復刻。高い位置に付けられた斜めカットのポケットやフロントのジグザグステッチ、樹脂製のサイドアジャスタボタンなどオリジナリティあふれるディテールが目を引く傑作だ。このご時世でも手を出しやすいプライスなのもうれしい。2万2000円(エドウイン・カスタマーサービス)
美しいタテ落ちが期待できる左綾デニム
鞍を傷つけないよう樹脂製ボタンを採用
シンチバックのないスッキリとした背面

LEE[リー]
1925年にカウボーイ向けの「101」を発売し、ジーンズに初めてジッパーを導入。「左綾デニム」や、馬鞍を傷つけない「スレッドリベット」など、独自の技術を次々と確立した。戦後はハリウッドスターが着用したことでファッション文脈での地位を確立。現在は環境配慮型の染色技術を採用するなど進化を続けている。
もっと知っ得コラム
コーヒーや香辛料からワークウェアにシフト
リーの歴史は1889年、ヘンリー・デヴィッド・リーが米国カンザス州で設立したH.D. Lee社に始まる。1911年には自社工場を構え、オーバーオールやペインターパンツを展開。リーバイスが鉱夫の作業着として支持されたのに対し、リーはカウボーイに狙いを定め、早くから「着やすさ」や「ファッション性」に目を向けていた。
1940年代に誕生したジャケットは、無骨さよりもシャープなシルエットと均整の取れたデザインが特徴。体に沿う立体的なパターンは、作業着でありつつ街着としての完成度を備えていた。1950年代以降は学生や若者層にまで浸透し、“着こなすための服”としてファッションの文脈で受け入れられていく。
食品や雑貨を扱う卸売業からスタートした
スタイリッシュなカウボーイに訴求
※表示価格は税込み
[ビギン2026年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
