【今さら聞けない、 傑作インテリア年表】1859 – 1940欧州全盛期


トーネットが開発した、蒸気で蒸した木を機械で曲げる技術を使って、椅子が大量生産されるようになりました。これがまさしく、家具作りが産業になったきっかけ。工賃の高い熟練工を必要としない機械を使って作れたため、椅子の価格はとにかく安く、1930年までに5000万脚も売れたという伝説もあるほど! W43×H84×D52cm。10万1850円。
(問)AIDEC TEL 03-5772-6600
家具に使われて間もないスチールパイプを利用。高さが調整できるだけでなく、ベッドなどの下に脚を入れ、どこでもトレイ代わりに使える多機能テーブル。今でこそ2wayなんて当たり前の時代だけど、’20年代~にこれだけの利便性が考えられていたのが驚き! グレイ自ら設計した南仏の邸宅「E1027」で使うために製作。
φ51×H62~101cm。13万5450円。
(問)hhstyle.com青山本店 TEL 03-5772-1112
このソファ、誰もが見たことあるでしょ?
さぞや華々しいデビューを、と思いきや、当時は木の家具しか見たことのない庶民に理解されず、ほとんど売れませんでした。しかし後に続々と模造品が出回り、皮肉にもその魅力が浸透。37年後に復刻、今では傑作の代表です。
W76×H66×D70cm。36万7500円~。
(問)カッシーナ・イクスシー青山本店 TEL 03-5474-9001
プルーヴェは、金属にこだわり金属を多用したデザイナー。当然金属は木より丈夫という利点があるのですが、やはり重いという欠点がありました。そこで考えたのが、丈夫ながら軽量化を図った平管。この構造は、学校用にデザインされた椅子の後ろ脚に用いられました。
W42×H81.5×D49cm。7万6650円。
(問)hhstyle.com青山本店 TEL 03-5772-1112
20世紀の建築界の3大巨匠のフランク・ロイド・ライトが、自ら住んだ教育機関、タリアセンのためにデザインした照明。自身の建築で天井から吊るされたものが元ですが、床置用にデザインし直しています。
現代でもドラマの主人公の部屋に置かれるなど、お洒落のアイコンに。
W21×H75.2×D21cm。11万5500円。
(問)ヤマギワオンラインストア TEL 03-5418-9022
インドを統治していた時代にイギリス軍が考案した、簡単に分解して持ち運びができる椅子を「リデザイン」。今はごく当たり前な再設計ですが、’30年代に試みた先見の明はさすが。近代北欧のデザインの基礎を築いたクリントは、多くの後進たちにリデザインの手法を教えました。
W57×H80×D57cm。9万7650円~。
(問)カール・ハンセン&サン TEL 03-3265-4626
薄い鉄板に亜鉛メッキを施したトタンを巧みに曲げて強度をもたせた、軽くて積み重ねが可能な省スペースの椅子。大量生産されたので、発売当初は低価格。母国フランスではカフェなどの屋外でずいぶん使用されました。
W45×H85×D46cm。3万4860円~。
(問)ロイヤルファニチャーコレクション TEL 03-3593-3801
人間の腕のサイズの2本のアームに、筋肉の代わりにバネを組み合わせた照明です。1227はそのとき使われたバネの品番。光源を自由に動かせ、しかも必要な所で止めることができます。これを越えるシステムは、いまだないと称されるほど。母国イギリスでは切手にすらなっているほどです。
φ14.2×アーム30.2+32.4cm。3万8850円~。
(問)リンインクープTEL 03-6323-8293
花瓶といえば四角か丸が常だった時代に現れた、どこにも直線のないこの花瓶。当時、かなり衝撃だったそう。花を活けてもオブジェとしても美しい。アアルトが内装を手掛けたヘルシンキの高級レストラン「サヴィ」で使われたことで、世界的に有名に。
W19.5×H16×D18.5cm。1万9950円。
(問)スキャンデックス TEL 03-3543-3453
ハンモックの原理を利用した、1枚の革シートと2つの金属のパーツを組み合わせただけの、携帯性に優れた快適な椅子。デザインした3人(アントニオ・ボネット、フアン・クルチャン、ホルヘ・フェラーリ=ハードイ)の頭文字をとった商品名より、「バタフライチェア」の愛称が有名。
W85×H90×D85cm。9万9750円~。
(問)ロイヤルファニチャーコレクションTEL 03-3593-3801
※表示価格は税抜き